足元にご注意ください

気付けばハマる、そこは沼。劇団☆新感線を中心にお芝居について好き勝手書き連ねる場所。

思てたんと違う(ほめてる)【剣劇「三國志演技〜孫呉」】

主演陣をぜんぜん知らなくてすいません……の気持ちで乗り込んだら、早乙女友貴が美味しいところ根こそぎ持ってったので「我々のための演目では?!?!」と大混乱した三國志演技のエントリです。

万が一、演目名でこのエントリを踏んだひとがいたらいけないので注釈を挟んでおくと、早乙女友貴のゆびと日舞の脚運びに脳がドロドロに溶ける、劇団☆新感線クラスタによるエントリです。

申し訳ないんだけどほんとうにゆっくん以外はほぼ、名前は知ってるけど顔が一致しないレベルのハジメマシテだったので頓珍漢な感想を繰り広げてても色々許してほしい。顔も覚えたしチケットは増やします。



とりあえず1幕と2幕は分けて語らねばならんな?


1幕:企画ってどこまで?

わたしの知ってる三国志はドラマチックに脚色された北方謙三版の小説なのでオリジナルがよくわからないんですけど、呉の建国ってハムレットだったんですか???

孫策周瑜なんてさあ……ただでさえオタクが好きなモチーフなのに……強くて顔が良い男がべしょべしょになるオプションメニューをそこかしこに追加されてて笑ってしまった(褒めてます)


今回の三國志は荒牧さんが企画したって確かに読みましたけど、まじで不勉強なのでぜんぜん詳細知らなかったんですよ。このひとプロデューサー業やってるってマジ?っていうか今回の舞台のキャスティングとキャラクタ設定にどこまで噛んでますか?!これは誰の意思??!?!

荒牧さんも梅津さんも廣野さんも玉城さんも、出演者ほとんどハジメマシテなわたしでも感じる。この人たちにあんな役を演じさせてるの、オタクがめちゃくちゃ喜ぶやつでは?


正直「三国志」の物語としては解釈違いも色々あるんですけど、定番の題材に「この役者はこんな演技させると輝きます」って調味料をしこたま加えまくったアレンジ料理って感じでとっても美味しかったよ……


1幕:キャラクタ別の感想

周瑜荒牧慶彦

劣等感に苦悶する荒牧さんと、大切なものが手からこぼれていく荒牧さんで味付けされた周瑜

いや……美周郎って主人公足り得る才能とエピソードを持ってるキャラクタなのに、なんで劣等感持ってるんですか?!本人の英雄譚を捨てて他キャラクタを輝かせるスパイスに徹してしまうのあまりにも潔くてすごい。

周瑜との対比でいろんなキャラクタの魅力と人生が見えてくる脚本。周瑜に才気にあふれた美丈夫としての評価を受けさせないって決めたの、誰??!!?!


そもそも「軍略家」と「策の理解者」って要素を、どちらも程普に預けてくるのずるくないですか???いろいろ及ばない周瑜、はじめての概念。

赤壁の戦いであんなにキレキレの強気な戦略を取る参謀なのに、ちょっと至らない部分が多すぎてもどかしいんですけど、荒牧さんとしての得意分野というか、味変としては最適解なんだろうか……


わたし今回、荒牧瑜公瑾のことが最後までよくわからなかったんですよ。周瑜のテンプレを踏襲してないのはわかったけど、今回のキャラデザが掴みきれなかった。主人公なのに……

たぶん前半のコメディの塩梅がだいぶ混乱の原因なんですけど、あんなに取り乱して劣等感を抱えているのに、突拍子もない軍略を自信持って提示できるその差がね、ちょっと飲み込むの難しいです。

けど一晩寝て、あのコメディはもしかして後半の「あのときこんなことが!」のための布石だったのでは?と思いつきました。いや、それにしたってちょっとキャラブレしてない?!

後半は孫権から狂言回しを引き継いだこともあって、ちょっと本人の感情とか仲間からの評価とかがうまく追えなかったのが惜しいです。


そうだ、踊りながら歌い出したところもびっくりしました。突然2.5次元を観てる気分になった(ほとんど観たことないので偏見かもしれない)

殺陣もお好きで上手なんだろうけど、どっちかっていうとそれより剣舞がメチャクチャ綺麗だなって印象の方が強く残ってます。せっかく踊るならもうちょっと踊ってくださってもよかったんですよ……


ちなみに荒牧さんはPPVV2で観たことありました。あと山姥切やってるひと、ってのは知ってます、観てないけど。と思って調べたら梅津さんも山姥切やってるひとだったのでこの覚え方はダメってことがわかりました。本科と写し、ちゃんと認識しないとだめだ……

三國志で初めて自覚したんですけど、どうやらわたし、役者を認識するとき声が優先するっぽくて……荒牧さんの声ニュートラルすぎるのか、なかなか認識できなくて今後もちょっと苦戦しそう。


いや、あの、2幕のプロデューサー業がちらつくので役としての純粋な感想が書きづらいです。ほぼ初対面だけど言わせてください。こいつ好き勝手しやがったな?!(ほめてます)


孫策/梅津瑞樹

強い梅津さんと、めしょめしょになった梅津さんと、こどもっぽい梅津さんとで味付けされた孫策

北方版の孫策は強すぎる輝きで綺羅星のように一瞬で消えていくまさに「小覇王」だったんですけど、梅津策伯符、吸引力のある強さと常に消えていきそうな危うさを両立させてて頭がバグを起こしそうでした。

大将軍としての荒々しくてイメージ通りな孫策と、ふるえるちいさなこどもみたいな伯符。おなじひとなのかちょっと信じられないところから始まったのに、程普のおかげで最後ちゃんと「おなじひと」として理解できるの、脚本と演技力の妙だと思いました。


狂気がだいすきなわたしですが、実は梅津さんのめちゃくちゃピュアで幼児化みたいな狂気はそこまで刺さんなかった(煮凝りみたいな狂気ばっかり浴びてるからかな…)んですけど、絶妙に「かわいそう」と思わされて悔しくはなりました。芝居がうめぇ。脚本としてはそんなに可哀想じゃないのに、梅津さんの表情があまりに痛々しくて、この時代に生まれてこなければ…って脚本通りにまんまと同情させられてしまった。


あと、脱いだときわりと身体が出来上がってるな、思ったより線が細くないんだな、という印象を受けたんですけど、めしょめしょになってる伯符がとってもちいちゃくて頼りなくて、骨格変えられる人?って驚いた。

それと表情管理が繊細すぎてオペラグラスが捗るのなんの!2階席後方だったのでアトレック8倍持っていって良かった。殺陣も横移動がそんなに多くないから充分追えたよ。


そう、孫策は殺陣がねえ!そもそも力押しに技術が伴っている感じがとても孫策っぽくてよかったんですよ。でも精神状態に合わせて剣の扱いが変わっていったのがめちゃくちゃよかったです。きっと殺陣で演技できるひとなんだろうなあと思いました。知らんけど。

なお、梅津さんはほぼ初対面です。映画版の「漆黒天」に出てたそうなんですけど、アレも出演者ミリしらで観てるからぜんぜん記憶にない……


孫権/廣野凌大

ちょっと廣野さんのことはまだよく分かってません。とにかくリズム感と運動神経に長けたひと。あと舞台と客席の距離感を掴むのがうまいひと。

頼りないところと人たらしなところが混在する孫権狂言回しとしての台詞が多くてちょっとシナリオとしての味付けなのかキャラクタとしての味付けなのか判断しかねてる。とりあえず廣野さんの殺陣、めちゃくちゃリズム感ありそうなテンポだったからダンスと殺陣をもっとください!!!!!ヒプマイ観ればいいですか…?

ちなみにワーステ1の映像を観ているので出会ってはいるはずなんですけど、認識していませんでし……ハッ!!!ワーステで「風間さんめちゃくちゃ踊るじゃん……」って思ったの、もしかしてそれ廣野さんなのでは??!?!やっぱ踊れるじゃん?!


シナリオとしては、孫権が前半の狂言回しを任されていることで、物語は終始孫策の話なのにちゃんと孫権の覚悟と成長が見えるようになってるの、脚本の妙ですわよね〜〜〜!

終盤で本筋に絡み出す人懐こい孫権と、終盤は本筋に入らない無口な太史慈の組み合わせのバランスも良きでした。は?こんなのオタクみんな好きな組み合わせじゃん???だからさあ、この脚本、どこまでが脚本家でどこまでが荒牧さんですか???

基本的にはコミュ力抜群なガキンチョ!って感じなのに、最初は自信がなくて途中でべしょべしょになって元気にグレて、覚悟決めて武に目覚めて、策に託されてまたべしょべしょに泣いて、最後は立派にひとの上に立つところまで成長がしっかり描かれてるの、天才すぎてみんな好きになるじゃん。


それから孫権はねえ、衣装もよかった〜〜〜!とりあえず編み込みポニテがかわいすぎる。ひとりだけ英字ロゴTっぽい衣装で、それどういう世界観???と思ってたけどいざ観てみたら「次世代の若者」感が強く出ててめちゃくちゃ良いなと思いました。そう、新しい世がはじまるんだよ。

孫堅孫策よりかなり身軽な装いだけどアニマル柄が大胆に使われてて、やはりお前も孫家の男!!!って感じでした。おおきくなあれ。


程普/冨田翔

完全にハジメマシテです!!!

本来は周瑜が持つべき「軍略家」と「孫策の理解者」のステータスを持つ、インテリメガネの冷静なベテラン軍師。若者相手に膝を折る柔軟性もあり、主人公の育ての親ポジ。

まだ未熟な周瑜を認め導く存在としても、孫策の二面性を繋ぐ役割としても、真面目なトーンで物語にピンと緊張感を張る役割としても、出番そんなに多くないわりにめちゃくちゃ重要なキャラクタでしたよね???

設定が美味しすぎて、番手も上で、このキャラデザ荒牧さんのお気に入りかなんかですか???と思いながら観てた。


黄蓋/高木トモユキ

完全にハジメマシテです!!!と思ってたのに、陽だまりの樹で出会ってた……

懐が深くて情に厚いオッサンとして味付けされた黄蓋シンプルに自陣に欲しい人材でした。このひとがマブダチだったってだけで孫堅の豪快な人柄がわかるし、この人が将として率いてる軍の強さがわかるよね。

三おじ、キャラクタと個性と役者のバランスが良すぎて癖になりそう。

キャラデザが女性向けゲームみたいにパキッとわかりやすく組まれてる上に、シナリオゲームみたいにちょっとしたセリフで描かれてない関係性を示唆していて、脚本がほんとよくできてる……


韓当/郷本直也

両方映像だけど、弱虫ペダルと初代テニミュで観ました!!!あと、ヒプマイの天谷奴零やってるひとって知ってます。こっちは観てないけど……

韓当、完全にわたしの好きなキャラデザで天を仰いだ。あんな軽薄なのに武器がゴツい棍なのも良すぎる。いやほんと、キャラデザが女性向けゲームだからぜったいにひとりはあなたの好みが見つかる三國志演技、構造としてめっちゃおもろいですね。

オタクのための舞台かと思いきや、「一日中ダラダラしてたい」ってゴネたのを怒られた韓当に「そういう世界を作るために戦争してんじゃないの?!」的なことを言わせていて刺さった……いま現代で歴史物を上演する意味!!!!


いやまじで、これはもうねえ、脚本がわりとすきですねたぶん。(荒牧さんの影響がどのあたりまで出ているのか読めないので断言できない)

おぼんろの末原さん、いちど観に行っておかないといけない……


劉表/冨田昌則

鷹揚で穏やかで人が良さそうな偉いひと。敵陣営なのに良いひと。このひとがいるから黄祖が憎めなくなる。

戦続きの世の中で、兵士として駆り出される農民の人生とか、戦が及ぼす農業への影響とか「平和のために戦う」メッセージを静かに紡ぎ続けるひと。現代に時代物を上演する意味……

調べたらBANANA FISHに出てたし、プロフィールに「殺陣師」って書いてあって目ん玉飛び出た。

どうりで!!!!!!!!!!!(2幕の感想に続く)


太史慈早乙女友貴

出演者がひとりずつ殺陣披露してモニターに名前が表示されていく2.5次元っぽいオープニング(偏見)で、ひとりだけセットにもたれて盆舞台を回っていくだけで剣を抜きもしなかった太史慈です!!!強い謎の男、出し惜しみされとる!!!!!と初っ端から笑い転げました。


ものすごくつよいひと。いや……武がつよいひとの役ってこれまでもそりゃ観てきたけど、今回は武だけじゃなくて将としても強いひとだった。人望のあるタイプのつよいひと。面倒見の良いタイプのつよいひと……

ゆっくんに「将」「師」っていう「人に慕われる役」を当ててくれた三國志演技、ほんとうにたすかる。孤独な強者と護るべき者がいる強者、目線の置き方ひとつ、気の配り方ひとつ取っても全く違うからね。常に他者の気配を探り、護るべき者を気遣いながら生きて戻るために立ち回る早乙女友貴こいつも俺も生きたまま戻る、という意志を持った立ち回り!!!!!いのちがたすかる。


奇しくも三國志初日と同日にゲキシネ版が封切りを迎えた舞台「天號星」のエントリにも書いたんですけど、ほんと、早乙女友貴って確かに「兄」なんだよなあ……

早乙女太一の弟、と表現されることが多いですけど、下に妹さんがいらっしゃるので「兄」でもあるんですよね…

とはいえ今回「面倒見の良い兄貴分」みたいな立ち位置に置かれてたの、すごく良かったなあってしみじみ味わってます。川北長次の長吉観たときの「良かったなあ」と同じ感覚。

すっごいイマサラな話をするんですけど、早乙女友貴って確かに「弟」なんだけど、このひと「兄」でもあるんですよね???という気付きを得たんですよ。


入場特典のデッッッッッカハリセンに書かれてる女性向けゲームみたいなセリフ、まさか初陣に向かう孫権に向かって言うなんてえ……お師匠ぅぅ……

太史慈、立って控えてるときも座ってる時も、重心をね、踵に乗せ切ってなかったんですよ。いつでも孫権のほうへ一歩踏み出せる姿勢なんだよ……つよくて面倒見の良いお師匠……たすかる……


それから殺陣、めちゃくちゃ速いのはそれはそうなんですけど、劇団朱雀の兄弟殺陣より遅いのもそれはそうじゃないですか。

剣速は速いまま、切り返すタイミングとか、足を地面から離して次の一歩を踏み込むまでの動作とかがめちゃくちゃゆっくりになるのは他でも観たことあるはずなのに、今回はなんか立ち回りにすごく見覚えがあって、殺陣の解像度がものすごく上がった気がする。朱雀の殺陣をていねいに再生してるような感じ……そもそも立ち回りがゆっくりになるとだいすきな脚運びがよく見えて最高ですね。

でも今回ちゃんと表情も見たよ。相手の剣を受けて押し返すときにちゃんと苦しそうな、力む表情をしてるのとか、初めて見た気がする。いつも速くて顔まで観てる暇がないか、圧倒的すぎて歯を食いしばる暇がないので……


そうね、確かにめちゃくちゃ強かったけど、ちゃんと剣の一騎討ちで互角になる殺陣を兄弟以外であんなに長く見せてもらったのが珍しかったのかもしれないなと思いました。天號星の対いぶき戦はどちらも朝吉が本気じゃなかったし、大勢に斬りかかられて楽々さばいてるほうが多いし。

ちゃんと剣を受けて、弾いて、躱して、切って、それなりにダメージも受けながら戦うのが見える立ち回り。いのち、たすかる……


そういえば、他の出演者のみなさんの過去作調べてたらみんな軒並み刀剣乱舞に出演していたんだけど、早乙女友貴もとうらぶ役者枠に入ったのか……という不思議な気分です。チケットは持ってない。


黄祖/玉城裕規

わりと知ってる気がするけどどこで観た??!?!と思ったら、配信の弱ペダと映画版の刀剣乱舞もいちおう観たけど、たぶん魔界転生の印象が強すぎるんだろうな……

キャスト陣の中でゆっくんの次にちゃんと認識して観れてるのが玉城さん。それでも少ない。

ヤンデレ気味で憂いと絶望に味付けされた黄祖、良すぎたよね???????


遊ぶみたいに軽やかに剣を振るう黄祖太史慈と対比して孤独な強者って感じでめちゃくちゃ良かったです。その孤独な強者がぐずぐずに崩れていくの、大好きにきまっとるわ!!!

彼の主である劉表がいいひとで本当によかった。良い主に出会えてよかったね黄祖……彼にも平和な時代に生まれてほしかった。

基本的には復讐の連鎖の話なのに、敵側が先にそこから離脱しようとするのも珍しいなと思いました。復讐したって何の意味もない、っていう、現代に時代物を上演する意味かもしれない。脚本〜〜〜!


孫策との決着のシーン、立ち回りの途中で衣装の装飾の布がおそらく意図せず外れてしまってちょっとヒヤヒヤしたんですけど、川に落ちていった孫策を呆然と見下ろす黄祖が、手に持ってたその外れた布を足元にぽとりと取り落としたのがあまりにも良くて震えました。元から取るべき布やったんか?!ほんとにハプニングだったとしたら、役者ってほんとうにすごい。あの布は確かに手から滑り落ちるべき布でした。


それからちょっとフライングで2幕の話をしますけど、てとてと走ってきて嬉しそうにちょけてる黄祖ちゃん、楽しく生きててめちゃくちゃ良かったです。末永く健やかに暮らしてほしい。

わたしこのひとの沼にうっかり落ちそうな自覚があるのでちょっと及び腰になっています。声が好きなんだよなあ……


孫堅松本利夫

ゆっくんと結構共演してるはずなんですけど、過去作あんま観たことないのでハジメマシテでした。

欲を言うともうちょっと殺陣の重心を低く重くしてほしかったんですけど、立ってるだけで「圧」があって、梅津さんが跪きたくなるのもわかるかもしれない。っていうか、梅津さんがめしょめしょになるから余計に大きく見えるよね……体積と存在感が見合わない。選択範囲の拡張モードでも発動してるんか?

「出てくるだけで」っていう重鎮感はすごくよかったけど、もうちょっと存在を生前に振ってほしかった……孫堅のひととなりが黄蓋たちを通して見えるって言ったよ。言ったけど、あんなに亡霊として悪影響を及ぼすなら、もうちょっと生前の本当の孫堅を描いてほしかったよ!!!!!


1幕:脚本と演出と殺陣

今回の脚本の味付けは全体的にわりと好きだな?!と思ってはいるんですけど、演出としてはちょっと長ったるいと感じたシーンもいくつかあって、そこはもうちょっとコンパクトにして、他の余韻に時間使ったらいいのにな……と思っちゃった。

亡霊シーンとか、たしかに見せ場ではあるんだけどね……もうちょっとオモテでの影響に時間使ってほしかったなあ。

役者さんに初見が多かったのでそういうシーンはそれぞれオペラして把握する時間にしてたけど、まさかそういう意図じゃないよね???


あとはやっぱり殺陣ですかね。いや、荒牧さんメチャクチャ殺陣取り入れたいひとなんだなって思い知ったというか……めちゃくちゃ戦うやん?!!?!しかもちゃんと武器にバリエーションがあって飽きない。

いやまじで企画ってどこまで噛んでんだろ……ということで2幕の話に続きます。


2幕:オタクの夢か?????

特別御前試合、オタクが企画したスペシャルステージでは????????

わたしの推し劇団☆新感線座付作家の中島かずきに対してもよくこの表現を使うんですけど、このひとやりたいこと全部やりやがったな???

権力を持ってしまったオタクはねえ、ずるいんだよねえ……

どうもありがとうございます!


ドリームマッチというタイトルにふさわしい組み合わせ。観たかったやつ全部入ってた。

っていうか劉表の殺陣がふつうに強すぎて笑った。当たり前だよそのひと殺陣師だってよ!!!!

殺陣師をさあ!剣劇と銘打った芝居の本編で劉表として使うの贅沢すぎませんか?!!?!?!抜けよ、剣を。

まじで好き放題やってて笑うしかない(ほめてます)


2幕:早乙女友貴のことが好きすぎる

階段での立ち回りも、剣での一騎打ちも、師弟対決も、長物から剣への持ち替えもあるのに、なんで扇子まで持ち出したんですか?!!?!!?!?!!?!

しかも主役ふたりの後ろに背中向けて現れて、ふたりが左右に分かれたらその間から扇子持って登場するの、主人公じゃん。優遇されすぎている。2幕って早乙女友貴ショーでしたか??!!?!?!


扇子で弓を引くみたいに手を斜めに上げるわたしのだいすきな振り、観たことあるやつすぎてぜったいアヤノ先生だと思ってオペラ落としそうになりました。両手でつよくにぎった。

ちょっと早乙女友貴のゆびを摂取するのに忙しかったので扇子の群舞はほとんど見てません。となりに玉城さんがいたのは見た。あの並び、ビジュアルが良すぎて眼福だった。


いや〜〜〜なぜ??????????


しかも師弟対決の「フリ」をしっかり拾う形で登場するラスボス……

総掛かりに登場してこない時点で察してはいましたけどね、総掛かりの終盤で七三のセリが下がっててめちゃくちゃ笑っちゃったよね。

去り際の捨て台詞、ちょっとニヤッと笑ってて、楽しかったんだな……と思いました。


スペシャル殺陣ショー、スペシャ早乙女友貴ショーの間違いだった。ねえ、荒牧さんゆっくんのこと好きすぎるでしょ?????


対ありでした

帰りにパンフとブロマイド買おうと思って並んでたら早乙女友貴のブロマイドが売り切れました。

「早乙女さん?さあ…」「わかる!めっちゃかっこよかったよね!」って会話も聞きました。

お隣の荒牧さんファンのお姉さんは開演前「たぶん今日観たら沼ると思ってもうブロマイド買ってあります」って言ってました。

わたしは何を観に行ったんですっけ?


思わぬところでチケットを増やされる日々!です!対戦ありがとうございましたァ!


【追記】チケットは増えたしレポも増えました!!!