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気付けばハマる、そこは沼。劇団☆新感線を中心にお芝居について好き勝手書き連ねる場所。

祭りの後の静けさは 好きを噛みしむ次への余韻【劇団朱雀 祭宴】

東京で3回観るつもりが5回に増え、沖縄公演にまで乗り込んだわたしの4度目の朱雀が終わりました。1度目の朱雀はほとんど覚えていないので、いま円盤を探しています。2013年新春公演、真田幸村のやつです。

5月末からのお祭りがついに終わってしまって、惜しむ暇もなく天號星とスリルミーのチケット戦争が繰り広げられているわけですが、「次」があるってしあわせなことだなって噛み締めながら朱雀の思い出に浸るエントリを書きました。

劇団朱雀『祭宴』おつかれさまでした!めちゃくちゃ楽しかった!!!


朱雀歴3年半になりました

思い返せば3年半前「中島かずきが新作を書き下ろしました」の言葉に誘われて道に迷いながら向かった紀伊國屋サザンシアター

チケットも持たずにこの身ひとつで在来線に飛び乗って弾丸日帰りで強行したぎふ葵劇場。

仕事休めない時期だったけど行ける日は全部もぎ取って乗り込んだ翌年の幕引き公演。

千穐楽を見届けるためについに海を渡って沖縄まで来てしまった祭宴…


初日と大千穐楽を両方観たのと、毎日先輩方の演目ツイートをチェックしていたからか、なんとなく「見届けた」感じを味わえました。

わたしはまだ朱雀を3演目観ただけで大衆演劇については聞き齧った知識しかないけど、やっぱり「通って愉しむコンテンツ」なんだなあと思った。

同じ劇団でも新感線とかとはちょっと違っていて、劇団の中に家族があり、生活があり、人生がある。その生き様を観るって、そりゃ一度きりじゃわからないよなあって。一度観るだけでも良さは感じるかもしれないけど、通えば通うほどその人生を点じゃなくて線として感じられるってことだから。

そんでその人生に添うためには、自分の人生もそこに添えるかたちにしないといけないんだよな…と歯噛みした日々でもありました。(オンライン会議ってここ3年くらいの文化なのかなと思ってるんだけど、コロナ前はみんなどうしてたんだろう…)



祭宴とは何だったのか

「復活」っていうお披露目でも「幕引き」ってお祭りでもなくて、今回シンプルに「劇団朱雀の通常公演」だったんですよね。

解散前の朱雀のことは知らないけど、「劇団があると他の舞台に立てないから」と言って、いろんな外の舞台を吸収して、新しい形を模索し始めた太一さんのほんとうの第一歩。着いてきてもらえるかどうかを見定める第一歩。たぶんそれは客もだけど、出演者もそうだったんじゃないかなあ、と想像しています。

今回のインタビューで、旅一座に戻したい、という思いが根底にあることを知ったし、大衆演劇の門戸を広げようとしているのは前から分かっていたけど、劇団を元の形に戻そうと思っているわけではないだろうから…

そういうものだと言われればそれまでだけど、トミ子がいつも言ってるみたいに、碌な練習もリハもなく本番に挑み続けるのって、他の仕事もしながら臨むにはやっぱり一人一人への負荷が高いじゃないですか…(出たい!って自分から言ってくれる須賀くんはマジで貴重な存在だから大事にしてくれよ…)

今後はちゃんと準備できるペースで、太一さん自身がハンドリングできる環境で、クオリティを追求できる体制で、劇団朱雀を、大衆演劇を続けていきたいんだろうなって、なんとなく思ってます。


なんかさあ、看板役者がいる劇団に毎回お馴染みの外部メンバーがいて、毎回ゲスト呼んで芝居の真ん中に立たせて、ってそのまんま新感線じゃない?新感線だって古田新太が出ない作品も、中島かずきじゃない演目もあるわけだから、太一さんが「自分か友貴のどっちかがいれば成り立つようにしたい」って感覚もわかる気がする。(新感線の場合は主催ひでのりがずっといるからちょっと違うけど…)

とにかく他の仕事もしながら、演目は大衆演劇の新しい形を模索して、朱雀として全国各地を回って、地元に密着した興行を打ちたいわけでしょ。でも全国全公演全通できるゲストとダンサーと客が少ないのはさあ、わかってるわけじゃん?!そしたらもう、客層を増やすのと併せて、各地で出演してくれるゲストと、ダンサーとを調達するしかないじゃないですか。テレビにも出て知名度上げてファン増やしつつ、他の舞台で学びを得つつ、土地ごとにメンバーを入れ替えて継ぎ足して、太一さんとゆっくんもふたりで交代できれば、長く、広く、多く、できそうじゃない?

そんな簡単に行けば誰も苦労しねえよ!という机上の空論なのは百も承知ですが、どうせオタクの戯言なので…

とにかくその土台作りも兼ねて、今後もいろんな土地のいろんなハコでやるんだろうなと予想しているんだけど、今回の沖縄みたいに旅行がてら地方公演観に行くのはめちゃくちゃアリだなって思いました。各地でやってほしい。



日舞とダンス

ゆっくんの日舞、というか着物での舞踊がほぼ存在しなかったの、いつまでだって物申したいんですけど、個人的には新規客取り込みの意思に敗北したんだろうな、と半分諦めてはいます。

すごい正直に言うけど、朱雀の知識なく初見で太一さんを観に行って、太一さん以外が踊る知らない歌謡曲が続いたら、たぶん飽きるもん。新宿のわたし、偽義経のゆっ遮那を経てなかったら、新感線でBRATSメンバーを知らなかったらあそこまで転げ落ちなかったと思う。当時あゆちゃんの存在も知らなかったし…


一部は親子立ちと太鼓と槍の変わり種だし、三部はなんていうか、Ha Na Biはシンプルにずるくない?いや、ちょっとここは冷静な判断が出来ないんですけど、たぶん歌謡曲の舞踊よりはアップテンポなダンスのほうが飽きないじゃないですか。っていうか、初見だろうが何だろうがアレには狂わされちゃうだろうがよ???

それはそれとして、とにかく、あゆちゃんが出ないのも、祐也くんたちのパートが少ないのも「太一さんが出てない上によく知らん」を極力削った結果、ゆっくんの日舞パートも消えてしまったのかなっていう勝手な想像です。知らんけど。勝手に想像して勝手に悲しい。


でもはなび、めっちゃ良くてェ………観れば観るほど、振りを視認できるようになればなるほど、すっごく良くてェ…日舞への恨み言がちょっと鳴りを潜めるくらい良くてェ…

現代ダンスも日舞も両方観たい。(わがままオタク)

今回のプロモとYouTubeと今後の配信でいっぱいメンバー告知して、はやいとこ「よく知らん」を解消してどっちもやってください!!!!!


新宿と岐阜と亀有

私にはこの3つの概念しか存在しないので解像度が低いんですけど、上で書いた通常公演とか日舞の話とかも含めて、亀有は新宿と岐阜の間にあったんだろうなあって。

舞踊ナンバーもお芝居も完成していた新宿。
選曲も外題もぐちゃぐちゃランダムな岐阜。
そこそこランダムでわりと綺麗にまとまった亀有。

初めてでも通わなくても受け入れられやすいであろう完成したショーとしての新宿をベースに、岐阜要素を少しずつ混ぜていって、今後いい塩梅を探していくんだろうか。

欲を言えば、もうちょっと岐阜寄りの公演もほしいんですよね。全部が全部そうじゃなくていいから、あの、舞台上の演者と観客とが地続きになった世界にいる劇団朱雀もまだ観たい。

ここらへんは第二部の感想のところでもうちょっと書きます。


日替わらなくても何度も観たい第一部

ここから全体的な感想です!曲ごとのは前にも書いたから被りそうだけどそんなんもう知らん。書きたいことを書く。


ほんとにさ〜〜〜くちばしにチェリーから主演の女、最高すぎて何度でも観たい。新宿構成の冒頭で顔見世されるのもメチャクチャ良かったんだけど、ゆっくり練り歩くあの顔見世もまた観たいんだけど、でも、気怠げなあのお着替えと、麻薬みたいなあの主演の女の前では我々は無力…

朱雀初見の友人を現地に送り込んだら「くちばしにチェリーからの主演の女やばすぎ」ってラインがきました。本人に掲載許可取ってないけど誰が観ても似たような感想が出てくるはずだから許してほしい。

ほんと、第一部に関しては正直ここがあまりにも完成しているので、ゆっくんの舞踊が無かろうが太一さんの鬘が好みじゃなかろうがぜんぶ帳消しになる。


黒田節についてはその、あの黒髪の鬘がめちゃくちゃド性癖だったのと、襷掛けの所作がド性癖だったのと、槍の最初で倒れてくるのを受け止めるところのバランスがド性癖だったのと、足開いたところからにじにじ閉じるやつ(誰かちゃんとした名前教えて)がド性癖だったのとで、何回でも観ちゃうので…はやくおじさんたちの太鼓もちゃんと観れるようになりたい…(日テレプラスの録画があるのにまだどうしてもゆっくんを観てしまう)

日替わりじゃないところこそ何回でも観ちゃう第一部、めちゃくちゃ楽しかったなー!!!!!という感想です。

太一さんの舞踊はなんというか主食なので、大した感想が出てこないんですけど、主食なので。絶品の白ごはん、絶対美味しいし無くてはならないけど感想のバリエーションを持ってないだけなので…

みなさん大絶賛の「銀の龍の背に乗って」が観られなかったのが残念。いつか出会えたらいいなあ。

数年前までは何の知識もなかったのに、こうやって「あの曲が見たい」「この曲だ!嬉しい!」ってちょっと会話に参加できるようになってとても楽しいです。百花繚乱とwintersunにもう一度出会いたい人生です。


大衆芝居をやってほしい第二部

7回のうち、桜が4回。あとは高田馬場と石松とまさかの枠外・金太初旅が1回ずつ。

金太は置いといてさ、他はわりと「完成された芝居」だったんですよね。余白がないっていうか、アドリブが少ないっていうか、普通に一本の作品として成り立ってしまう外題。いや、芝居なのでそもそも成り立つ前提なのかもしれないんですけど…

わたしがもう少し岐阜寄りのものが観たいって思ったいちばんの要素が第二部で、大衆演劇ならではだと感じている、役と演者と台詞とアドリブとが混じりあって溶け合って、芝居の相関図の後ろに本物の相関図が透けて見えるような、そういう外題をもっと現地で引きたかったなあ、って気持ちがあります。

外部の脚本ももちろん大好きなんだけどね。あまりにも新宿の外題ばかりを引いてしまったので…


と言った直後に手のひらを返すけど、ゆっ石松が良すぎてぐちょぐちょになりました!!!!!当日抽選券で増やした日に引き当てた石松…感謝…

太一さんはどうしても身体の使い方に品の良さというか、スマートさというか、兄貴っぽさというか、柔らかさが先立つ感じがするんですけど、早乙女友貴の石松、まじで素直で純粋で馬鹿で末っ子な鬼強い狂犬でめちゃくちゃよかった。

純粋で真っ直ぐで馬鹿な末っ子だけど、かずき脚本とは違って「5ちゃいのおばか」ではないので、ちゃんと仁義は通すし、兄ィに心配掛けないように心を配るし、俺の観たい早乙女友貴がここにあった…って感じでした。あとほぼずっと股引に脚絆なの、まじでご褒美でしかなくて拝んだ。冒頭なんてその姿で踊り出すから気が狂うかと思いました。観たかった造形がぜんぶそこにあって正気ではいられないゆっ石松。

脚本の改変で思わぬところで石松が刺されたのでメチャクチャびっくりしたんですけど、あの、呆然と都鳥の顔ぶれを見回しながら、死ななきゃ治らねえあの馬鹿が、分かりたくもないすべてを理解ってしまうあのひりひりした「静」が本当に本当に本当に最高で、ひでのりとかずきに観てほしかった。馬鹿は馬鹿でもおばかさんじゃないんだよ…この、年齢の重みのある、人の業を背負った早乙女友貴が見たいんだよ…

おやぶんに会いてえなあ…ってぽつりと落とすみたいにつぶやく、分かりたくもない未来を理解ってしまった馬鹿な末っ子の哀しみがほんとうに良かった。もう動けない身体で、みんなが呼ぶ自分の名を聴きながら、最期まで清水へ帰ろうと動かない脚を動かしている馬鹿な末っ子が愛おしくて愛おしくて…ベチョベチョに泣いた。
ねえ、かずき、観てる??!!?!?!


桜と高田馬場は前に感想を書いたので、残りは金太なんですけど、これ感想いる???

腹が痛え!!!!!

幕引きの金太からの2度目なので須賀金太しか観たことないんですけど、これ、本当に金太初旅ってこんな話???どこまでが須賀ver.なのか全然分かんねえし原型もわかんねえけど、とにかく舞台上も客席もあんなに疲れる芝居、楽しすぎる…

喋るたびにミスるまなちゃんも可愛すぎた(待ち時間が長すぎる)し、奈々姐さんはカッコ良すぎたし、おねんねしてる座長は可愛かったし、なぜか股引を履かずに脚絆姿を披露したゆっくん、な、なんで???そんな、裸足の旅装束、脚運びが見えすぎてその他ぜんぶが飛んでしまいそうだった。あぶねえ。


前楽金太はド下手席だったので、ほぼずっと目の前のちいさなスペースで繰り広げられるあれやこれや、めちゃくちゃ贅沢ですまんな…という気持ちでした。オペラ要らず。太一さんの間合いと芝居にメタを放り込むタイミングを知りすぎている須賀金太、ものすごく信頼できる。

ちなみに大楽桜はド上手席だったんですけど、とにかくサイド席は第一部のお着替えがよく見えるだけじゃなくて、金太ラストのまなちゃんゆっくんとか、桜回想シーンの兄弟とか、芝居のときに逆サイドで客席に背中を向けている人の表情がとってもよく見えるのでそれも非常に楽しかったです。そこ、笑ってんの見えてるよ!

どこに座っても楽しいけど、人生で一度は最前列のセンターブロックに入ってみたいよね。


日替わってほしい第三部

後半の奉納パートは本当にいつもありがとうございます合掌。座長からの代替わり永劫からの兄弟シンクロ紫のゆかりからの新宿と兄弟逆にした宝輪とても良い。

どうやらアレは榊じゃなくてローリエらしいんですけど、神道じゃないんだ?????という不思議は置いておいて、前回のレポで

新宿で感じた人外の神々しさとはちょっと違って、同じニンゲンが神のために舞ってる感じ

って書いたんですけど、インタビューで太一さんが「奉納」って言ってたのでやっぱり合ってたらしい。今回の神事、ニンゲンだった。神をその身に降ろさないタイプの奉納。さあ、天號星では神を降ろすかな…


兄弟がワンテンポずらして似たような振りを左右対称で舞うところが何箇所かあると思うんですけど、そこめっちゃ好き〜〜〜!まだ上手く言語化できない「好き」がワンテンポずれて二重に襲ってくるから脳がバグる。

指を揃えて手を掲げる振り付けが多いので、その指を揃えて手を掲げているゆっくんの指の造形がメチャクチャ刺さるわたしは終始被弾している。ずるい。

兄弟殺陣は「殺陣」の部分と「剣舞」の部分があるっぽくて、ラストの剣舞は疲れたところに音ハメだからこれキツいんだろうなって想像しながら見てました。最後はほとんど刀合わせないもんね。どちらにせよ最高ですが…

そうそう、大千穐楽の覚書だけど、2度目の刀合わせの前に上手に歩いてきたゆっくんがすごく柔らかく笑ったので死ぬかと思いました。


ものすごい順不同になるけど、日替わってほしかったのはトミ子枠です!!!結局「愛かもね」に当たらなかったんですけど!!!!!岡崎さんと森さんに作ってもらったにしては排出率低すぎてコスパに見合ってる?!!?!?!

ちっちぇ〜〜〜〜え花を奥の方〜〜〜でポコポコ生み出すマジックショーは大大大好きなんですけど、せっかくの新曲、ちゃんと日替わって?

それはそうと大千穐楽の「狂わせたいの」で突然ゆっくんが右手だけ黒レースの手袋してたのは一体何なんですか?????な、なん、なんで??????どこから出てきたの????????

とても良いので今後ともよろしくお願いしたいし、沖縄のサンダルの感想を聞かれて「ウッ……」って言ったことは永遠に覚えていたい。トミ子ありがとう。

ちなみに狂わせは「好き好き好きで燃えて」のところでめちゃくちゃしっかり膝を左右に入れているゆっくんがすごく好きです。このひと全体的に振りが「ちゃんとしてる」んだよな…


順不同な第三部感想、ドラホリとボンボンガールは、同じ衣装で似た系統の楽曲なのに全然違うのがめちゃくちゃ良かった。ボンボンガールは奔放って感じで、ドラホリはふしだらって感じ。どっちも最高です。

結局日舞と一緒で、ちょっと膝と腰が前へ入って上体を倒して背中に空間ができる、「腰を反ってる」とはちょっと違うあの「上体が斜めになってる」姿勢がめっちゃ刺さる〜〜〜!

「ダァダァダーリン」の手を左右に突き出す振りのところ、ゆっくんHaNaBi冒頭の似たような振りのところと2画面で見比べたいです。あとShake hip!の「my mind」のとこも。腕と肩の使い方が全然違ってその違いがめちゃくちゃすき。


さて…ゆっはなびの話していいですか…?

私はゆっくんのゆびと脚運びを筆頭にした造形が好きなんですけど、今回HaNaBiにより新たな「好き」を発見しました。ゆっくんが胸より後ろ、背中側に腕を引き上げる動きがめちゃくちゃ好きっぽい。羽を広げるみたいなやつです。

あと、弓を引くみたいに片方の肘を曲げて、もう片方の腕と一直線にする動きもメチャクチャすき。

このふたつの動きのときの腕の形と身体のバランスがわたしの脳をじゅわじゅわと溶かすことが新たにわかりました。

それからダンスに詳しいフォロワーのお陰で学んだオンバランス。わたしはオンバランスなゆっくんにものすごく溶けているということがわかりました。

どこで自分の脳が溶けるか解るって、とても大きな進歩だと思うの。ありがてぇ、TLの叡智。

最初はBPM高すぎて、衣装で脚捌き見えなさすぎて溶けきれなかったのに、何度も観て映像でも観て身体性の解説を見て、だんだん受容体が用意されて視認できるようになったHa Na Bi、刺さりすぎる。欲を言えばもうちょっと足の動きが見える衣装でもう一回踊ってほしい。あと衣装を普通の照明の下で見たい。オタク、欲張りなので…


何の話だっけ。

そう、第三部は日替わってほしい、という話でした。全部メチャクチャ良いんだけど、たぶん日替わり枠だったはずのトミ子がわりと固定だったからあんまり変わった印象が無くて…とりあえず新曲の排出率上げて欲しかったっていうワガママと、もうちょっと日替わり要素が欲しかったなっていうワガママでした。オタクの欲は尽きない…


むしろ本編なアンコール

だって千本桜の時点でみんなShake hip!の衣装に着替えてるんだもん…(後半はほとんど全員お着替え間に合ってなかったけど)

千本桜とShake hip!が約束されている世界。沖縄は祭男爵の練習写真が公開されたのに本編に出てこなかったから、絶対にShake hip!の後にまだ祭男爵が約束されている世界!!!!!むしろ本編では!??!?!

祭男爵、ただでさえ楽しすぎる最高演目なのに、またしたなの「所詮巷の〜」の振りがすきなわたしに刺さる振りがしこたま詰め込まれてる最高ハッピー天才演目なんですよね。トリプルカテコの祭男爵、そのすきな振りを120%フルパワー振り絞ってお出しされるのでほんとうになんにも覚えてない。

兄弟だけ振りが違うように見えたからHuluで確認したら、この人たち頭(というか髪の毛?)をしっかり振り上げる動きを加えてるからか、首の動きが他の人よりも多い気がします!すき!

祭男爵は解散公演の映像で観たのと、たぶん復活岐阜の大五郎さん回で観たのと、とにかくそれくらいしかなくて、なんかこんなに120%の祭男爵、めちゃくちゃかっこいいしめちゃくちゃ元気になるし、なんだか泣きそうになるなあって思いました。

疲れると四肢が持ち上がらなくなっていく弟と、疲れると動かした四肢を引き戻せなくなっていく兄、身体の使い方が根本的に違って面白いなって思いました。お疲れさま…


劇団朱雀に通うということ

朱雀のレポでは毎回同じことを書いているけど、太一さんの構想が知りたくて、ゆっくんの造形と所作を浴びたくて、役者と観客が地続きになった世界を感じたくて、だからわたしは劇団朱雀を観に行く。

前半ふたつはショーアップした完成された新宿構成でもある程度浴びられるだろうけど、最後のひとつは岐阜にしかなくて、それを今後どこまで持ち出してくれるのかなって思っています。

わたしが観たいものを観ようと思ったら、土日よりも平日、東京よりも地方に行くべきなんだろうな、っていうことも分かったので次は休み取る配分もうちょっと考えます。

いつも通りまとまりがないけど、祭宴レポはこれにて終了!細かい「すき」は書ききれないけど、書き残せたところは次に見たときに「そうそうこれこれ!」って思うし、書ききれなかったところは「うわそうだこれすきなんでした…」ってどっちも楽しめるんだろうな。

早乙女友貴が踊る以上、好きが確約されている劇団朱雀。次の公演を楽しみに待っています。