足元にご注意ください

気付けばハマる、そこは沼。劇団☆新感線を中心にお芝居について好き勝手書き連ねる場所。

激情のままに書き上げたフランケンシュタイン感想【あきかず】

2月24日、フランケンシュタイン大阪大千穐楽

わたし昨日、つい昨日、フランケン初見でかきこに観てきたところだったんですけど…


差分感想置いとく…


もはやこれは別作品だった…

なぜ…どうして…


かきこにの、特にこにアンリの亡霊が、あきかず大千穐楽を観たうわごとです。もうほんと、こんなのうわごとでしかないでしょ…





狂気のハッピーエンド

うそだろ???

フランケンシュタインかきこに回、どこからどう見ても、何をまかり間違っても鬱エンドだったじゃん!!!

なぜ!!!圧倒的!!!ハッピーエンド!!!


北極でね、怪物が、あ、えっとあの、かず怪物の中に人格が2つあるって話は後で書くので一旦どこかに置いといてもらっていいですか?


北極でね、怪物が歌い始めたところまでは、余裕で鬱エンドだと思ってたんですよ。いやまあ、かきこによりはマシですけどね???

そっか、かきこにはアンリがビクターを救ったけど、あきかずはビクターが怪物を救う話なんだなあ、と思ったんですよ。

あ、えっとあの、この話も後で書きます。

落ち着く前にエントリ編集画面を開いたから、構成がめちゃくちゃですまん。全部あとで書く。


ねえ、ラスト、さいご、いちばん、さいご、ビクター、あんな勝ち誇った顔で、歌うなんて、ねえ!ビクター!

そうね、そう、貴方が造った怪物には確かにアンリが宿ってる。それが分かるまでに、3年の月日と、怪物の苦しみと、周りの人たちの死を犠牲にして、それでも、あんな勝ち誇った顔をして笑えるんだね、あきビクターは…


アンリはビクターのために喜んで(心から喜んで)命を捧げ、怪物は自らの死を以ってビクターを孤独にするという復讐を果たし、ビクターは孤独と引き換えに神になるという野望を果たした。

狂気のハッピーエンド!!!

かきビクター、観てる???


まさか最後の30秒であんなデカイ爆弾落とされるとか思ってないじゃないですか。

ねえ、3時間掛けた地獄のような物語を、あの表情と歌声ひとつで狂気のハッピーエンドに仕立て上げてしまった中川晃教ヤバすぎんか???

そんな中川晃教が出ているSHIROHのDVDを、そういえば年明けに買いましたね…無理だ…しばらく観れそうにない…



解釈の途中ですが歌唱力の話をする

中川晃教さん、初見だったんですよ。

加藤和樹さんも、初見だったんですよ。

歌唱力の暴力がすごい。上下左右から歌唱力でぶん殴られた。なんだこれは。なんていうか、音が、太い。つよい。なに?もうほら、分かるやろ???(語彙の放棄)


なんていうかそのほら、ふたりともさ、最後のロングトーンで、もうダメだ限界!ってなってから、まだ2段階くらい伸びるの何なの?怪物?

怪物による怪物の叫び、演劇において聴覚という受容体が持つ可能性を提示された気分だった。

そうかミュージカルってこうやって楽しむのか…

余談、終わりです。



あきビクターは真の天才だった

怪物の2つの人格の話と、ビクターが怪物を救う話はもうちょっと待ってください。ちゃんと覚えてるから。


昨日のエントリで、かきビクターはちっぽけな人間でしかないって話をして、でもきっとあきビクターは全然違うアプローチなんだろうなって書いたんですけど。

うん、全然違うアプローチでしたね。


あきビクター、真の天才だった。常人が理解できない、神に近いところに、上位にいる天才だった。

それを、倫理観とか情とか社会とか、そういう柵が人間界に繋ぎ止めてしまっている不幸。

解き放たれれば空へ飛び立てるのに、本人は飛び立ちたいと願っているのに、中途半端に翼を縫い留められてしまった天才。


かきビクターのときは、エレンとジュリアが人の道を外れるアンリを赦すから、ビクターの呪いが生まれたと思った。

でもあきビクターは、エレンとジュリアが人間界に引き止めるから、ビクターの呪いが生まれてしまったんだと思いました。

それくらい180°違うダブルキャスト、何なの?!


かきビクターのときは、アンリへの愛着がすごくて、怪物を通してアンリの幻影を追い続けてたわけなんですけど、あきビクター、アンリ個人にはそれほど興味がない。

だから森で怪物と再会したとき、言葉を話し、知能を持った創造物に喜ぶ自分と、怪物を殺さなくてはという「人間の常識」との間で戸惑っているように見えた。(かきビクターは怯えながらも、アンリの片鱗が残ってないかずっと探ってた)

怪物の中に「元の人間がいるかどうか」が大事なのであって、それがアンリであるかどうかにはそれほど大きな感情を持ってない…

俺は持ってるけどな!!!アンリ!!!



かずアンリは狂信者だった

かずアンリは、もしかしたらいちばん正しく狂ってませんか???狂気のひと…(大好物)

そうなんですよ、狂気、大好物なんですよ…

かずアンリ、やべえ…


かきビクターを人間として扱って、友として並んで歩いてくれた、こにアンリはもういない…

あきビクターを天才として認め、人間界の柵から解き放とうとする、狂気のかずアンリ…

俺がビクターを次世代の救世主に押し上げるのだ、という暴力的な信仰…


斬首台のあの表情、ヤバくないです?!??!

恍惚としたあの表情…夢が叶う喜びに溢れたあの顔とあの声…嬉しさが抑えきれない口元。

禁断の道をまっすぐ進むビクターへの羨望と、そこから逃げてしまったかつての自分への悪態。ここでビクターのために死ねば、逃げた過去の自分も赦されるかのような、信仰。


斬首台っていうか
あのひと、裁判の時からかなりヤバかった。

裁判でビクターが「俺がやった」って言ったとき、めちゃくちゃ怒って苛立ってるんですよねアンリ。観た???

そのあと裁判官が「無効」って宣言したら、満足そうに頷きながら微笑むの。

こにアンリをオペラしてなかったのが悔やまれる…
あのひとどんな顔してたの…


めちゃくちゃ不敵な笑みで自分の死刑を喜ぶかずアンリ、ヤバすぎて白目剥いた。優しいこにアンリの翌日に浴びる狂気のかずアンリ、心臓に悪い。



怪物とアンリの人格の話

おまたせ!わたし!!!!!ようやく書く!かず怪物の中に、怪物とアンリの2つの人格が共存していた話をします!!!!!


昨日観た、こに怪物は、アンリだったんですよ。だんだんアンリの記憶を取り戻していく怪物だったんですよ。

でもかず怪物は怪物だった。怪物として生まれて、怪物として死んでいった。

怪物として生きているのに、少しずつアンリという人物の記憶が蘇ってきて、自分が自分では無いような瞬間があって。

つまりその瞬間、我々には怪物にアンリの表情が見えるわけですね!!!ヤバすぎる。

生まれてすぐ、「アンリ」と呼ばれて振り返った瞬間は絶対にアンリだったし、カトリーヌと歌いながら「北極…」と呟いた瞬間も絶対にアンリだった。

ビクターの日誌を読んでは頭を抱えて記憶を取り戻し、言葉を思い出す中で「地獄」や「苦しみ」という言葉に反応してまた記憶が蘇る。

ゾッとしたよね。


かず怪物は怪物というひとりの人格で、アンリという人格を支配下に置いてコントロールしている感じ。

怪物という人格が、怪物という人格のままアンリの記憶を手に入れて、理解はできないけど認識はしてしまったという感じ。


とにかく何が言いたいかというと、昨日はアンリ目線で観たくせに、今日はアンリではなく怪物目線で観ていますね?と自分で気が付いた瞬間のわたしの死を一緒に感じてください。

ダメージが…でかい…

Q. 怪物に人格を感じてしまったら、このおはなし、めちゃくちゃしんどくないですか?

A. しんどい…


生まれたことが苦しみで、その理由が狂信者と天才の身勝手で、創造主には名前も付けてもらえず、怪物と呼ばれ、たった、ひとり。

時折、痛みと共によみがえるのは、自分には無い、誰かを信じた記憶。ひとりぼっちの怪物には、手に入れることが出来ない記憶。

えーん!!!かず怪物つらいよお!!!



ビクターが怪物を救う話

前回エントリに引き続き、このあたりは泣いているので7割くらい捏造です。


かきこには、アンリはビクターを救ったけど、絶望の確信犯なのでビクターに残るのは絶望、って話をしました。

あきかずは、アンリとビクターの望みが叶って、まさかのハッピーエンドだったんですけど、それが分かるのって最後30秒じゃないですか!!!

それまでは、ビクターが怪物を救ってやる話だと思ってたんですよ。最後にあっきーの狂気の歌が全部吹っ飛ばしたけど。めげずに書くんだ。


怪物はひとりぼっちで、対等に会話してくれる人間なんて1人もいなかった。

訂正。唯一、会話してくれたカトリーヌも、どん底の生活の中で怪物を見捨ててしまった。


怪物は怪物という特異な存在で、

誰かの特別になることはできなくて

それなのに怪物という特異性すら

「どこにでも怪物はいるよ」と奪われてしまう


誰にも愛された記憶を持たず、創造主であるビクターにも愛されなかった怪物。誰も信じられず、創造主であるビクターすら信じられない怪物。

それなのに、ビクターに友と呼ばれたアンリという人格を、記憶を、内包した怪物。しんどすぎる…


怪物にとってビクターは、自分にとっての創造主であり、アンリの記憶の中の親友で、どちらにしても特別な存在。

そんなビクターが、怪物を殺すためだけに、自分のためだけに、安寧の地である北極までやってくる。

それってある意味めちゃくちゃ愛だなあって。


北極でビクターを「ともだち」と呼んでしまって驚いたのは、アンリではなく怪物だった。

怪物なのに、ビクターを「ともだち」と呼んだ。

あの瞬間、ああ、怪物も「ともだち」のために命を捧げることが出来るんだな、って思ってしまったわたしの業は深い。


かず怪物は最後、ビクターが銃を向けたとき、ゆっくり後ずさるんですよね…ナイフを捨てて、距離を取って、両手を広げて、斬首台のアンリと同じ笑みを浮かべるの。

アンリが羨ましくて、ビクターの、誰かの特別になりたくて、歌いながらこころが泣いていた怪物。

死ぬことでビクターの特別になれるからって、そんな嬉しそうに笑わないでくれよお…


ビクターは怪物に銃を向けながら、やっぱり殺すのは惜しいんだよね…自分の作った新しい命…アンリの復活には失敗した(と思ってる)けど、ほぼ唯一成功した個体だもの。

冒頭で破棄した個体すら少し惜しんだんだもの。

惜しいよね。創造主に惜しまれることで、怪物は救われたんですよ。怪物のまま、怪物として、惜しまれて、死ぬんですよ。しんどい。

その死の間際に「ビクター」と呼んだのも、怪物だったと思うんですよね。ビクターが、アンリでも創造物でもなく、自我を持った怪物自身と向き合ったから、怪物もビクターを個として認めることができた。

「科学者」「創造主」っていう概念ではなくて、自分の中のアンリの人格が呼ぶ名前を、自分も初めて呼ぶことができた。


と、思った瞬間、アンリの人格の存在を悟ったビクターが勝ち誇った笑みで歌い出してハッピーエンド迎えるじゃない?!?!!?!

ねえ、哀しい怪物の物語はどこへ?!??!?



まだ一人二役の話をしてない

強行スケジュールで前楽のエントリを書いて、フランケンシュタインを連続で浴びて、ぶん殴られて、もう力尽きたのでその他の感想は略していいかな…

いや、だめです。

一人二役の話だけさせてください。

日替わりではなく、1幕と2幕の一人二役です。


あの配役、業が深くないですか???

1幕と2幕でさあ…ビクターとアンリだけが入れ替わった関係性になってない???いやあの、深読みしている自覚はある。どうせうわごとなんで、聞いてくれますか?


みんなが忌むビクターを「特別な子」と認めたエレンは、エヴァとしてみんなが避ける怪物を「金」だと言い、居場所を与えた。

同じ子供としてビクターを理解したジュリアは、カトリーヌとして同じく虐げられる怪物に理解を示した。

ジュリアをビクターから遠ざけようとしたステファン叔父が、フェルナンドとしてカトリーヌに怪物を裏切らせた。

常にビクターの味方だと言ったルンゲは、イゴールとして常にジャックの悪行を手助けした。

そしてエヴァとしてフェルナンドの腹を刺したエレンに、叔父の腹を刺した罪をなすりつける怪物…?エグくない…?


そしてジャックにだけはあまり自我がない…欲望(男色?)さえ満たせれば、その他はエヴァの言いなり…かきジャックはエヴァに嫌気が刺しているというそぶりさえあった。(あきジャックにはない。)

これは、アンリの嫌いな過去のアンリなのかなーと思ったり。研究を、諦めてしまった頃のアンリ。神への恐れと、人間への絶望を理由に、研究を諦めてしまったアンリ。周りからの声に負けたのかなって。


ビクターの苦しみを追体験した怪物、ビクターに復讐を誓うの、あまりにもしんどい。

ぜんぶうわごとだけどな!!!!!


ちなみに命名に意味を求めてしまうタイプのオタクなので、いろんな名前をちょっと調べてみたけど、ほとんど分からなかった。

映画フランケンシュタインでヴィクターの助手がイゴールだったってことしかわからん。



残り2ペアはどこへ…?

わたしのかきかずとあきこにはどこへ…?

遠征はスケジュール的に難しかったし、大阪全通も無理だったんだよ仕方ない…

DVD…後生だから残り2ペアも出してくれよお…

観たいんだよお…


だって絶対に歪じゃん?!(ほめてる)

かきかずはさ、かきビクターが、かずアンリの狂信を、絶対に受け止められないじゃない???あっ、コレめちゃくちゃしんどいやつ?永遠にベクトルがすれ違い続ける2人になるやつ???かきビクターがボロッボロの絶望になるやつでしょ???

観たすぎる…!


あきこにの方は、アンリも怪物も、あきビクターの強い意志に耐えられないよね…どうなるんだろう…

でも、かきビクターには友のように接したこにアンリ、あきビクターにも同じように接したら…人間側に引き摺られてしまうビクター…え…裁判前の牢獄のシーン、地獄じゃない???ビクターに飛び立ってほしいのに、ビクターも飛び立ちたいのに、ずるずると引き摺られて泣き崩れるんでしょ2人で…地獄じゃん…(すき)


劇場のアンケートには2枚とも、残りの2ペアの映像化を熱望する声を書き殴ってきました。

千穐楽で加藤さんが「みなさまから、ありえない数の、ほんとにすごい数の、再演の希望があったそうで、異例の速さで再演が決まりました(意訳)」って言ってたから、みんなですごい数の希望届けよう。


フランケンシュタイン、一度食べるだけでも美味しいけど、二度食べたら違う地獄を味わえるビックリ公演だったよね…

信頼できるフォロワーさんたちの沼はやっぱり信頼できるなって思いました。今後ともよろしくお願いしますね…


半日で書き殴ったフランケンシュタイン初見感想【かきこに】

2月23日、にちようび、大阪前楽。

東京公演期間に狂ったように荒れていたタイムラインがずいぶん落ち着いた今頃、ようやく、フランケンシュタイン初見です。かきこに回です。

混乱と絶望が渦巻くこの頭の中を、どう文字にすればいいやらわかりませんが、そんなのはいつものことなので、がんばって書きます。

いつもどおり勝手な解釈しかない!!!ので優しい人だけ聞いてください。





アンリ、アンリ、置いていかないで

ねえお願いアンリ、わたしを置いていかないで。


そんな気分になった観劇後のわたし。言ってることの意味はあんまりよくわかってない。でもアンリが私を置いて行ってしまったと思ったんです、確かに。

正直、2幕の途中までは「あー、今日だけでもいいかも」とか思ってたんですよ。満足していた。

でも最後の最後、アンリが「ビクター」と呼んだ瞬間に、絶対に千穐楽も観ようと決意したよね。


ねえ、北極にいたのは、

泣くように歌った彼は、

「ビクター」と残酷に呼んだのは、

あれは確かにアンリだったよね?


ちょっとまだ解釈もぐもぐ咀嚼してる最中だから中途半端なんですけど、ねえ、あの瞬間アンリはようやく、遂に、ビクターを置いて本当に行ってしまったんでしょう?


アンリの記憶は無いと言った怪物が

アンリの記憶を以って語る北極の歌

復讐をしにきたと言った怪物が

ビクターに来いと言った安寧の地


アンリは最後まで優しくて残酷だった。

わたしはね、もう一度アンリに会いたくて、会いたくて会いたくて仕方がないんですよ。



ビクターとアンリは分かり合えない

前評判どおり、まじで本当に救いのないおはなしでした。(ほめてる)

かきこにペア、ほんとうは弱くて脆い孤独なビクターと、正論で絶望を振り撒く独り善がりな確信犯アンリ、相性最悪の鬱ルートだった。(ほめてる)

(大好物ですありがとう。)


ビクターとアンリ、1幕でどんどん理解し合って、部下からパートナーへ、友から親友へ、お互いの距離を縮めていくけど、結局いちばん根本のところで分かり合えてなかったんだなと思いました。


アンリの目指した「死体の再利用」は、確かに自然の摂理に反する「神への冒涜」だったけれど、決して「死者の復活」では無かった。

生命科学として、死んだモノを使って新しい命を生み出す「創造」だった。


でもビクターの「生命創造」は最初から最後まで「よみがえり」でしかない。

愛する人を、喪ったあの人を、この世に呼び戻す禁忌を犯す。何度でも。それはまさしく「神への冒涜」だった。


幼いビクターは大人たちから禁忌を責められ、美しい言葉で着飾ることを覚えたと思うんです。「よみがえり」を願う実験に、「未来」を語るもっともらしい大義を掲げて。

アンリは戦争の中で、ビクターが掲げるその大義に、美しい理想に同調したでしょう。

でもビクターが本当に望んでいたのは「よみがえり」だった。それを知らず、アンリは自分の命を捧げてしまう。それが研究のためになると信じたまま。


怪物が生まれたとき、アンリの目指した「創造」は成功した。アンリが命を賭けてまでビクターに託した研究は実り、実験は成功した。新しい命は確かにそこに生まれたのだから。

だけど、ビクターにとってそれは「失敗」だった。ビクターが望んだのは新しい命ではなく、「アンリの復活」だったから。

生まれた怪物を、ビクターは拒絶し、殺そうとした。それはつまり、アンリを拒絶したということ。だから怪物は、怪物になってしまった。


お互いを最も理解しているのに、常にすれ違い続けるビクターとアンリ。

哀しすぎる…



最後にビクターを救ったアンリ

でもね、わたしは最後に結局アンリがビクターを救ったと思ったんですよ。アンリは確信犯なので結末は絶望なんですけど、アンリは確かに救ったつもりなんだよ、きっと。知らんけど。


アンリの復活に失敗して3年。

ビクターは反省して、現実と折り合いをつけて、ジュリアと結婚を許されるところまで叔父と和解してるわけじゃないですか。


それなのにビクターは、怪物の策略で姉が死んでしまったとき、やっぱりエレンを生き返らせようとしてしまうんですよね。

アンリで手痛く失敗したのに、また。


怪物はきっと分かってるんですよね、ビクターがエレンをよみがえらせようとすること。だから城の実験室を破壊しておいたわけでしょう。

ビクターが二度と間違いを起こさないように。


ここからは、ほんとに誰かに怒られそうだなと思いながら書くんですけど。

ビクターの孤独を生んだのは、エレンとジュリアだったと思ってるんですよね、わたし。

母の死や近しい者の死と正面から向き合えずに「よみがえり」へ逃げてしまったビクターに「それでいい」と赦しを与えてしまう存在だから。

亡き人にお別れを言えない子に、死を認められない禁忌の子に育ってしまったのは、彼女たちのせいだと思うんです。


だから、アンリは彼女たちを殺したのだと。ビクターが、よみがえりの呪縛から逃れられるように。


彼が蘇らせたいと願う人を先に消してしまって

「よみがえり」を認めてくれる人も殺して

その代わりビクターを非難する人も誰もいない

安寧の地、北極でふたりきり。


そう、アンリはビクターを北極に招くんですよ…

カトリーヌと語った、人間の居ない平和な地へ。


怪物はビクターを殺すこともできたのに

ビクターに殺されることを選んだ

ビクターが今度こそちゃんと

アンリにお別れを言うことができるように。


ちょっとだいふ泣きながら観てたシーンなので7割くらい捏造してると思うんですけど、怪物が「ビクター」と呼ぶ声があまりにも優しくて、まるで酒場でアンリが「仕方ないな」とビクターの世話を焼いたときみたいな。なんかそんな優しさを感じて。


怪物がビクターに告げる「ひとりだ」という宣告も、かつて姉が留学するビクターに「ひとりよ」と言い含めたみたいな、「しっかりしなさい」と諭すみたいな、そんな言葉に感じた。

「ひとりだ」ということは「もう自分は生き返らない」ということ。

人間が誰もいない北極で、 ようやくビクターは生き返らせずに死者に別れを告げることを覚えたんだと思ったんです。

あらゆる痛みと引き換えに。


アンリ怪物は優しく諭したつもりかもしれないけど、ビクターの傷が深すぎるので結論は絶望です。ビクター、あのあと生きて戻れるのかな…いや、戻りはするんだろうな…戻るけど抜け殻なんだろうな…

どう転んでも鬱エンド…(すき)


このあたりまじで記憶が定かではないから、ほんともう9割くらい捏造だと思うけど…



アンリの痛み

怪物がビクターに「俺の痛みをお前にも」「大切なものを奪ってやる」と言うのがずっと噛み砕けずにいます。

怪物は、ビクターのせいで何を奪われたんだろうって。怪物は「生まれたことが苦しみ」ならば、ビクターの大切な人の命を奪うのは何故なんだろうって。


それはもしかしたら、ビクターにお別れを言ってもらえなかったからかもしれないなってボンヤリ思ってる。

このへんはあんまり噛み砕けてないので結論も論理性もない。噛み砕く時間がないので!!!(あと数時間で大千穐楽が始まってしまう)ただの感覚値でとりあえず書き残しておく。


アンリには親が居なくて、ビクターという友が全てだった。その友のために命を捧げたのに、友は捧げた命を喜んではくれなかった。

斬首台で、死を恐れる自分を奮い立たせるように歯を食いしばったアンリは、

自分が罪を被ることこそが、ビクターにとって100%正しいと信じて疑わないアンリは、

「アンリの復活」を願ったビクターの元で蘇ったあの瞬間、ビクターに裏切られてしまったんじゃないかなあ。


アンリはビクターに、自分の死を糧にして進んでいってほしかった。

ビクターはアンリの死に立ち止まってしまった。


ひとりぼっちで、ちゃんと葬ってもらえもせず、怪物が生きている限りビクターはアンリを悼むことはない。

生きてもいなけりゃ死んでもいない。

そんな中途半端な存在。

(あれ?どこの偽義経???)

うん、やめよう、この項はここでやめよう。



ビクターの話をしよう

結局ここまでアンリの話しかできていないので、ビクターの話をしましょう!!!

わたし、坊ちゃんって呼ばれる立場の不遜なかっきーが、だんだん弱っていくのが、とってもだいすき!(参考資料:スリルミー)

アンリの牢で泣き崩れるかっきーが、とってもだいすき…ホント…ご馳走様でした…

ちょっと何が好きなのかまだ咀嚼できてないんだけど、とにかく「すき…」ってなるから、これはもう好みなんだよな。すきです。


ビクターは「人とは違う」「天才」と言われ続けて、普通の人間とは違う何か別の存在に押し上げられてしまったけど、かっきービクター自身はちっぽけな「人間」以外の何者でもなかった。

(中川さん実は観たことないけど、たぶんあのひとは全然違うアプローチなんだろうなという予感だけはしている。)


かきビクターにとって、こにアンリだけが自分を「人間」として扱ってくれた。

友として。親友として。

初めて同じ目線で会話ができるひと。

呑んだくれるビクターを「天才の悩み」と別格に押し上げることもせずに、一緒に呑んでくれるひと。

喪って、失敗して、壊されて、それでも殺すことを躊躇ってしまうひと。


人間が誰もいない北極で、ビクターはちゃんとアンリにお別れとありかとうを言えたかな。

ビクター、弱くて未熟で寂しがりやで、すぐにヨシヨシしてあげたくなっちゃう。

大丈夫よ、大丈夫、いい子ね…



ここでタイムリミット

何も書けてないけど、わたしはもう梅田芸術劇場に来てしまった。大阪千穐楽です!!!

ダブルキャストがリンクしてる話とか、舞台セットの話とか、書きたいことは山ほどあるけど、何も書けてねえ。


とにかくかきこに回は、こにアンリがわたしの情緒を全部持って行っちゃったから、わたしはかきビクターを甘やかすことしかできなかった。

ありがとうDVDのある世界。


別ジャンルのエントリとかプレゼン資料とか重なってたから、昨日の終演後から「締切前かな?」ってくらい追われるようにいろいろ書いた。疲れた。

でも今日観たらどうせもう一本エントリ増えるんだろ。知ってる。


ということで…満身創痍で千穐楽行ってきます…


劇団朱雀 復活公演 岐阜 千穐楽 を みた

そんなこんなで岐阜千穐楽に立ち会ってしまった!!!!!そんなつもりではなかったんです。岐阜は1日で満足したはずだったんです。

でも28日のレポ書いてたら、最後まで見届けたくなってしまった。そして29日は用事があったんですけど、30日には用事がないことに気付いてしまったんですよね。

 

ということで、12月14日に大衆デビューした朱雀ビギナーによる、12月30日劇団朱雀復活公演、岐阜千穐楽の感想です!

 

ちなみに14日東京のエントリがこっちで 

dramatic9ri.hatenablog.jp

 

28日岐阜マチソワのエントリがこっち。 

dramatic9ri.hatenablog.jp

 

どっちもどろどろに溶けてるので日本語は喋れてなかった。今日は日本語喋れるかな???(たぶんむり)

 

 

ぎふ葵劇場の心意気

立ち見、見切れ席、狭い席のアナウンスはしても、決して入れないとは言わない。ぎふ葵劇場の心意気。

当日券、28日の比じゃなかった。途中離脱組がいたとはいえ、160人はいたんじゃない?最終何人だったのか知らないけど、全部入った。こわいよね。ぜんぶ入った。補助席、立ち見、座布団席まで登場してぜんぶ入れた岐阜と好太郎座長、尊敬する…

 

せっかくだから座布団とか丸椅子とか、人権のなさそうな席にも座ってみたかったんですけど、立ち見中央寄り1列目を手に入れたので大勝利でした。28日は上手立ち見で、千穐楽は下手立ち見。アングルが違う。ねえ、これめちゃくちゃ大事なの。大抵みんな左手で羽織を持って舞うから、逆アングル貴重なんですよ…背を向ける最後の瞬間まで見える。回転した羽織捌きが見える。見えるんだよ逆アングル!!!

 

今回は立ち見を覚悟していろいろ手持ち装備を整えて来たので快適な立ち見だった。カメラとオペラの使い分けも完璧だったし、念願のペンライトも振れました。今年は朱雀のためにキンブレ買ったからね。(来年の現場で使う予定はある)

お隣のおばさまと「それ何色光るの?」「15色です!」「あら…いいわね!」と会話したけど、キンブレ初心者すぎてちゃんとしたプレゼンは出来なかった。ごめんな。

 

1部:舞踊ショー

暗夜の心中立て

冒頭のイントロが暗夜の心中立てで、傘持ちが出てきたらどうしようと思って動揺した。全身で身構えたけど、幕が開いたら太一さんひとりで心から安心したよね。よかった…よかったよ…わたし、生きてる。

って一瞬考えたけど、落ち着いて。傘持ちはいなくても、出てきてるの花魁太一だからね。十分あたまがおかしくなってもおかしくない。

 

この先は、何も知らないビギナーがかなりエグい解釈をしてしまった気がするので、朱雀ファンは見ない方がいいかもしれません。

 

飛ばすならこっち。

暗夜飛ばして三線の花へどうぞ。

 

 

 

\ワンクッション!/

 

 

 

読むならどうか怒らないでくださいね…

どちらにせよわたしの独断と偏見でしかない。

 

 

 

オペラ覗いて、会場を右から左へ、商業用の計算された微笑み(独断と偏見)で眺め回す花魁に泣いた。

ねえ、だめです、だめ。いますぐあの商業用の微笑みやめさせてください。あの笑みは売り物なんですよ花魁だから。このステージも売り物なの公演だから。その売り物のドアタマに売り物の花魁持ってくるんですよこのひと。わりとエグくないですか?

 

東京では衝撃でここまで言語化する余裕がなかったけど、薄々感じてはいたんだ。考える余裕が無かっただけで。

あのね、鳴り物入りの劇団朱雀復活公演、看板を飾る完成された新宿のステージで、冒頭に花魁持ってくるんですよ。自分の看板として、挨拶がわりの名刺がわりに、花魁を掲げるんですよ。ねえ。

みんなが求めている劇団朱雀の形を飲み込んだ上で復活させて、その看板が、花魁太一。そうなの…結局どれだけゲストがいて役者が揃っても太一という売り物で、食ってんだよこの劇団は…って見せつけられた気がして…ウッ…

語彙力が死んでるからもうちょっとマシな言葉選びができなくてしんどい。

本人は微塵もそんなこと考えてなさそうだから勝手な感じ方なんですけどね!!!なんかわかんないけどダメージを受けてる!!!

 

太一花魁めちゃくちゃ綺麗で大好きだよ。大好きだけどね。苦界に落ちた身で、微笑みと流し目を武器に世渡りしてんだよ?太一さんが?ウッ…心が…

そんでしかも、その太一さんが肩を借りてるのがゆっくん…弟…兄弟構成…時間差で…東京の暗夜に…背中を刺されている…しんどい…

 

東京を終えて、岐阜では女形が日替わりになってみたいだから考えが浅いまま言語化できてなかったんですよね。なのに、客と対話する場としての大衆演劇の原点である岐阜千穐楽に、もう一度花魁を持ってくる太一さんは、何を考えているの?

いやきっとそんな深くは考えてないだろうけど、本能で自分の役割をしっかり全うしちゃうタイチサオトメ。ウッ………

 

なんでこんなエグい認識をしてしまったかというとだね、岐阜28日のレポにもちょっと書いたんですけど、わたしが好きなのはあくまでも早乙女太一という生身の人間なんですよ。

だから女形で出てこられると少し身構える。いや大好きだけどな。大多数が観たいのは女形なんだろうなあ、という気持ちで見ている。(フォロワーはそうでもない気がするから、ビギナーの勘違いなのかもしれない)

美しいけどね。めちゃくちゃ美しいし釘付けだけどね。大衆演劇ってそういうお化粧と鬘で出てくるものなんだけどね。知ってるし分かってるんだけど。もう彼は女形として身を立てている訳じゃないという認識をしてるんだろうな、わたしが。

舞台オタクじゃない友達に「早乙女太一」って言うと、やっぱり今でも「女形の?」って言われるし、全然間違ってないんだけど、なんかちょっとモヤっとするのは、わたしの精神の問題なんだとは思う。外部でしか観たことがないから。

新感線で早乙女太一を使いまくったかじゅきが、蛮幽鬼で方白を演らせて、ワカドクロで女設定だった蘭兵衛を当てて、でもそこからは女形を当てない、1人の役者として使ってるから、自分の中で勝手に太一さんの看板としての女形は過去になってたんですよ。もう違う看板掲げんのかなって。思ってた。たくさんある手札のうちのひとつで、切り札的な立ち位置かなって。あんな思い切り看板として掲げてくると思ってなかった。

だから、だいぶ、なんか、ダメージを、勝手に。エグい、解釈を、勝手に。

 

これだけ言ったけど、わたしは過去も朱雀も何も知らないし、太一さんが板の上で彼が何をするのか見届けたいとつい最近思っただけのビギナーなので、差し出されるものをただ享受するだけでいいんだ。何度でもいうけど、女形、めちゃくちゃ綺麗で大好きだよ…どんどんやってくれ…でも殺陣ももっと見たい…

 

こんなメンドクサイ大衆ビギナー、まだFINALも特番も観てない。フォロワーさんたちとの打ち上げで観てないって言ったら早く観ろって三方向から怒られたので年末年始でちゃんと観ます。

 

以上、独断と偏見の解釈でした。ビギナーにはビギナーなりの衝撃があったという、ただの戯言なのでお願いだから許してほしい。

 

三線の花

死。

もうだめでしょ…なに…すき…むり…泣く…

 

ごめん、ゆっくん言語化むりです。終わります。

 

ふたりの愛ランド

かわいいの権化!!!ゆっくんで被弾した致命傷を癒してくれるかわいさ…かわいい…か、かわいい…!!!

でもごめん、やっぱり直前の衝撃であんまり覚えない。だからさあ!ちゃんと観たいからちょっとインターバルをくれよ!!!

 

冬物語

電飾…!!!

いやね、開幕前にフォロワーさんと「きっと電飾だと思う」「電飾って何?」って会話してたんですよ。「大丈夫、見ればわかるよ」って言われたけど、大丈夫、見たらわかった。

電飾あれ十八番なの???最高じゃない???28日の岐阜でお茶目な陽ちゃんのファンになりかけてるからキャッキャしちゃった!!!

喜び勇んで写真撮ったらピント合わなさすぎてただの光の塊になった。うっすら頭が赤い概念ざちょ。

ちゃんとそのあと調整して色男撮れたよ!よかった!!!

 

朱夏

美しすぎるひとが出てきてやばい。(語彙力)

花魁と違って晴れやかな笑顔で楽しそうに舞うからギュンと心を掴まれてずっとオペラしてた。目から入った映像は脳でどろどろに溶けてしまうので残ってない。とにかく美しいひとを浴びた。

 

wintersun

ビギナーなのでこの曲は知らないんだけど、下手からすり足で出てきたゆっくんの袴姿に被弾したのであんまり覚えていない。

1幕終わったときにフォロワーに瀕死で送ったメッセージは「裃…」になってるけど、肩衣無いからな。落ち着けわたし。

袴で扇子持って出てくるのはずるくないですか?頼むからもう正装で日舞を舞ってくれ。avexのプロフィール、特技欄が殺陣と日舞なの知ってるからな。

 

東京のワダツミ→夜桜お七で歳を取った女形が信じられなかったんですけど、朱夏→wintersunでまた歳を取りました。すき。

あどけない少女が楽しそうに微笑む朱夏もよかったんですけど、wintersunで大人のオンナが微笑みながら扇子振り回すのも最高だなって思いました。え?楽しそうだったよね?違う?わたしの幻視?

 

2部:弁天小僧

1部が終わって幕間にゆっくんの衝撃をフォロワーさんに泣きついてたら「大丈夫、2部はたぶん弁天小僧だから」って言われて、何が大丈夫なのかサッパリわからなかった。ゆっくんじゃなくて太一さんの演目だよってこと?太一さんの芝居は好きなんだってば。

 

と思ってたら冒頭まさかのゆっくんで死んだ。腹筋が。一応女の子なのに、完全に外股の男歩きで歩くのやめてもらっていいですか???(SUKI)

でも三角座りで、最初足先まで揃えてたのに、途中からクロスさせてたところが「生きてる…」って生身の人間を感じて無理だった。三角座りの、あしのゆびと、揃えたゆびさきが、骨ばってて、ねえ、SUKI…

気持ち悪いって自覚はあるからギリギリ大丈夫だと思う。

 

弁天は三月大歌舞伎で猿之助さんのを見たっきり。ええそうです、わたしSHIRANAMI観てないからね。

でも出だしであんな親子が出てこないのは知ってるし、お爺さんはあんな飛び蹴りしないことも知ってる。なにこれ???(すき)

岐阜で存在感がゼロだった了くんが活き活きと飛び蹴りをかましていてめちゃくちゃ楽しそうでよかった。

 

達磨一家のアレは、完全に笑ってはいけない劇団朱雀24時だからね。客席に向けてじゃなくて、演者に向けて全力で巫山戯る演者達めちゃくちゃ楽しくてやっぱり腹がいてぇ。

我慢できずに笑ってしまった兄弟はアウトです。すき。膝抱えて下向いて笑ってしまっているおはなちゃん激かわだったな…

 

でもMVPは桃さん。布団、からのカバー的なもの、からの解放されてホッとしたあの顔!!!そんで理解したときのあの顔!!!!!漫画か!!!「ア!💡」の顔の作画がよすぎるわ!!!かわいい!!!

そんでもって、親分が奥に下がったとき、いの一番にガックシと膝をついてあからさまにホッとした顔をしたのが熊倉さんだったことを注記しておきたい。アナタ指名されてないよ。

続く弁天の正体探しでは桃さん潜りすぎで腹がいてぇ。兄のエルボーが容赦なさすぎてとにかく腹がいてぇ。

 

そしてわたしは完全に陽ちゃんのファン。かわいい。かわいいよ陽ちゃん。おちゃめな陽ちゃん。フーッ!って威嚇してる陽ちゃん、正面から拝みたかったよ。

二回斬られるハメになった陽ちゃん、かわいいね、また会おうね…

ちなみに殺陣の仕切り直しで「オメェらなぞることしか出来ねェのか!」って演出家の顔を見せた太一さんにグッときて涙がじわっと滲んだわたしを馬鹿だと笑ってくれ。

 

弁天小僧、死ぬほど笑って、良い観劇納めになったけど、最後まで自分のアイデンティティ女形に置きながら、べらんめえの男口調の口上と殺陣で締める演目を千穐楽に持ってくる太一さん…ウッ…(暗夜へ戻る)

 

3部:舞踊ショー

今日は!ペンライトを!振るぞ!!!

という強い意志を持って臨んだ3部。めちゃくちゃ楽しかったけど後半ふつうに死んだ。

 

シャナナ

シャナナ〜〜!!!絶対観たかったシャナナ!!!嬉しい!嬉しい!ありがとう!!!すき!!!衣装!華やか!舞う!回る!軽やか!すき!すき!!!

のっけから振り切れるテンション。

ねえ、途中であのカラフルな羽織脱いで、また着せてもらうの最高じゃないです???もうとにかくお衣装が性癖で困る。なのにめちゃくちゃ動くからぜんぜん把握できない。中の、あれ何?袴?白いやつ。何書いてあるんだろう。梵字?全員違うよね?有識者教えて…

オレンジ色のペンラ振ってキャッキャした。めちゃくちゃ楽しかった。

 

ケヤキの神

もうこれは全員を主役にするんだなと確信した一曲。千穐楽の構成めちゃくちゃベタだけど最高だな?!?!

太鼓を叩きながら走り回るおっさんたちがステキすぎて涙が出る。岐阜千穐楽傘持ちは居なかったけどバチ持ちが居たからやっぱり頭はおかしくなったと思う。全力でエア太鼓叩きながら走り回る熊さんを全力でオペラしてた。好き。めちゃくちゃ楽しそうに叫びながらポーズ決める熊さんを全力でオペラした。好き。

 

ズッコケ男道

楽しいでしかない!!!かわいい!たのしい!!ハッピー最高!!!

ケヤキの神で袖に下がっていった創さんが当たり前のように並んでて目ん玉飛び出た。あまりにも早すぎでしょ。すごいな。

楽しくって仕方がないのでほとんど記憶がない。楽しかった。

 

くちびるから媚薬

奈々さん…!最高かな?さ、最高、かな???

動揺したおててでいっしょうけんめいペンライトの紫色を探し出して振った。懸命に振った。

あの余裕のある足運び、めちゃくちゃ好きなの。あとほら、目線だけ残して首をきゅってするやつ、あの、目線だけ残して!首を!きゅってするやつ!!!(伝わってない)

太一さんがあんまりやらないやつ…あゆちゃんもやらないやつ…ゆっくんはたまに上下でやると思う。(伝わってない)

 

暗がりであの鬘で踊るあゆちゃんもかわいいよね。扇子取り落としてぐぬぬってしてたあゆちゃん、オペラしそびれたのが心残りです。

 

月光花

会場が叫び声で包まれたのは曲か衣装か???それとも鬘か???ようし、一回落ち着こうな。あれから3日3晩経ったからちょっとは落ち着いてるよな???

 

うん、まず狩衣はずるくない???ずるいよね???あのたっぷりした布のお衣装、しかも黒。上には軽やかな白羽織。ずるいよね???

しかもあの衣装に白い髪。ずるいよね?!?!ねえ、それわかってやってるよね???ねえ、ちょっとその後ろ姿はずるいんですけど!?!?!髑髏城へ最後の大商いへ乗り込むんですかぁ?!(落ち着くとは)

とにかくずるい月光花曲なんか覚えてない。

 

MONSTER

月光花以上の悲鳴が上がって、なんかよくわかんないけどヤバいやつ来たなと思ったらほんとにヤバいやつだった。

白い羽織脱ぎ捨てて、黒い狩衣だけの姿で、結んでいた白い髪を解いて…これ以上のレポ要りますか?

感情と文字数が釣り合いません。終わります。

 

お祭りさわぎ

陽ちゃん…太一さんの衝撃をゆるやかに癒してくれるありがとう陽ちゃんすき…と思ったら、朱雀のモンスターが残していった鞘で遊び始めたシルエットにDNAを感じて被弾した。

もう、もうやめてくれこっちは瀕死なんだ。結構ドアタマから瀕死なんだよ…手加減…して…

 

胡蝶之夢

ふたたび悲鳴が聞こえたので、たぶんまたヤバいやつ来るんだなと思ったら、素髪の太一さんが出てきてヤバいなと思ったし、羽織の下の衣装が敦盛だったからヤバいなと思った。(語彙力)

思ったけどそのヤバそうな雰囲気をちゃんと理解する前に舞踊と視覚でぶん殴られたので、現地では意外と冷静だった。まだ理解できてないから。

その羽織は光明のゆっくん?表情の見えない姿で軽やかに流れるように神々しく舞う姿は歳歳年年?それは東京公演の構成を岐阜で構築し直したの?本能で?

すごく美しい舞を観ながら、ただただ次への危機感を感じて過ごした一曲。防衛本能は間違ってなかったよ。

 

敦盛

28日にね、ブロマイド見ながら「この衣装好みなんですけど何のやつ?」って聞いたら「敦盛」って返ってきてその時点でもうヤバいなって思ってた。だって岐阜だよ?殿の御前だよ?敦盛舞わないわけなくない?

舞ったよね。

しかも兄弟構成で死んだよね。

 

太一さんが背を向けて跪いて、幕が開いたら朱雀全員を引き連れたゆっくんが立ってるの、あまりにエモすぎませんか?朱雀の歴史を知らないわたしですら、この、こ、この、動揺…

兄弟構成については東京公演のレポで一応書いたんですけど、東京では弟が姿勢を低くしたその後ろから兄が現れたのに、岐阜では逆の演出にしてくるの、鬼かな???

我々の情緒を絶対に限界まで振り回すマン早乙女太一鬼かな?????


舞踊の内容については冷静に観れてないから書けそうにない。とにかく必ず兄弟2人でセンターに立つ(なんなら後ろにあゆちゃんがいる)ってのが情緒をめためたにするのでだめです。

んんん、だめです!

 

千本桜

めちゃくちゃ跳ね回ってて楽しそうで楽しかったけど、板の上も客席も誰もこの曲で終わりだなんて思ってないところがめちゃくちゃ面白かったです。あの情緒ではラップちゃんと聞き取りできてないから文字起こしください。

 

アンコール曲

アンコール1曲目MATA(C)TANA!!!

楽しい!が!炸裂する!!!あの、体勢低くして走るとこの振りがはちゃめちゃに好きなんですけど何度見ても好き。ちょっと元気が出ない日にこの演目見て元気出したい。絶対元気になるから。

もちろん1回で終わるわけないアンコール2曲目はもちろんshake hipではちゃめちゃに楽しい!!!なんなの???天才なの???天才じゃん!!!!!

そんねテンションが振り切れる3部をたったひとり挨拶だけで収められる太一さん、やっぱりモンスターでは。(ほめてる)

 

朱雀は生きている

終わった瞬間はわたしめちゃくちゃ冷静だったと思うんですよ。泣き崩れるフォロワーを介護する側にいたんだよちゃんと。

でも今思うと暗夜からの三線でキャパオーバーして電源OFFしてただけかもしれない。いろんな受信アンテナを全部引っ込めて、楽しいアンテナだけ伸ばしてたのかも。だって最後まで虚無にならずにめちゃくちゃ楽しんだから。

 

帰り道に同じく朱雀ビギナーのフォロワーと話してたんだけど、岐阜の朱雀、めちゃくちゃ「生きてた」んですよね。完成されたステージを「観てる」というより、彼らの生き様を「見てる」んですよ。

新宿ではいくら客降りがあろうと舞台と客席の間に確かに境界線があったのに、岐阜には境界線なんて無かった。拍手が入る余白を、笑い声が収まる空白を、ハンチョウが飛ぶ間合いを、はじめから織り込んだ構成だったの。板の上と客席の共通認識としてのお約束がいくつかあって、キッチリ踏襲して、客席を巻き込んで進んでいくステージ。

大阪人のわたしはこの構成を知っている。吉本新喜劇と言います。いやほんとに。舞台の構成としてはそんな感じだった。生々しくて、危なっかしくて、でも圧倒的な生命力をもって語りかけてくる舞台。

 

その生命力に魅せられて、年末にウッカリ3回も岐阜公演を増やしてしまいました。

早乙女太一のFCに入ろうか、LDHにしようか、ゆっくんのFCにするか、ぼんやり迷いはじめたタイミングで流れるように大阪のチケットを手配しました。

さすがにもうこれ以上は増やせない限界まで増やしたので、いろんな覚悟をして大阪観に行きたいと思います。

 

どんどん増える劇団朱雀、いつのまにか2019年の観劇納めも2020年の観劇始めも朱雀です。

元日に発表された新感線2020夏秋新作いのうえ歌舞伎、さあ、どっちが出ると思いますか???

劇団朱雀 復活公演 岐阜公演 を みた(引き続き語彙力の死)

タイトルで察してほしい。胡瓜はもうだめだ。

もうだめだけど、書いておかないといけない気がするんだ。でも、濃すぎてほとんど覚えてねえよ。

12月14日に初めて劇団朱雀を観た大衆演劇ビギナーによる、12月28日、岐阜公演のマチソワ当日券チャレンジのレポです。大五郎さんゲスト日だよ…

 

 

軽率に岐阜遠征

軽率だったね…

28日朝の時点で、チケットも無ければ新幹線も取ってなかった。

近所へ買い物に行くテンションで、岐阜へ朱雀を観に来てしまった。大阪-岐阜、予想以上に近いし安い。

 

そして電車に乗ってからも「わたし本当に岐阜まで行くの?」って自問自答してた。

あんだけ脳がどろどろに溶けた東京公演、どろどろに溶けすぎて、一体なんで溶けたのか理解できてないんだもん。だってあの日のMVP傘持ちだよ?

 

dramatic9ri.hatenablog.jp

 

何にハマってるのか、何でハマってるのか、何がわたしの心の琴線に触れてるのか、サッパリわかんないんだよ朱雀。

 

ハマってるのかどうかも分からない作品を、わざわざ岐阜まで観に行く?ほんとに?でも後悔したくないからな…

と一歩踏み出したわたし、えらい。来なかったら後悔してたよ。心から。

 

マチネの当日券事情

チケット列

抽選10分前に滑り込んだんですけど、当日券チャレンジまさかの73人。胡瓜の引いたクジ、まさかの72番。

さすがに「終わった」と思ったよね。ただ岐阜に日帰りで観光に来たひとになるかと思った。

 

でもぎふ葵劇場はすごかった。わざわざ足代を払って来た(岐阜の客ではないのがバレている)お客さんは意地でも入れる心意気。

立ち見になるかも、見切れ席かも、とは言っても、入れないかもとは言わない心意気。

結果としては立ち見1列目で快適に観ました。足と腰は死んだけどな。

 

ただ、列が長すぎて、チケット買い終わった時点で開場10分前。当日券チャレンジ、1時間もかかってしまった…

結果、昼ごはんをたべる気持ちの余裕も、心を整理する時間の余裕もないまま会場に突入した。

 

入場

最初ね、ドンキの8階って、どんな小さな芝居小屋かと思ってたんですけど、ぎふ葵劇場、思ったより大きなハコでびっくりしたよね。

そんなハコの隙間という隙間に並べられたパイプ椅子にはもっとびっくりした。

劇場、その気になれば客席数+100は入るんだなと思いました。すごいね。新春浅草歌舞伎の花列なんか比じゃなかった。

 

前後左右

お隣のアンミカみたいなお姉さんが歴戦の大衆演劇ファンで、わたしが大衆初だって言ったらめちゃくちゃ楽しそうに色々教えてくれて、めちゃくちゃ楽しかった。太一のオタク、面倒見がいい。

反対側の女の子たちはどうやらゲストさんのファン。大五郎さんが登場すると共にぶっといレンズのゴツいカメラをサッと取り出したので、なんだかわかんないけど心強かった。

前に座ってたひとはもはやプロ。「ここぞ」ってタイミングで完璧な大向こう(大衆演劇ではハンチョウって言うのか?)を飛ばすプロ。めちゃくちゃ雰囲気楽しめてめちゃくちゃ最高だった。

 

みんな結構芝居中にインスタ見てたりラインしてたり、すごい寛大な現場だなとは思ったけど、居心地はめちゃくちゃ良かった。

 

 

マチネ を みた(死)

乗り換えを検索する、電車の切符を買う、当日券に並ぶ、くじを引く、買うという工程を踏んでいるので、現場の前後はわりと冷静なんですけどね。

いざレポになると途端に日本語が喋れなくなるのは東京から何も変わってません。

 

ぜんぜんわかんないけど、マチネが終わったら息をするようにソワレの当日券チャレンジに並んでいた。つまりそういうことだよ。(どういうことだよ)

 

1部:舞踊ショー

傘持ちが居なかったのでわりと正気を保てた。

東京のわたしがおかしくなったの、絶対熊倉さんのせいだよ。

 

1部はソロ曲バラードが多くてカメラチャレンジに最適で、ズーム画面覗きながらほくほく撮ってたんですけど、2曲名で大五郎さんが女形で出てきて唐突に死んだ。

ねえ、あの人すごくない?なに?存在感?立ち居振る舞い?なに?思わずカメラほっぽり出してオペラでガン見したし、オペラ越しにうっすら微笑まれて心がざわめいた。

太一くんの女形のほうが圧倒的に美しいのに、大五郎さんの女形のほうが圧倒的に色っぽくてドキドキしちゃった…

なんかすごい人のゲスト回にきてるんだなという実感。そりゃ当日券73人も並ぶよ。わかる。(チョロい)

 

結局1部でどれが良かったって、ゆっくんの桃色吐息ですね。わたし、ゆっくんの舞踊が好きすぎることがわかった。

そもそも舞踊大好物やねん…歌舞伎も好きなんは舞踊やねん…みっくんの舞踊が好きやねん…

 

実は太一くんの舞踊はそこまでギュンと来ないんですよ。めちゃくちゃ綺麗で永遠に観てられるけどな。

でもゆっくんの舞踊は、なんていうか、こう、わたしとろけそうな感じ。ゆっくんの足運びといっしょにわたしも流れて溶けていきそうな感じ。

大丈夫、伝わらない自覚はある。

 

背中の骨折って典拠どこ情報なのか知らないんですけど、とにかくお大事にしてほしい。

左腕ほとんど動かさずに舞ってるもんね。無理しないでくれ。あなたの年明けには偽義経の殺陣も待ってるんだ。休む暇がないんだよ…無理しないで…でも舞台には立ってて…(無理難題を押し付けるオタク)

 

なにも伝わらないままだけど、1部の感想おわります。これでも東京よりはマシだと思ってるよ。

 

2部:平公の恋

いろいろあるんだけど最初に言わせてほしい。無理して関西弁にする必要あった?!(関西人より)

誰ひとり関西弁喋れてへんやん。もうどこの港でも良かったんちゃうん???(でもそういうところがすき)

1番上手だったのは太一くん。いや、決して上手ではなかったけどな?新感線メンバーとの付き合いで多少は覚えましたかね。決して上手ではなかったけどな?!?!

 

ただでさえ聞き取れない平公、調子の狂うイントネーション、もうグダグダ。(すき)

笑いすぎて腹がいてぇ。

 

序盤、太一くんぜんぜん出てこないな…と思ってたらまさかの配役ワカメ、超絶プリティブサイクだったので笑い転げた。

例の隣のお姉さんに「太一くんの中途半端なブスひさしぶりだった…」って言われて腹筋は完全に崩壊した。「超キレイか、とんでもないブサイクが多いから、今日は中途半端なかわいいブスで新鮮…」だそうで、その表現天才か???

 

ねえ〜〜〜!太一くんのワカメ、ブサイクなのにめちゃくちゃかわいいよね?!あの世話焼きで図々しいのにいじらしい感じ!

このワカメのキャラ設定が完全に大阪人の女の子テンプレだったので、大阪・堺にこだわった理由はこれですね。許す。(チョロい)

ブサイクなコナンの和葉ちゃんをイメージしたらだいたい合ってる。(独断と偏見)

しかもその格好で手売り出てきたから幕間ずっと笑い転げるしかなかった。

 

たださ、ネタものの合間に放り込まれるメタ会話がオタクのツボを的確に踏み抜いてくるの、あれ自覚あるのかな?

太一ワカメが「悩みは人に話したら解決すんねんで!ひとりで抱え込んだらあかん!」って言ったら、大五郎平公に「ちっちゃい頃のお前がそうやったもんな」って言われてバツが悪そうに恥ずかしそうに笑った顔が忘れられません。

他人の人生というエンタメ、エモすぎ。

 

芝居としてはめちゃくちゃコメディでお腹痛いのに、劇団の過去をよく知る大五郎さんの出演で、メタ台詞がいちいちオタクに刺さる。

なんやこれ…よく知らんけど太一くんの過去をそんなふうに笑い飛ばせるのは、きっとアナタくらいでしょうよ…知らんけど…知らんけどな…!

 

そして大五郎さん、めちゃくちゃ芝居が上手い。演技じゃなくて、芝居が。

大衆演劇ってほら、普通の演劇作品よりも客と双方向じゃないですか。

それこそ吉本新喜劇みたいな、客の拍手と笑い声、それから大向こうが入ることを計算してあるお芝居。

アドリブ突っ込んでメタ会話突っ込んで、板の上の人たちを順番に話題の中心に据えて、的確に客席を突いてくるお芝居。

 

大五郎さん、それがはちゃめちゃに上手かった。板の上の仲間たちを大事にして、お客様を大事にして生きてきた人なんだなって、初見のわたしでもわかる。

朱雀の芝居は火消ししか見たことないけどさ、あんな兄貴ができるのはあの人だからなんだろうと思うよ。

つまり今日観に行ったわたしたち大勝利!!!

 

え?芝居の内容?

大五郎さんが上手くて、女の子役の太一くんが史上最強にかわいい芝居だよ!

それ以上の語彙力は岐阜に置いてきた。

 

3部:舞踊ショー

東京と違ってMATA(C)TANAがあると知っていることがこんなに情緒を穏やかにするんだなと思いました。

 

しかし大好物の舞踊!冒頭のゆっくんで死亡!

だめなんですって…あのひとの舞踊観たら溶けちゃうから…だめなんですって…鮮やかな黄色の座長と赤のゲスト出てきても、目が追うのは鼠色のゆっくん。

あれ?わたしそんなゆっくん好きだった?

好きだったんですね…初めて知ったよ…わたし偽義経耐えられますかね…もうむりかも…

 

奈々さん挟んでゆっくんの傘で致命傷。

だめだよ…あれは…だめです…ねえ…舟歌のリズムも最高にすきなんですよ…ねえ…なにあれ…?ねえ…ROW&ROWの緩急ついたその、ねえ、思い出しただけでまた死んじゃう…助けて…だれか…

心臓を掴まれながらひたすらシャッターを押した。撮った写真は怖くてまだ観てない。まあ、オモチャみたいなミラーレスだし最後列立ち見席からだとゴミみたいな画質だけどな…死ぬのは分かってるから明日くらいからゆっくり整理する…

 

その後のソーラン節みたいなやつはごめん心が死んでいてあんまり見れてない。かわいかったことだけは覚えてるし、かわいくてちょっと心が復活するおくすりだった。ありがとうな…こんどはちゃんと生きてるときに観せておくれ…

 

そして登場する三代目。大五郎の兄貴は立役で出てきてもすごかった…なんだその存在感…会場全部を優しく抱いてくれる兄貴。天海祐希かよ。

そして三代目の胸元に咲き乱れる花。文化としては知ってたけど、生で見るとやっぱり衝撃を受けるよね…!!!綺麗に扇型を作ってキラキラクリップで挟んで行かれたおばさま、あまりにも手際が良すぎてどこの職人だよ?!

 

すごいよね…去年、小劇場に行ったときに推しを直接推せるシステムすごいなって思ったけど、そんなの比じゃなかった。推しに直接貢げるシステムやべぇ。

 

その後に出てきた二代目座長が大人の雰囲気だったのは大五郎さんへのオマージュだったのかな。(岐阜初見なのでわからん)

 

座長のお歌に酔いしれたら念願のMATA(C)TANA!!!今日は!叫ぶ情緒が!残っている!ヤッター!で会場総立ちして初めて気付く罠。立ち見だから傾斜がなくて見えない。でも楽しい!最高!楽しい!ゆっくん踊らなくていいから安静にして!楽しい!最高!

続くShake hip!楽しい!最高!楽しい〜〜!!!

ちゃんと騒げる情緒で騒ぐ騒ぎ屋、最高に楽しかった。(語彙の消失)

 

は〜〜!楽しかった!と思ってほくほく会場を出ようと思ったら、出口で太一くん待ち構えてて死んだ。送り出しあるの忘れてた。

動揺したまま太一くんと大五郎さんに握手してもらって、動揺したまま進んだら他のキャストも並んでて目ん玉ひっくりかえった。

あゆちゃん…美…

動揺しながらも、ももくまさんに握手もらったので大勝利です。最高かよ。

 

ソワレの当日券

チケット列

そして息をするように追加したソワレ当日券。

抽選までの時間、フォロワーさんに近くの喫茶店で介護してもらってたんですけど、ゆっくんの舞踊が好きだって話したら、ゆっくんの客演芝居を教えてもらって沼に引きずり落とされそうになってる。

オタクに自分の好みを教えたら、「あ、じゃあこれ好きだと思う」って的確な作品をプレゼンされて沼に突き落とされるからこわいよね。(すき)(ありがとう)

 

ちなみに頼んだホットケーキは抽選の時間までに食べ切れなくて、フォロワーさん残して中座して、帰ってきてから食べた。おいしかった。(どうでもいい)

 

当日券列はソワレの方が少なくて、45人くらい。いや、十分多いな。胡瓜が引いたのは26!やったね!って喜んだけどそんなに若い番号ではないよな?!マチネ72番だったから、もう何引いても嬉しい。

あと10番くらい遅かったら前方のミニパイプ椅子だったな…とか考えると惜しくなるけど、観られたらそれで十分だし、最前でゆっくんの舞踊を観たら命の危険があるのでこれで良かったと思います。

 

前後左右

座席、マチネで立ち見したスペースの真ん前の補助席だった。そんなことある?!

と思ってたら、隣、マチネでお隣だった歴戦のアンミカ(概念)だった。そんなことある?!?!ふたりして笑ったし、だいぶ仲良くなったよね。

前の席が空席だった(!!!)ので引き続き見晴らしが良かった。

 

ソワレ を みた…(死)

ソワレの方が破壊力がすごかったゆっくん。もう認めようよわたしはゆっくんが好きだよ。

 

1部:舞踊ショー

昼と同じ演目だったので比較的穏やかな気持ちで浴びることができました。と思ったけど大五郎さんだけが演目変えてきてひっくり返った。あのひとほんとに、なんか、どう言えばいいか全然わかんないけど、すごいひとだね?!大衆演劇こわいな?!

 

そしてゆっくんの桃色吐息はやっぱりだめ。ためいきがでちゃう。でも傘の方が好きです。(わたしが)覚悟して待ってろ3部。

 

マチソワ同じ演目だと、オペラとカメラ交互できていいですね!!!マチネでオペラしたとこソワレカメラで抜けるし、マチネで撮ってて見逃したとこはソワレで見た。最高かよ。ありがとう同演目。

 

2部:伊太郎恋旅

ゆっくんのべらんめえが死ぬほど好きって話していい?下町口調になりきれない、ちょっと舌足らずで上品なべらんめえ、たまらん…

冒頭出てきた卯之吉ゆっくんの哀愁だけでごはんおかわりできる。何を言っているのか自分でもよく分かってない。

あの衣装も最高だよね…あの旅支度…死…

 

伊太郎役で先代出てきて、これは太一くんまた端役で自由に好き勝手やるやつだなと思ったら、あまりにも自由で腹がいてぇ。

出てきた瞬間、隣のお姉さんが「ほら!これ!例のとんでもないブサイクなやつ!」って言うからもう腹筋がだめ。あのお姉さん最高だからまた現場ご一緒したい。

 

このブサイクな兄と弟、どっかで見たことあるなーと思ってたんだけど、帰って写真集開いたら初っ端に載ってて笑った。まんまこれじゃん。大好きじゃん。

 

笑いすぎて詳細は覚えてないんですけど、太一くんが楽しそうだったことだけはわかる。

あと先代が意外とお茶目なんだなって気付く3公演目。そりゃそうだよね。座長として生きてきたひとだもんね。あの座長の若い頃を見てみたかったなあ。

 

2部のレポ、以上です。岐阜、総じて2部の感想が「腹いてぇ」しかない。

 

3部:舞踊ショー

ゆっくんの傘(死)

これはもう、一回言っておかないと死んでしまう病気なのかもしれない。ゆっくんの舞踊が好きなんです舟歌のリズムが好きなんです足運び最高かよ。

「あれから幾年」のところだったかな。指折り数えるところの指も好き。とにかく造形が好き。

 

ソワレは兄も傘持って出てきて死にましたね。

あれ振り同じだった?同じようなの結構あったよね?傘の舞踊はゆっくんのほうが好みだなって思ったけど、そのあと傘を振り回して激しく踊り出したら途端に死んだので、長物振り回してる早乙女太一はすごく好きなんだなと思いました。

このひとの殺陣とダンスが好きなんだな、と気づいたのがソワレの収穫です。あの、なんていうか、一歩深く踏み込んで斬るけどすぐ重心を引き戻して逆に動くときの身体の使い方が好きです。(伝わらない選手権)

とにかくすきだった「ジュリアに傷心」は、ラストで扇子咥えて左手に傘持って右手で羽織振り上げたので、東京楽で噂になったシン・太一の片鱗を見た。いい写真が撮れました。

 

大五郎さんは相変わらず存在感と優しさで会場ぜんぶ抱いてった。曲の半分くらい花付けタイムだったけど納得だしめちゃくちゃ楽しかった。

パールチェーンの付いたジャケットのおばさまの扇職人っぷりがほんとうに凄かった。思わずオペラで抜いたらすごく嬉しそうなお顔で席に戻って行かれて、こっちまで幸せになった。橘大五郎、世界平和に貢献していると言っても過言ではない。

 

そして傾斜のある世界でのMATA(C)TANAからのshake hipはやっぱり最高に楽しかった!!!だって、よく、見える!!!!!

ねえ、あの騒ぎ屋たち最高なんですけど伝わりますか???もう伝える語彙は残ってない。とにかく楽しいんだよ。

そこからのアンコール、大五郎さんラストだし、ぜったい鳴り止まないだろうと思ったら案の定で、祭男爵で天才かと思った。

観たかったんですありがとうございます。

 

最高に騒ぎまくったけど送り出しがあることを覚えていたわたし、えらい。ちゃんと楽しかったですって言えたよ。良かったね。

大五郎さんに両手でぎゅっと手を握ってもらって、こころまでつかまれたかとおもった。たいしゅうえんげきこわい。こわいよう。

 

とにかく東京よりもシンプルに楽しんだ岐阜公演。最高かな?

 

わたしと劇団朱雀

東京より少しだけ冷静なので、個人的な話を書き残しておきます。つまんないから興味がなければ飛ばしてくれ。

 

劇団朱雀、前からいちど観てみたかった。

観てみたかったし東京で観てどろどろに溶けたけど、わたしが観たかったのはこれじゃない、とも思った。

いや、どの口が言ってるんだ?って感じですよねわかりますごめん。東京公演、どろどろに溶けたし最高だった。

でも違う、そういう意味じゃなくて、比較じゃなくて、大衆演劇を観るつもりだったんですよわたし。大衆演劇のつもりで東京行ったのに、完成されたステージにぶん殴られたの。そんなの聞いてないよ。

 

だから岐阜に来ました。来て良かったです。でも意味わかんないくらいどろどろに溶けてるから意味わかんない。

 

昔、新感線で多用される早乙女太一に興味が出てきた頃に、偶然回ってきたチケットで新春公演を観たことがあるんですよね。半券調べたら「龍と牡丹2013」でした。真田幸村のやつ。

 

でも当時は、立役と花魁と生身の早乙女太一をいっぺんに観て、贅沢だなあと思ったことしか覚えていない。(当時ゆっくんの存在すら意識にない。)

それなのに迷わず「一万年後も君は世界でいちばん美しい」のチケットを取ったので、当時からよくわかんないけど観たいって状況は変わってないよね。

 

よくわかんないのにこんなに観たい理由、マチソワ間にフォロワーさんから「舞台じゃなくてライブに来てる感覚」と言われてめちゃくちゃ納得した。

わたしは板の上にいる早乙女太一が観たいのか。

 

でも納得しきれなくて1日考えた。

たぶん、わたし、生身の早乙女太一が好きなんだと思う。女形よりも、立役よりも、もしかしたら剣舞よりも、生身の早乙女太一という人間が見える素髪の演目が好きだし、人間性で演じる芝居が好きなんだと思う。

生身で出てくるMATA(C)TANAからのshake hipが死ぬほど楽しいんだと思う。

だからやっぱりライブに近い感覚で、早乙女太一が朱雀で何を観せたいのか、を観に行くんだと思います。観に行きたいより、見届けたい。

こんなに「人」にフォーカスした動機、あんまり持ったことなくて正直持て余しています。舞踊が観たい、作品が観たいはあったけど、この人の行動を見届けたいってすごい感情ですよね?

「人」の追っかけしてるオタクたち、心から尊敬する。

 

そして今回はゆっくんのソロ舞踊を浴びてしまって、対象が増えたじゃん…

ゆっくんについてはむりです。まだ好きしかない。溶けてるから。どろどろに溶けてるからまだ考察とかない。好き。観たい。

ちなみにわたし手フェチなんですけど、早乙女友貴の手が死ぬほど好きなんですね。

人生でいちばん好きなのはいまの同僚の左手なんですけど、それに次ぐのが早乙女友貴

今回気付いたんだけど、お父さんの手も良いよね…やっぱりDNAがさ…いいよね…

ゆっくんの話になると途端に日本語と話題が崩れていく自覚はある。

半分くらいフォロワーさんの刷り込みの可能性あるからまだわかんないよ。まだわかんない。もう一回偽義経観るまでは、まだわかんない。

 

弾丸岐阜で満喫した劇団朱雀。

結果、いま岐阜千穐楽へ向かう電車に座っています。

 

そういうことだよ。

 

劇団朱雀 復活公演 を みた(語彙力の死)

千穐楽で歴戦のオタクの脳みそがドロドロになってしまったこのタイミングで、14日マチネの話をしてもいいですか?

人生初朱雀です。ついに観てしまった。ついに、観てしまったんですよ。

これはなに?

1部で死に、2部で死に、3部で死んで終演後も追い打ちで死んだ、劇団朱雀復活公演の感想エントリです。

わたしはかじゅきの火消しを観られればそれでいいはずだったのに、もうよくわからない。このエントリがちゃんと日本語になっているかどうかすら、もうわたしにはわからない。

 

 

1部はほとんど覚えてない

何故って?幕が上がった瞬間に死んだからだよ…

主要キャストがほぼ勢揃いの顔見世花魁道中。真ん中に立つ凛とした花魁太一。肩貸しはゆっくん。選曲は椎名林檎。もう、この時点で圧倒的な死。(圧倒的な死とは?)

 

情報ゼロで飛び込んだわたしに1から10までガイドしてくれた同志のオタクが「幕が上がる瞬間はオペラで抜いちゃダメ」と忠告してくれたので、わたし、ちゃんと全景観れました。パーフェクトな構図すぎて一生覚えていたい。

 

舞台に華やかにメンバーが並んで、露払いを従えて、澄ました顔の提灯持ちと、凛々しい肩貸しがそばに控えて、後ろを傘持ちが守って、中央にしゃんと立つ花魁桔梗はたぶん人生で出会った中で1番美しい光景だった。

 

周りの男衆どれそれ誰?とオペラを覗き込んだ瞬間、早々に2度目の死を迎える。傘持ち…花魁の肩越しに見える、か、傘、持ち…

そこからはもうほとんど覚えてない。いやあの、ちゃんと観たよ?肩貸しも提灯持ちも露払いも舐め回すように観たし、花魁が薄く微笑みながら会場を見渡す視線には思わず恥ずかしくなってオペラ降ろした。記憶はある。でも全体の7割くらいは傘持ちの印象しか残ってない花魁道中。ちょっと、ねえ、花魁に集中させてくれよ。

 

オタクは総じて軽率に死ぬけど、傘持ち熊倉さんが運んできた死はこれまでにない死でしたね。ぜんぜん伝わってないのは知ってる。

まずあの表情がずるくないですか?!??元からあのちょっと切れ長な目に、あんな目尻のアイライン、薄い眉、駄目押しの、あの、細めた目〜〜〜!!!!!なにその!顔!!!すき!!!

そんであの傘の持ち方、頭の上で、逆手って!!!我々を殺す気でしかないでしょ。一切ブレずに逆手で傘を持つ熊倉さん、グッと盛り上がる腕の筋が最高にセクシーで全世界が撃ち抜かれた。(勝手に世界を代弁するんじゃない)

1部が終わった瞬間、同志のオタクに半ギレでメッセージ送って介抱を頼みました。ご迷惑をおかけしました。だって1人では抱えきれなかった傘持ちの衝撃。

1日経ってようやく落ち着いてきて、ようやく「幕が上がる瞬間はオペラで抜くな」と言ってくれた同志のありがたみをじわじわと感じる。もし冒頭でオペラ構えてたら、あんな最高の花魁を冷静に拝めてなかった。幕が上がったあの瞬間の完璧な景色を、こんなに覚えていられなかった。持つべきものは信頼できる同志のオタク。いつも本当にありがとうね…!

チケット代6500円、間違いなく冒頭15秒で元が取れた。1部1曲目をもう一度観るためだけに6500円払うので観せろください。大阪のチケット無さすぎでしょ?!

 

思わずここで1部の感想終わらせてしまいそうになったけどまだ1曲目の話しかしてない。っていうかほぼ傘持ちの話しかしてない。

マチネ後にお茶したときも、ソワレ(わたしは観てない)後に再合流してご飯行ったときも、ほとんど傘持ちの話しかできなかったんですよね…傘持ち…

 

傘持ちのおかげでカッスカスになった脳みそを総動員して残りの話をします。

舞踊ぜんぶめちゃくちゃ良かった。

いやほら…お芝居なら考察とか色々するけどさ…舞踊は…わたし最近気付いたんですけど、舞踊が大好きなんですよね…そんであれは浴びるものなの…目を経由して脳で浴びてぐじゅぐじゅに溶かすものだから…

全部溶けた。曲ごとに髪型変えてくるの完全にずるいし、少女の足運びで舞うワダツミから年齢を重ねた夜桜に続くのが、あの、その、すき。

脳で浴びる舞踊、感想が言語にならない。

スゴイヨカッタ…スゴイ、ヨカッタ…

 

 

かじゅきを引き当てた2部

わたしはかじゅきのオタクなので、火消しが観たくてチケット取ったんですよね。大当たりです。(しかも全作品J:COM配信決まったから大勝利)

火のないところに男は立たねえ、全くもって、どこからどう観てもかじゅきだったので、普通に死んだ。プロメアとふたがしらグレンラガン五右衛門ロックを一緒に浴びてる気分だった。そしてかじゅきビンゴはやっぱりぜんぶビンゴになった。

 

ねえ、ずるくない?言わせたい台詞、ぜんぶ早乙女一族の声帯で言ってもらえるかじゅき、ずるくないですか?????次郎吉さんも、忠助も、お頭の喜兵衛も、ぜんぶ早乙女一族の声帯だよ?ずるいよね???

 

かじゅきの書く脚本、往々にして主役と主人公が違うんですけど、今回も主役は座長で主人公はゆっくん演じる忠助(と了くんの半次)でしたよね。その構図、その構図ずるくないですか?だって故郷へ帰るんだよ。「俺にも出来る、やってやる」って、名を戻して故郷へ帰るんだよ?

そして意味のないことをしないかじゅき、わざわざ名前を変えて隠して明かすってことは、次郎吉、半次、忠次の「次」には意味があるだろうし、それはきっと「次世代」「次の人生」の「次」だろうし、復活公演へのお祝いの気持ちを込めたんだろうな…って考えると…やっぱりかじゅきには一生付いていこうと思ったし、かじゅきに愛されてる劇団朱雀のことがもっと知りたくなったよ。

 

今回のお席が16列目で、後ろの通路から2列目の下手側だったんですけど、めちゃくちゃいい席だった。通路走ってハケていく役者たちも間近で見れたし、2階から見下ろす次郎吉と舞台をいっぺんに見れたし、ねずみ小僧のはしご芸は目の前でした…視覚的な情報量がやべえ。新感線もビジュアルで殴ってくるタイプの劇団だと思うんですけど、新感線以上にビジュアルの圧がすごかった。ハコが小さいってこういうとこが強いよなって思いました…凝縮されてる…

 

そんなやべえ情報量と推しの脚本にぶん殴られて終わった2部。わたしの仕事はまだ終わってなかった。

開演前に同志のオタクから「2部が終わったら素早く左側の通路に並んでください。ねえ、覚えた?左側ね?急ぐんだよ?!」と言い含められたので、無事に太一座長から手売りでパーカー買えたよ…ほんとうにありがとうね…同志のガイド、怒涛のように情報を降ろしてくれるからめちゃくちゃありがたいけど、当日はそのありがたさを理解する前にとりあえず従うしかないのめちゃくちゃ面白かった。

そして太一座長がめちゃくちゃ優しくて泣いた…なにあれ…ピエタのマリアさまみたいな優しさ…浴びた…

 

 

3部は情緒が付いていかない

傘持ちの混乱を引きずり、火消しの感情を整理する暇もなく、手売りの動揺そのままに始まった3部。いきなりオールスタンディングで出遅れた。座長の影ナレでみなさんの準備はできてますか?!って聞かれたけどぜんぜん準備できてません。劇団朱雀、情緒が全く追いつかない。

 

そして始まるお祭り騒ぎ、超ウルトラハッピーで、あの振り付けめちゃくちゃ好きで、楽しくて楽しくて仕方がないんだけど、情緒が全く付いてきてない。だんだん慣れてきて、ようやく心から楽しめてきた頃に、突然の着席。え、座るの?お祭り終わり?ポカンとしてる間に再登場する早乙女の真骨頂は初見を殺す。朱雀の構成、オタクの情緒への配慮は一切無い。ジェットコースターっていうかお化け屋敷。次に何が出てくるのか分からなくて心臓に悪い。

 

でも、あの布捌きからの舞からの兄弟殺陣は、だめですね。もうだめです。知ってた。みたらだめになるの、わたし、しってたのにわすれてたの。もうだめです。もう、だめです。

 

なんの情報も入れなかったので、あの曲名もそんなに明確には知らないんだ。けど、神々しい名前のヤベェのがあるのは知ってた。神々しくてヤバかった。(語彙力の完全なる死)

なんかこう、最初は青い大きな布に包まれて宙に浮いたみたいで、圧倒的に神格化された早乙女太一を見せつけられたじゃないですか。なんかほら、偶像崇拝したら怒られそうなやつ。

その布を強く払いのけて地に足つけて、自分の身の丈に合った布を自由自在に操って、そこからチラチラ見える金色が綺麗で、ああ、綺麗だなあ、素敵だなあ、と思っていたら、ゆっくんの登場。

中身は同じ衣装なのに、ゆっくんのは覆い隠されてなくて、いかにも軽そうな薄い布をひらめかせて、ああ、早乙女太一はまだ早乙女太一という布に囚われていたのかもって、もっと自由な早乙女友貴って存在を見て初めて気がついて。兄は弟が羨ましかったんじゃないかなあ、なんてぼんやり頭の隅で感じて。

前後上下の構図から、だんだん左右対称の動きになっていって、最後にはすべての布が取り払われて同じ衣装に。そして対等な兄弟殺陣。兄が先を行くんじゃなくて、弟が先陣を切る兄弟殺陣。納刀は背を預けあって。

 

なんか、わたしは初朱雀で5年前の様子も知らないし、大衆演劇もよく分からないし、座長としての早乙女太一のことは何ひとつ知らないんですよ。だけどあの兄弟殺陣前後の流れを観て「2代目座長・早乙女太一が率いる劇団朱雀」ってラベリングはもう古くて、いまは「早乙女兄弟の劇団朱雀」なんだなあって思ったことだけは確かです。新参者が何言ってんだって感じだけど、そう感じたので仕方がない。

 

続く群舞も、座長がセンターではなくて、2人でWセンターなのも、冒頭の顔見世との対比でじわじわ来たよね!!!なおこのときのわたしは2人の間に妹君が立っていて早乙女トライアングルが出来上がっていることをまだ知らない…死…

 

っていうか、あの溶けた脳でよくここまで感想覚えてられたなって、自分でも驚いてる。でもちゃんと兄弟殺陣はヒノデ5倍で2人とも視野に入れたまま追ったし、オペラ外して引きでも観た。あんなに脳が溶けてたのに、こんなにちゃんと観たの偉くない?

 

そしてまだ続く死。もう息も絶え絶え。

3部が終わったら悪魔のチェキ撮影会だよ。撮ったら魂吸いとられるんじゃないかと思ったよ。自分には関係ないイベントだと思ってたのに、ガイドしてくれたオタクの采配で、あれよあれよという間に紙切れ握りしめて並んでた。だってほら、当日はわからないから、とりあえず従うことしかできなかった。

座長、チェキ撮ったら必ず微笑んで握手してくれて、お着物と舞台からお香のいいにおいがして、あの舞台前の空間はどこかの異世界だったんじゃないかっていまでも信じてます。

 

 

劇団朱雀はおそろしい

拍手のタイミングも、大向こうの御作法も、誰が誰かもわかんないけど、とりあえず戸惑いは全部ビジュアルで殴り飛ばされるってのが総じての印象。っていうか、大衆演劇ってきっとそういうものなんだな?!全部忘れて楽しもうぜ〜〜!って感じ。

リピーターこそ楽しめる仕掛けがたくさんあるし、初見がナチュラルにリピーターに変身できる体制が整ってた。(チケットが取れるかどうかはまた別の問題)

これ、一度観たらちゃんと知りたくなるし、ちゃんと知ったら何度でも観たくなるやつでしょ?わたししってるよ、それね、沼っていうんだよ。

千穐楽で死んだオタクたち、座長のインスタで致命傷を受けてみんな言葉をなくしているんですけど、新参者のわたし、まだそこ刺さってないのは流れも重みも知らないからだと思う。とりあえず帰ったら朱雀FINALの録画を観ます。

また新しい沼に片足を突っ込んだ自覚はあるので、年明け早々に当日券チャレンジしてきますね!(12/16追記)大阪と札幌、当日券ないってよ!!!大阪のチケット無さすぎでしょ?!

 

劇団朱雀復活公演、東京千穐楽ほんとうにおつかれさまでした!

【ネタバレ感想】文句言いながら褒め倒すジレンマなけむりの軍団

けむり〜〜〜!!!けむりの軍団!!!舐めてたごめん!
千穐楽後にようやくブログを書くわたし。書かねば消化できないわたし…関西に来るみなさまはいつも、死にそうなわたしを介抱してくれてありがとう…
誰への忠告かわかんないけど、このエントリはど頭からネタバレしかありません。同志たちよわたしの叫びを聞いてくれ。


推しが狂気で狂気が推しで

則治〜〜〜?!!?!?!!!?
わたし狂気の演技が大好きだって言ったの、制作陣聞いてた?!ねえ、誰?河野さんに狂気演らせたの誰?!?!わたし、もれなく死ぬじゃん!!!


一度目に観たときは千麻の白い札のシーンから後、河野さんが狂気で、監督が刃受けたこと以外ほとんど覚えてない。
二度目は冷静に観ようと思った結果、千麻の白い札から後は則治のことしか覚えてない。(則治のことは最後までちゃんと観れた。)
三度目でようやく莉左衛門を追えて、やっと話の本筋を理解した。四度目でなんとか冷静に演技とか殺陣とか観られたよね。もう大千穐楽だよ。


推しの狂気、殺傷能力の高すぎる鈍器だった。ぶん殴られたらなにも思い出せない。
ねえ、あそこの目良家、他にもいろいろ因縁あるよね?!嵐蔵院の闇とか一虎と長雨の確執とか、もうちょっと冷静に追いたかったよね?!無理です!

だって、ねえ、宙に浮かぶ見えない何かを掴もうとしているサンボさん、観た?怖い、怖いって震えながら親指咥えてる則治、観た?味方を斬って血に濡れてしまった自分の刀を見て動揺する殿、観た…?あれは…あれは一体…何…

河野さんギセン王だったよって教えてくれた同志は、よくネタバレ回避しながらこんなに正しい情報伝えたなって感じだし、My初日観劇後のわたしを遠隔介抱してくれた同志たちは…うん…あなたがたの予想通りわたしは死んだよ…真っ白だよ…白い札…

ちょっと一旦落ち着こう。後でもう一回触れる。


おちついて脚本の話をしよう

良いところから言う?悪いところから言う?よし、まず文句を吐き出そうな。あとでたらふく褒めるから。
前作の乱鶯、わたしあまりにもnot for meだったんですよ…だから、けむりの軍団あんまり期待してなかったっていうか、むしろ覚悟してた。
でもさ、良かったんだよ。めちゃくちゃ楽しいし、かなり通うことになったし、推しの狂気でぶん殴られてるし、良かったんだよ!


でも脚本家とは一切仲直りできてない。好みの問題なんだよね。倉持さんの脚本、いろいろ気になっちゃって本筋を納得できない。ていうかそのキャラの行動原理、納得できない。
後でちゃんとたらふく書くけど、筋はめちゃくちゃ面白かったと思うの。会話が重なってひとつの筋が描かれていく感じ、めちゃくちゃ面白かった!

なのに!!!筋は面白いのに!!!正直全体的にキャラ設定の甘さが拭えないというか、キャラが生きてないっていうか、物語の筋が先にあって、筋に都合がいいようにキャラクタとか設定とかを動かしてるっていうか、なんでその人がそう行動するのか理解できないっていうか、まあ結局not for meなだけなんですけど…


なんで目良の城下町の木賃宿なのにみんな厚見勢だったのかな、とか。パンフには専門家が関東っぽいって書いてたけど、方言的には関西だな、とか。帰りは山越えしようとしてるけど、行きは1日で来れたはずなのにな、とか…

行動原理なんて気にしない!そういうもの!って飲み込めるタイプ人の人には全く気にならないんだろうけど、過去とか人生とか考察しちゃうタイプのオタクにはちょっと飲み込むのは難しかったんだよ…わかんない、新感線お得意の削りに削る過程で削られたのかもしれないし、ビジュアルでぶん殴るための余白が多すぎて気になっちゃうだけなのかも。以下、我慢できないnot for meゾーンです!苦手な人は次の章まで読み飛ばしてくれ〜〜〜!!!

設定のないキャラ、源七

とにかく紗々姫と源七に存在意義がない。十兵衛がなんで助けにゃならんのか、その魅力も利もない。脚本からああなのか、演出過程でデフォルメされ過ぎてしまったのか???

百歩譲って「姫様」は「助けられる存在」だとしても、源七に至ってはまじで存在理由がない。めちゃくちゃ弱くて姫守れてないし、かと言ってここぞと言う時に姫庇う!なんて見せ場も無い。姫にとってかけがえの無いアキレス腱ってわけでもなければ、帰り道を唯一知ってるわけでもない。せめて十兵衛の作戦で「お前に掛かっている」みたいな展開があれば救われたけど、源七、まじで最後まで別に必要無かった。あれ、姫ひとりでも全然良かったよね?


そんな役だったのに、須賀健太くんめちゃくちゃ頑張ったと思いません?!?!?!なんか、だって、存在感あったじゃん。土下座するとこ、グッときたじゃん。普通は来ないよ。だって何の背景も与えられてないもの。なんで弱いのか、なんで姫を助けに来たのか、何にも分からないもん。

きっと幼馴染なんだろうな、姫のこと大切なんだろうな、っていうのを須賀健太の表情からしか汲み取れない。ちゃんと設定をくれよ。

しかしまあ落ち着いて考えると、我々は「チョイ役かと思いきやお前〜〜!」というかじゅき文法に侵されているとも言える。出てくる登場人物全員に役割がないと気が済まない。そんなことないのにね。

大事にされてない姫、紗々

清野菜名ちゃんは「姫」の立ち位置が不透明すぎて、よくわかんないまま終わってしまった。

無鉄砲なじゃじゃ馬娘が勝手に逃げ出してきたドタバタ劇ならめちゃくちゃわかる。でもあの子逃がすために源七たち外から忍び込んでるからね。厚見家、部下送り込んだなら最後まで責任取れよ。十兵衛に城の入り口まで送らせてないで、せめて厚見領の入り口で出迎えてほしい。1人か2人くらい、迎えに出せるでしょ?!「厚見家の命運握ってる」んでしょ?!もっと丁重に扱えよ〜〜?!?!という雑念。


あとは、厚見が乱取りしたのを知って憤ったのとか、目良にわらわを引き渡せ、って覚悟とか、旅で学んだことはいろいろあるけど、結局姫はずっと守られるべき姫で、ぬるっと流れてめでたしめでたしだったのが惜しい…まあその部分は、菜名ちゃんの演技というか、アクションを増やしていったからってのもかなり影響してそうな気はする。

とにかく彼女たちの人生とか信念がよく分からんまま、他の人の都合に振り回されて、彼女たちの物語は筋が通らない。え?それって則治じゃない?(最初に戻る)


ちゃんと面白かったよ!?

文句言いまくりですけど、言い切ったのであとは褒めます。戯曲本ください。だってこれ絶対テキスト面白いやつじゃん。削る前の原作ください。お願いだから。冗長すぎて切ったところに結構大事な設定も埋もれてるでしょ?!


ちょっとしたことが転がって大事になっていく感じは、倉持さんが得意なんだろうなあって。確固たる主人公がいなくて、ちょっとずつ会話が重なって物語になっていく感じ、次に誰が何を言うかで結末が変わっていく感じ、先が読めなくてめちゃくちゃ楽しかった。

同じ台詞とか同じシチュエーションが何度も繰り返されて、少しずつ意味が違ったり、180度変わったりするあの感じ、めちゃくちゃ気持ちいいよね。姫の最後の台詞「好きにするが良い!」なんか、たまんないよね?!

陣営レベルの思惑じゃなくて、個人の思惑が絡み合って転がっていくのは、かじゅきにはあんまり無い文法で、そういう新感線もアリだなって思いました!!!

かじゅきはさ、アニキとか親分とか、リーダーがいるじゃん。倉持脚本には居ないもんね。どの陣営にもリーダーがいない。(農民の中にいる輝親くらいだよ)ひとりひとりがそれぞれの思惑を肚の中に抱えてる。だから後半になって初めて「これ誰目線で観ればいいの…?!」って山ほど伏線が効いてくるのが目まぐるしくて…誰目線で観ればいいですか…?長雨…?


次があるならじゅんさんも居る座組みで群像劇やってほしい。別陣営に濃いのがもう1人欲しい。


曲も良いからサントラ欲しい

歌がねえ、好きだったなあ。メタルロックじゃない新感線ミュージカルも初めてだった気がするけど、めちゃくちゃ良かった!!!!!
まずメインテーマのテンポと勢いがいい。使われてる音が良い。低音で響く打楽器たちが最高。


シレラギの二幕冒頭が刺さるわたしは、もれなく夭願寺ソングが刺さった。あの影の演出も良かったよね…リズムに乗って揺れる坊主頭とキレキレのダンス。どうしても声に出したくなるコール&レスポンス。ねえ、みんなの推し坊主は誰?わたしは渡部又吁さんだよ!!!夭願寺夏の法要、最前列向かって左端だよ!!!

それからびゅーしゃら、突然のアベンジャーズ的全員集合に慄いたものの、楽しくて全部何でもよくなっちゃった。音楽が耳に残るよね!!!歌詞は全く聞き取れないけど!!!とにかくけむりの音楽はリズム隊がめちゃくちゃ好きなんだと思う。たぶん。もう検証できないけど…!!!


刺さったキャラの話をします

散々キャラ設定の文句言ったんですけど、もうキャラ別レポはわたしの手癖なので書く。脚本の設定が少ないぶん、勝手に設定を想像しているので苦手なひとはそっと閉じてください。

目良則治

やはりここから書かねばならぬ。

12日ソワレのときは、終始難しい顔をして話を聞いて、「うーん、やっぱ理解らん!」って放棄してた感じだったんですけど、大千穐楽に近づくにつれて、難しい話は右から左に全部抜けていくおばかさんになっていきました、よね?!ぽかーんとして…ぽかーんとしたあの顔、ねえ、あの顔…

千穐楽、白い札のキスシーンも、まだ何が起きてるかわかりません顔だったんですよ。千麻にぐっと引き込まれるのは「内にも外にも敵ばかりと覚悟して」のところ。
その直前で十兵衛の「裏切り者はどこにでもいる」にダメージ受けてるから、則治は千麻に絆されたんじゃなくて、あくまでも裏切りを恐れて狂気に堕ちていくんですよね…こわい…こわいね…


ちなみに大千穐楽の席が初めて上手側で、初めてのアングルがたくさんあったんですけど、則治と莉左衛門が並んだときに髪の色と前髪の分け目が双子で動揺しました。大殿もあの分け目だったんだろうな…

あと、大千穐楽だけ台詞変えてくるのずるくないですか?!何?!なんで?突然空気を吸いたくなったの?ちなみに大千穐楽で「白い札」の直前、十兵衛のホラのところで「紗々が?」の台詞忘れかけてたでしょ。変な間が空いてびっくりしちゃった。


則治について、ひとつすごい気になってるのは、「もうどんな女をあてがっても子は望めん」って母に言われてる則治、経験あると思う?笑
だって、脇差抱いて眠る紗々とは事に及べなくて、千麻が迫っても「目が本気で怖いわ」って逃げちゃうじゃない?ねえ?

っていうか、則治って何歳なんだろうね?12日時点では「何も理解させてもらえなかった、いい歳したボンクラ息子」だったんですけど、だんだん「ちょっと知恵が足りない青二才」になってきて困った。いや、何も困ってないな?則治のことになると脳みそが溶けてるから何を言っているか自分でもわからない。あまり信用してもらわないほうがいい。

千麻の方

なんでか3回目で突然刺さった千麻の方。白い札を披露してからトンと出てこない千麻の方。彼女はあの後どう生きたんだろうね。と思い始めたらもうダメだったよ。

町娘が大名家に嫁いで、味方もいなくて、だってもう親元にも帰れないよね?きっと「あれだけ盛大に送り出したのに子も成さずに出戻りなんて」って叩かれるもんね…。たったひとりで生き抜くために、もしかしたら先に狂ったのは千麻なのかもしれないって。

賢いんだよね。重蔵(輝親)の話を察するのも早いし、どうすれば邪魔な紗々がいなくなるかずっと考えてる。次々と裏切りが起こる目良家を見て、一番に終わりを悟ったのはもしかしたら千麻で、自分に見向きもしなかった殿に復讐したのかもしれないなって。みんなの首に黒い札を、自分だけがたったひとつの白い札、って結構狂ってるよね?結局、ご乱心の殿のことを嘲笑ってると思うんだよね。則治をとことん甘やかしたあと、突然居なくなりそう。


ちなみに、わたしがいちばん好きな千麻は、輝親が重蔵として大ボラを吹くシーンです。「紗々姫様を助けたのは成り行き」って言う重蔵に、あーもう!ってめちゃくちゃ悔しそうな顔したり、軍勢なんて居ないっていう重蔵の方に身を乗り出す則治の着物の肩の所を思い切り掴んで引き止めてたり、ほとんど台詞が無いのにめちゃくちゃ人間臭くてギュンと来た。

とか言ってたら公式ちゃんが珍しくアップした河野さんのコメント。「千麻はうまいこと逃げ出して新たな殿を見つけて生きてると思う」って、そういうこと!そういうこと、言うの?!終演後もぶん殴ってくる推し、凶器でしかない。

飛沢莉左衛門

「俺の刀に仲間の血を吸わせるか」
「元のまま、親も生国もわからぬ、素浪人よ…」
死んだ。かじゅきが乗り移った台詞に死んだ。わたし大馬鹿者なので、けむり直前にようやくふたがしら2を履修したんですけど、最終回でめためたになったかずきのオタクに莉左衛門は劇薬でしたね…かじゅきじゃないのに…

早乙女太一の使い方をちゃんと踏襲している倉持は信頼できるなと思った…(でもなんで親も生国も知らない素浪人が侍大将にまでなれたのかは謎。人生の背景が欲しい…)


莉左衛門はさ〜〜〜!ようやく所属を名乗れる家と仲間を得たのに、全然関係ない人の思惑で都合よく裏切り者に仕立て上げられて、全ての繋がりを失って、しかもその繋がりにすら「脇腹だった」っていう嘘が混じってて、想像していた「母親像」も失って、もう、十兵衛を斬るという絶望ひとつで生きながらえていくしかないよね。(脳に微妙にDINERが混じっている)


これもまた独断と偏見だけど、口下手なのは過去に口を開くと叱られたり、知識を披露したことで墓穴を掘り続けたり、「言葉」で損をし続けたんだろうなって思ってるんですよ。

十兵衛、輝親、紗々、残照、嵐蔵院も一虎も、口が上手くて建前が上手くて、嘘や出まかせ、皮肉なんかの「言葉」で生き抜いてきた人たちで、それに対して堕ちていく莉左衛門が言葉をうまく扱えないっていうのはもう、劇薬だよね…


ちなみに則治もチクチクジワジワ攻めるのを理解できずに「言葉」を使いこなせない子なので、自分の考察に自分が被弾しています。しんどい。

長雨

ずっと気になってたのに最後までしっかり観てあげられなかった長雨。どうしても莉左衛門と一虎観ちゃうんだよ…ごめんな…

大殿の子を孕み、逃しながらも自分は目良に居続けた長雨、大殿をそんなに慕っていたのだろうか。莉左衛門に「長雨」と呼ばれてどう思っていただろうか。何歳で再会したのかな…何歳だったとしても、すぐわかったんだろうな…とりあえず大殿…ビジュアルをくれ…


ちなみに今日子さんの三白眼気味の眼で真顔で見下ろされるびゅーしゃらがめちゃくちゃゾクゾクするから好き。笑わない今日子さん、ビジュアルが良い。

もちろんすっかり今日子さんの役なんだけど、もしカナコさんだったらって想像するとゾッとするよね。あと何枚チケット増えてたかな…なお、カナコさんに強くて美人な忍びで早乙女太一の母をアテ書いた倉持も信用できます。

真中十兵衛

看板役者をもっと早く書けってな?!

だって古田新太については一言に尽きる。歩いて振り返るだけであんなにカッコいいの、ずるくない?!アバンもラストも、音楽鳴って歩いて振り返って拍子木鳴るだけで何分保つのさ?!保つわ!いくらでも観てられるわ!こわいわ!


あとねえ、書院の殺陣と莉左衛門との殺陣、近年稀に見る速さじゃなかったです?めちゃくちゃ強いじゃん…びっくりしちゃった…

ひさしぶりに真ん中に立ってる古田新太、やっぱりすごいんだなと思い知った。けど、直前の上映会で観た「踊れ!いんど屋敷」でちょっとかなりお腹いっぱいになってしまったのでレポはこんなに後ろです。ごめん…

美山輝親

ごめん、成志さんも「踊れ!いんど屋敷」でお腹いっぱいになったのでレポがこんなに後ろです!ごめん!!!

安定の成志さんめちゃくちゃ良かった。とてつもなく喋りが上手なので、言葉で畳み掛ける倉持脚本との相性が、たぶんめちゃくちゃ良い。さらにいのうえさんの笑いを実現するのもべらぼうに上手い。日替わり殆ど無いのに毎回あんなに笑っちゃうの、意味がわからない。最高だったよね…よくぞキャスティングしたよね…


成志さんの発音って独特じゃないですか?なんか、ワンテンポ早く息を吐くというか、無声音が入るというか…誰か詳しい人教えて…とにかくあの発音が癖になる。あんだけ台詞が多いともう、ずっと聞いてられる。何度でも新感線出て欲しい。好き。


あと大千穐楽、先述のとおり上手側だったんですけど、「介錯を!」のところの源七をオペラで抜こうと待ち構えてたのに突然「願わくば〜〜〜〜!」で完全にオペラ越しに目が合っちゃって動揺した。圧がすごい、圧が。

室本一虎

キャラ別レポ最後の1人はまさかの一虎ですよ…嵐蔵院でもなく残照でもなく、一虎なんですよ…


一虎、則治への忠誠心をちゃんと持っているので好きです。あまりにもちゃんと殿を守るので、一瞬、まさか則治の父なのでは?!なァんて戯言を考えるくらいには。
戯言ですよ。さすがにわかってるよ。

あのねえ、一虎について言いたいのはそんなことじゃなくて、則治に斬られた左肩に傷を負ったまま莉左衛門・長雨親子と戦うところですね。傷を庇いながらちょっと無理して左腕も使いながらやっぱり庇って戦うところですね。監督ゥゥゥゥゥ!!!


なお、一度も出てこない苗字と、一虎の役職が気になっています。則治の定点カメラしてる間に聞き逃した可能性もある。おしえて有識者


あきらめません、戯曲本

絶対面白いから、頼むから戯曲本をください…!出来ることなら脚本と仲直りしてからもう一回観たい。そのためには戯曲本とゲキシネが出なければならぬ。


《亞》面白かったけど、布教するにはパワーワードが足りなかった感じだよね。役者とか劇団で観ようと思う人はもう観てるから、それ以外に布教しようとしたら、こう、決め手に欠けた…長々とブログを書いたものの、「推しの狂気が鈍器」っていう伝わらない語彙力。


なんか、こんなに文句言ったのにまだ観たい演劇ってとても不思議だけど、推しとか差し引いてもやっぱりまだ観たい。こんなに文句言ってても、やっぱり面白かったんだよう。

心の中では冷静な自分が「偽義経には勝てないよ」と叫びながら、脳が溶けた自分が「けむりおもしろかったあ」とつぶやく。「まだ観たい」と言いながら「やっぱりかじゅきが好き」と泣く。


ジレンマに悩みながらジレンマの狭間で書ききったエントリ、やはり気が狂っている。

唐版 風の又三郎 という空間【大千穐楽感想】

わかんない。

わかんないけどとりあえず何か、この、指の隙間からこぼれ落ちていきそうなこの感覚を、あの空気を、どうにかして残しておかないといけないような気がして、とりあえず書いてる。

 

はてブロのこの真っ白なドキュメントを開くとなんとか文章になるような気がするけど、twitter開くとうええ、とか、ううう、とか、そんなのしか出てこない。つまり、このお芝居を140字以内で要約しろって言われると「窪田正孝と柚希礼音が、うええええ…」になる。

でもちゃんと書けって言われても「窪田正孝と柚希礼音と北村有起哉と六平さんがう〜〜〜〜ん?」だからあんまり変わんない。

つまりあらすじらしきことは何も書けそうに無いけど、ネタバレはあるので気をつけてください。

 

 

 

私と唐版 風の又三郎

本当は、チケット持ってなかったんですよ。そしたら東京公演を終えた猛者たちが次々と絶賛するから…観たら…大正解だったよね…

窪田くん、いつからか(いつだろう、STかな。)とても気になる役者さんのひとりで、乱鶯のアンケートに窪田正孝を出せと書いたことを覚えていますか?ヴィレッジ?

そしてはじめての唐十郎満を持しての唐十郎藤原竜也から蜷川幸雄に踏み込んだ頃、下谷万年町物語盲導犬は、観たかったのに観られなくて、両方同じ脚本家さんで、よく覚えてる。まだ両方ともチラシは取ってあるよ。そしてちゃんとWOWOW録画してDVDに落として、観てない。往々にしてよくある。

そんな風の又三郎、初見にして大千穐楽。ただ、大千穐楽の弊害として、特別なアドリブが多すぎて、ただでさえ難解なのにメタ的な台詞が増えすぎでほんとにちょっとよくわからないので、通常版もください。(WOWOWありがとう)

ほんとは書かないつもりだったけど一応書いとくね。11日に窪田くんが怪我をされたそうで、演出変更だったそうなんだけど、どっちみち初見だし感想には何にも関係なかったので以下触れません。ほんと、どうぞお大事に。

前置きが長かったけど、ようやく本編です。ネタバレもあります。自衛してください。

 

 

唐版 風の又三郎という空気

すきとおったにおい、もやに包まれてぼんやりとした視界、しゃらしゃらどうどうと聞こえる風の音。

あすこへは近寄っちゃダメよ、危ないから。と、昔々ママに手を引かれて止められた路地裏みたいに、知ってるようで知らない世界。

苦しくて汚くてどろどろした人生を、甘い甘い夢と嘘みたいな現実でくるんで、突然かみそりで切りつけられたみたいな、そんな感覚。

自分でも言ってることがぜんぜんわからん。

わかんないけど、ぜんぜん知らないけど、どこか懐かしいような、でも忘れたかったような、そんな空気を吸い込んだお芝居。

 

正直、脚本はサッパリわからん。メタファーもファクターもモチーフもわからん。ヴェニスの商人は学生時代に読んだけど、当時もわかんなかった。

ぜんぜん分かんないけど、ぜんぜん分かんないのに、知らないうちにボロボロに泣いてた。哀しいのか、切ないのか、幸せなのか、ぜんぜん分かんないけど涙が止まらなくて、ただ美しくて純粋で、よく見えないけど遠くできらきら光ってる何かを見つけて目を細めているみたいな、そんなぼんやりした気分。

WOWOW待機、とは書いたけど、あの空気を観に行ったのだろうなとは思うし、映像で観てももう泣くことはないんだろうと思う。

 

 

とにかく分からない一幕

前評判が高かったけど、正直わたしには無理かも、って諦めかけた。唐十郎、難解すぎる。シェイクスピア観てるような感じ。わからん。

又三郎や三腐人の台詞回しは幻想的で、織部の言葉が突然現実に引き戻してくる。死に向き合ったと思えば変なおじさん、恋を語ったと思ったらヤク中が走り回る。ジェットコースターみたいに振り回されて、現実と夢と虚構と嘘の境目がわからなくなったところで、わたしと現実を繋いでいた織部すら、正常ではなかったことを思い出す。そして物語は耳の中の世界へ。もうわけがわからない。

もお〜〜わたし、井上ひさしとか中島かずきとか、明瞭な筋のお芝居で甘やかされた観劇人生を送ってきたからさ〜〜!ううう、楽しみ方がわからない…とめそめそしていた一幕終わりのわたしに、安心しろって言ってあげたい。

でもそんなわたしをすくい上げてくれたパンフレットちゃん。優しい。登場するモチーフを解説してくれてるページを見つけた。読んだ。あんまりわからなかった。うん!

もうちょっとページを捲ると、テント時代の写真とエピソードを見つけた。あ、こんな雰囲気の場所で演劇をやってきた人たちなんだ。と思った瞬間、腑に落ちた。そこに行くことがもう芝居の一部なんだな、って。だから、ここにいるわたしは、もう風の又三郎の世界の内側にいるんだって。

ここに座って、シェイクスピアのお芝居みたいに台詞を楽しむこと。ここに座って、なにかを表現しようとしている演者たちと同じ空間に身を置くこと。わたしもここにいます、と意思表示をすること。それがこのお芝居の意味なのかなって思ったら、とてもすんなりと二幕に入れたよ。

 

 

最後にぶん殴られた二幕

とはいえよく分からない!!!!!

わからないままお芝居の舞台も時代も変わって、蝸牛が歩いていて、銀河鉄道の夜みたいな突拍子の無さだな!と思ったところで、風の又三郎宮沢賢治だったことを思い出した。ちゃんと青空文庫で原作読んでから観に行ったのにね…シェイクスピアじゃないよ、宮沢賢治じゃん…と思ったのに冒頭ヴェニスの商人シェイクスピアじゃん!

幻想なのに現実で虚構で、どれが本当でなにが想像なのかわからなくなって、頭の中が大混乱している間に、突然その瞬間はやってきた。口元を真っ赤に染めて笑う窪田正孝

えっ?えっ?何?いまのわたし好きなやつ。えっ?と思ってあわてて日の出の5倍で抜いたら、明るさ16で浴びる窪田正孝の狂気の表情にぶん殴られた。えっ?えっ?織部?すきとおって今にも割れてしまいそうな、あの繊細な織部がそんな、そんな顔、えっ?

って言ってる間に二幕終わった。

何これ?????好き?????(混乱)

衝撃が大きすぎてあんまり覚えてない。っていうか、どんどん記憶がうすぼんやりと消えていくから、今日お芝居を観たことすら夢だったのかもしれない。あの窪田正孝も夢…ではない!!!なにあれ!映像でも十分お芝居上手なの知ってたけど、板の上の窪田正孝、なにあれ!!!!!

 

 

やっぱり分からない三幕

ぜんぜん分からないままだけど、二幕ラストでぶん殴られた風の又三郎、あれが二幕なら、なんか、ちゃんと楽しめるかもしれない!

と思ったけどやっぱり難解だった。「分からなくて面白くない」んじゃなくて、処理できない量の何かを豪速球で次々投げられるからとにかく必死でレシーブ受け続けてるけど半分くらい取りこぼしてる。って感じ。伝われ。

 

夢と現実との境目がますます分からなくなって、生と死の境目がますます分からなくなって、虚構と人生の境目がますます分からなくなって。

あの夢は現実だったんじゃないか。

あの幻はほんとうだったんじゃないか。

あの現実は嘘だったんじゃないか。

って、目隠しのまま闇雲にナイフを振り回す織部はわたしたちだった。

 

それ以上の何も分からなくて、死んだのか、生きてるのか、夢なのか、幻なのか、何もわからないまま泣いていた。血を流しながら苦しんで笑う織部と向き合いながら、ただただ泣いていた。片翼の飛行機に乗って、きっとこれから何十マイルも越えて何処かに還る笑顔の2人を見送りながら、泣いていた。

 

唐十郎、サッパリ分からなかったけど、絶対にまた観ようと思った。映像じゃなくて、現地で。なんか、そんな世界だった。

 

どうしてもお礼が言いたくなって、よくわかんないけど泣きましたってお手紙(ひどい)を走り書きしてスタッフさんに託して帰ってきました。大千穐楽だからと念のために鞄に入れたミニ便箋があんなに役に立つとは思いませんでした。

 

 

終わってみて

帰り道にポツリポツリとこのエントリを書き始めて、帰ってきて、お風呂にも入らず、ひたすらスマホに向き合ってました。パソコンを立ち上げる暇もない。中断してしまったら、きっと何も書けなくなってしまったから。

それくらい刹那的な経験でした。

他人にお勧めする言葉はきっといつまで経っても持てないんだけど、きっとわたしの観劇人生で大きな存在になるだろうお芝居。

 

千穐楽、おつかれさまでした。

そして、ありがとうございました。

 

2019.3.13