今年のエントリで「2.5ほぼ踏んでない」って散々言いまくってきたオタクが!!!ついに!!!!!舞台 刀剣乱舞を配信&現地で観ました!!!!!!結合男子も経たのでもう立派に「2.5次元舞台も観たことあるオタク」になった。
早乙女友貴が沖田総司だって言うから観に行ったら、刀剣男士じゃないのにほぼ主役みたいな使い方をされていたので「なんで??!?!?!?!」って叫んだ心伝。(初見は配信)
2024年、ゆっくんが優遇されすぎている。
- それはまるで少年のような
- 誰もが描く夢のような
- 貴方だけが懺悔のような
- 集中砲火に遭ったような
- まさかそんな主役のような
- あの日見た景色のような
- もはや共同幻想のような
- まるで乱戦のような
- 教えてほしいような
- 右も左も底なし沼のような
ネタバレしかないので確実自衛してください。
それはまるで少年のような
未来を大きく変えたいわけではない、過去をやり直したいわけでも、新撰組を勝たせたいわけでもない。ただ、ただ、敬愛する近藤さんに武士らしい最期を。楽しかったあの時間をもう少しだけ。
沖田は近藤さんのためなら歴史だって変えるし、ほんとうは生きるはずの土方さんのことだって斬るけれど、あの走馬灯で「頼みましたからね」って言うってことはさあ、土方さんを斬るとき、つまり歴史を変えてしまったときは、必ず刀剣男士たちの手で始末して元の歴史に戻してねってことでしょ……
沖田総司の混じりっ気のないきらきらした純粋な願い。楽しかった青春を慈しむ夢。その中でまるで無垢な心を写したような、高く明るくやわらかく響く早乙女友貴による少年の声色。
いや、正直わたしが現地に入った2周目はもうわりと低めの声が多くなってはいたんですけど、池田屋の、あの、池田屋のォ……(べしょべしょ)
いやあの、池田屋のことを考えると、観たことのない早乙女友貴の観たかった演技と、新撰組のつけたりとの間で情緒がぐちゃぐちゃなので……ちょっと池田屋のゆっくんの前にいったん新撰組の話を書こう……
誰もが描く夢のような
新撰組ってこれまで意識して積極的に作品に触れてきたわけではないし、めっちゃ好きというわけでもなかったはずなんですけど、わたし新撰組のことちゃんと好きでしたね……というのが明らかになった心伝でした。
新撰組を扱った創作作品としては、たぶん大河ドラマ「新選組!」をべちょべちょに泣きながら観たのが最初じゃなかろうか。藤原竜也の総司と中村勘太郎(現・勘九郎)の平助がめちゃくちゃ好きだったし、油小路はぐちゃぐちゃに泣いた。河合耆三郎の失敗する切腹も、山南さんの切腹も、源さんの最期もぼたぼたに泣いた。
細かいとこまで覚えてるわけじゃないけど、いまでも「斎藤一」って言われたらまずオダギリジョーの顔が出てくるし、佐藤浩一を見ると「芹沢鴨だ」って思うくらいには印象に残っています。山本耕史は永遠に土方歳三です。正直言うと、蘭兵衛見ても土方って思ってたよ。
あと創作で言うと、大内美予子さんの本「沖田総司」と、GREE版のゲーム「薄桜鬼」を踏みました。司馬遼太郎はたぶん読んでない。……いや、実家にはあったからもしかしたら読んだかも。薄桜鬼はねえ、友達と一緒にコツコツ進めて確か全キャラ全エンド読んだけど、舞台は踏んでないんだよなあ。舞台作品としてはほんとに昔エントリに書いたTRIBEの「To Row」くらいしか観てない。
ただ、関西出身なのでふつうに義務教育の年齢のうちに京都の新撰組ゆかりの地めぐりは行ったし、池田屋跡地の石碑も近江屋の跡地も街の建物に残る刀疵も見ました。そういう環境もあったのかもしれないけど、早乙女友貴の演技とかの前に、新撰組の「夢」が観られる心伝、まじでべちょべちょに泣いた。題材が強すぎる。
そもそも新撰組、つけたりパワーが強すぎる。
実在の人物なのにキャラが立ちすぎていませんか?実在のイチ団体の主要人物だけで女性向けゲームがちゃんと成立するの、まじで意味が分からん。なんで最強の少年剣士が若くして病死なんだよ……なんであんな鮮烈に歴史を駆け抜けた局長が志半ばで晒し首になるんだよ……そんな設定できすぎている……もはや史実がフィクション。
そんな特大コンテンツ新撰組の、どのフィクションでも隊士から愛されていた局長に、最期まで武士らしく命を全うさせてやるためだけの歴史改変。病床に斃れた若い剣士を、最期まで仲間と共に戦場に立たせてやるためだけのつけたり。楽しかったあの頃をもう少しだけ繋ぎ止めるための時間遡行軍の力。
そんな、そんな、誰もが近藤さんと総司に見せてあげたかった新撰組の姿を、そんなきらきらした純粋な顔で「夢です」ってまっすぐ言われたらべちょべちょに泣くじゃん!!!!!
最も厳しい戦いの場、新撰組が本領を発揮するはずだった戦争の最前線に、最盛期のメンバーが揃って立つ。それが彼らにとってどれだけしあわせなことか。だって彼らはそのために新撰組を結成したのだから。武士として活躍するために、武士らしくあるために、彼らはあの時代を生きたのだから。
最後の走馬灯で、近藤さんが現代の姿のまま、他のみんなが勢揃いして、一番古い「楽しかった記憶」を、新撰組のはじまりを、史実では叶えられなかった夢を、いまここでついに叶った夢を語るの、どう考えてもベタすぎる展開なのに信じらんないくらい最高の展開だった。あんなの、泣くじゃん……
貴方だけが懺悔のような
そう、夢なんですよね。野望でも復讐でもなく、夢。みんなの「大切な思い出」を追体験する走馬灯。
それなのになんで沖田の走馬灯は「いちばん悔しかった日の思い出」なんですか!!!!!
そりゃあ新撰組の物語として池田屋を飛ばすわけにはいかないし、平助の走馬灯も油小路だったのである意味悔しい思い出ではあるんですけど、そんな、せっかくあんなに純粋に願い続けた夢を叶えたのに、最期の最期に思い出す走馬灯が改変されていない、史実どおりに血を吐く池田屋だなんて……
あそこで清光と安定が救ってくれて、史実の自分のことも肯定してあげられてよかったね……とは思えないんですよ。ダメージがでかすぎる。
沖田は最初から最期まで近藤さんのために行動していて、そのためなら自分の意志を殺して誰であろうと斬る覚悟を持っていて、その押し殺した意識の最奥に仕舞い込まれている本音があの走馬灯の叫びに込められていたから。
ただ、生きたかった。もう少し長く。新撰組が、近藤勇が、沖田総司をいちばん必要としていた場面で、戊辰戦争で、役に立ちたかった。
それまで本編でも確かに「私は一緒に戦うことを願っていたのかも」「北の地に行ってみたかったなあ」と穏やかな声色で憧れることはあったけれど、それが沖田自身の強い意思として語られることはなかった願い。
25歳で戦線を離脱して、27歳かそこらで生涯を終えた剣士の、純粋な願い。
近藤さんのために生きて、近藤さんのために歴史を変えて、近藤さんの命令なら土方さんすら斬ると笑顔で即答した沖田総司が、ほんとうは心の底から叫びたかった後悔と願い。最後に自分自身の夢を口に出せたことで、沖田は救われたのかなあ。思い残すことなく、散れたのかなあ。
観ている側のダメージがでかすぎる。
集中砲火に遭ったような
池田屋という走馬灯でべちょべちょになってしまったオタクの情緒をさらにぐちゃぐちゃにする早乙女友貴の芝居の話をします(戻ってきました)
わたし、元々はゆっくんの芝居がそこまで深く刺さってたわけではないんですよね。あのひとの舞踊と所作、身体の使い方に転げ落ちたので……
しかも劇団朱雀の復活ぎふ公演後のオタクだから、大衆演劇以外に現地で浴びた早乙女友貴って、基本的には「視線で人を殺せそうな強い敵」か「強いのにお馬鹿」の二択だったんですよ。弱さなんて、挫折なんて、見せない役どころばっかりだった。
外部芝居ではどうしたって殺陣にフォーカスされることが多かったし、わたし自身の興味の方向としてもあんまり意識が向いてなかったんですけど、祭宴の石松で初めて、諦めとか挫折とか後悔とか強がりとか、そういう機微を詰め込んだ、弱さを見せる早乙女友貴の繊細な感情表現を生で浴びて衝撃を受けた。そのときべちょべちょになって投下した固定ポストがこちらです。
ゆっくんの石松、幼馴染に刺されて、呆然と都鳥の顔ぶれを見回しながら、死ななきゃ治らねえ馬鹿が分かりたくもないすべてを理解ってしまうあの「静」を、ひでのりとかずきに観てほしかった。
— 胡瓜 (@9ri_dramatic) 2023年5月29日
わたしねぇ、ゆっマサを現地で浴びたことがないんですよ……川北長次も、TRUMPも、オレノカタワレも、とにかく画面越しでしか観たことのなかった弱さの芝居。早乙女友貴、めちゃくちゃ芝居ぢから持ってるじゃん……なんでいままでその引き出しを開けるような役をもらってなかったんだよ……なんで……お馬鹿ばっかり……(中島かずきの顔を思い浮かべながら)
そして配信で観た心伝、それ以上だったんですよ。でも新撰組のつけたりと、沖田の夢と、ゆっくんの芝居と、多方面から同時にダメージを喰らいすぎて、何がどこに刺さったのか咀嚼するのにめちゃくちゃ時間がかかった。結論、刺さった要素が3つあることがわかりました。
ぐさりと刺すような
冒頭の山南さんのところはまだ大丈夫だった。でも平助の走馬灯あたりからもう相当無理だった。
なんて表現したらいいのかずっと考えてるけど、何回書いて消してまた書いてもぜんぜんしっくりこない。高く、明るく、やわらかく響く、早乙女友貴による無垢な少年の声色です。
現地入りしたときはもうあんまり高くはなかったけど、それでもあの「馬鹿じゃない幼さ」というか「知性と品性のある光属性」というか「穏やかで軽い」というか「澄んでいる」というか……なんて言ってもしっくり来ない「あの声色」……
その声帯、円盤でしか聞いたことないやつッッッッッ
まだ10代のゆっくんの、TRUMPのソフィ・アンダーソンで聞いた、あの高くて明るくてやわらかい声……薔薇サム2のマクシミリアンも高かったけど、柔らかくはなかったんですよ……無垢な少年の声……
2024年、28歳になったゆっくんのこの声を生で聞ける可能性なんて、存在したんだ……
追い討ちを掛けるような
しかも、ねえ、ゆっ沖田、いちども「人を殺しそうな目」をしなかった!!!!!!!!!!
ずっときらきら、夢と理想を映してた。挑戦的な微笑みじゃなくて、喜びが滲み出る笑顔だった。早乙女友貴なのに。強い沖田総司なのに。清光と安定と斬り合っていてもなお、剣士じゃなくて、人斬りじゃなくて、ただひたすら大好きな仲間との夢を追いかける少年の目だった。
宴会で土方さんの行きすぎた無礼講をたしなめるときも、「頼みましたからね」のときも、芯の強さはあるけど、鋭さとか凄味は混ぜてなかった。
殺陣の間も、いままで観てきた狂犬と呼ばれていたあのゆっくんは何だったんだって言うくらいきらきらの笑顔で、いままで観てきた狂犬とよばれていたあのゆっくんは何だったんですか?!?!!?!そんなやさしい顔で殺陣出来たん???!?!??
しかも走馬灯で新撰組の仲間たちと刀剣男士たちを見守る目が、もうはちゃめちゃに優しくて……
愛おしそうに、眩しそうに、嬉しそうに、噛み締めるように、なにそのやさしいかお!!!!!!!!
そんな芝居の引き出し、まじで、知らない!!!!!
最近の演目、早乙女友貴の兄属性を最大限に引き出してくれてサンキュー、と言う話をよくしていましたが、兄どころじゃない。あんなに慈しみひゃくぱーせんとのかお、ねえ、はじめてみたんだよ……
致命傷を負わされたような
そして池田屋です。ずっと優しく微笑んでいた沖田が自分の刀たちにだけ見せた本音の叫び。そんなチューニングの声色、出せたの???!?!?!
消えそうな「清光ぅ……安定ぁ……」って泣き言も、あふれだしたような「悔しい!!!」の叫びも、子供がわんわん泣くみたいに全身で訴える「役に立てなかった!」の後悔も。
ウル・デリコみたいな、オレノカタワレの時枝三四郎みたいな、なんていうんですか、あの「腹から出る湿度の高い声」です!!!がなり声ではない早乙女友貴の叫びです……喉をキュッて締めるやつじゃないやつ……
しかも、血を吐きながら泣き叫ぶ姿は、悲しみに押し潰されそうな、今にも折れてしまいそうなあの沖田は、どちらかといえばわたしが「南の島に雪が降る」のお小夜(と弁天のおはな)でしか見たことのない、女形としての所作に近かったんじゃないですか?!?!
血と一緒に、心細さとやりきれない哀しみとを握りしめて抱き込んだ左手、ねえそのひだりて!!!それからこちらを半身で振り返ったときの、その、その、身体のバランス!!!!!
いきなりそれまでの沖田とぜんぜん違う身体の使い方で真ん中に立って見せ場を浴びせられてこちらは情緒も頭も大混乱です。2回観たけどまだぜんぜん飲み込めてません。なにあれ?????
床にぺしゃんこになって、血だらけの左手を伸ばして、血で汚れてしまわないように手の甲で、肩を抱いてくれる安定の頬に優しくそっと触れるの、配信にはなかったよねぇ……(結局血糊が頬に付いてしまっており、それをオペラで抜いたわたしはまたべしょべしょになるのですが……)
ちょっとオレノカタワレの幕末疾風伝をちゃんと見返さないといけませんね……あれ観た頃は早乙女友貴歴がめちゃくちゃ浅くて、しかもまだ舞踊と殺陣に興味が全振りしていたのでね……解像度が上がったいま、ちゃんともう一度観よう……
わたしが観たことのなかった早乙女友貴の、めちゃくちゃ観たかった芝居を現地で見せてくれた心伝、前売りチケットが取れなかったんだけど毎日設けてくれてる当日券を当てて入れたので、ほんとうに感謝しかない。
まさかそんな主役のような
もうちょっと早乙女友貴の話をします。刀剣男士の話もちゃんとあとで書くよ!
刀剣乱舞って、もっと刀たちの関係の話だと思ってた。こんなに歴史の話だとは思わなかったし、こんなに沖田が主役みたいな顔してキャスパレ出てくるとは思ってなかった。
ふたつに割れたセットの間にできた光の道を歩いて登場して、大きな誠の隊旗を背負う、洋装の沖田総司……こんなの……ずるいじゃん……
しかもなぜか扇子持ってて白目剥いた。
初見の配信はアーカイブで観てたんですけど、キャスパレだけじゃなくて、宴会のシーンのゆっ沖田の声色にTRUMPの円盤で観たソフィとウルの面影を感じてよくわからん涙腺がよわよわしていたところに、とつぜん「一緒に舞いましょう!」って扇子取り出されたから「ちょっと待って!!!!!!!」って叫んで再生止めました。
ちなみに息を整えて再生したら「見事に舞ってみせましょう」と「はい!」の声色と所作に俺たちを狂わせたお小夜の面影を感じてまたすぐ再生止めました。
ありがとう……おかげさまでわたしは今日も元気です……
最近の、っていうか近年のゆっくんの仕事、あまりにも踊っていませんか?
薔薇とサムライでは夜桜およしで舞い、三国志演技では扇子で舞い、結合男子では(日舞じゃないけど)固定でペアダンスがあり、刀剣乱舞では扇子では飽き足らず傘まである。
どうして傘まで?????
なぜ???????朱雀で観られなかった日舞をなぜ外部演目でこんなにも???????サンキュー世界……
あの日見た景色のような
刀剣男士の話をします!!!!!!!!!
そもそもの話なんですけど、わたしの刀剣乱舞の知識はゲーム最最最初期〜数年やってた程度です。「極」が実装されたかされてないかくらい。不動行光とか信濃藤四郎とかが新キャラだった頃。もちろんPC版。調べてみたら2016年だってさ……こわいね……
だから山姥切長義の存在をつい先日まで知りませんでした。山姥切国広、あんなにコンプレックスの塊だったのに、本科実装されて……大丈夫なんですか……?
うちの本丸の初期刀は加州くんで、近習は薬研でした。小狐丸とか獅子王とか連れてたよ。もふもふ。今回の新撰組関連の刀たちはみんな編成していたので孫六以外よく知ってるし、あとは鯰尾、鳴狐、太郎太刀あたりも育ててた記憶があります。マップは鎌倉あたりで止まってて池田屋には辿り着いてない。キャラクタ同士の会話もほとんど開いてないし、特命なんちゃらはもちろん知らん。
いつだったか相当ひさしぶりにログインしたときに、周年か何かで昔の有名どころ(三日月とか一期一振とか鶴丸とか)がドサッとプレゼントされて、ありがてぇけどなんか情緒が無いな、と思ってそこからログインしてません。
今回エントリ書くためにウン万年ぶりにログインしたら、全く知らんUIになっていて復帰できる気がしませんでした。でも回顧其の一『土方の話』と其の二『沖田の話』が回収されていのを見つけて「舞台で見たやつ!!!!!!」ってなった(ふつう逆だよ)
何が言いたいかと言うと、有難いことに今回の心伝、太古の昔にちょっと齧っただけのユーザーも知っている刀たちばっかりだったんですよ。
その戦闘ボイス、聞いたことある!!!その破れた衣装、見たことある!!!!わああああ!知ってる!!!立ち絵で見たキャラが動いてる!!!っていう2.5次元の醍醐味を味わうことができました。
刀剣乱舞って(今は知らんけど)わたしにとっては物語らしい物語がないゲームって印象でした。キャラクタの台詞だって鍛刀時と、わずかな回顧録と、戦闘ボイスと内番ボイスと、その程度だったし。
それなのに、ちゃんと生きた存在として、物語を持ったキャラクタとして、痛みと葛藤と期待と喜びを持って舞台上に在ったのがまじですごい。
これはゲームのシナリオ?末満さんの脚本力?っていうか、末満さんってこんなに愛と夢にあふれた話が書けたんですね???地獄に地獄を三度塗りしたみたいな話しか書かないひとだと思ってました(ほめてる)
とにかく立ち絵とちょっとした設定しか知らない刀剣男士たちが、昔ゲーム画面で聞いたセリフを喋り、「彼ららしく」生きている姿を目撃しました。
いや正直、初見の配信はわりと違和感があったんですけどね。だってさあ、めちゃくちゃ二次元特有の、独特の台詞回しと喋り方のキャラがリアルに動いてんですもん……やっぱ少年漫画の実写化とは違うじゃん……(結合男子はダンスアレンジだったとはいえ、あんまりそういう違和感なかったのは原作のキャラデザがあんまり極端じゃなかったからだと思う)
でもそんなのあっちゅうまに慣れたし、それを上回る顕現力というか……いや〜〜〜やっぱ2.5次元のトップコンテンツ、マジでさすがだなと思った……
加州清光/松田凌
映画「漆黒天」の邑村兄で見てるはず。うーん……わかるっちゃわかるけど感想を書けるほど覚えてない……(そもそも漆黒天をあんまり覚えていない)
配信の時点ではあんまりアンテナに引っ掛からなかったんですけど、現地で観たらめちゃくちゃやばかった。動く松田凌、一から十まで加州清光だった。わたし、動く加州清光なんて見たことないのに……
松田清光、腰に手を当てるとき絶対に親指が腹側なんですよ。加州くんにそんな立ち絵ないよね?ないけど、それめちゃくちゃ加州清光……!なぜ……?
髪いじって抜け毛をペッてするところも、会話で相手の出方を伺ってるところも、跳ねるように身軽な戦い方も、加州清光の解像度、高ッッッッッッ
おどける加州と塩対応の加州に落差があるのに同じ存在として表現していて見事だなと思った。大事にしてね、の涙を堪えたような顔、解釈一致すぎてびっくりしました。加州くんを真ん中に立たせて愛の話をするの、ほんとうにずるいよね。
走馬灯でだんだら着せられたときは「脚本家、正気か?!」と思いました。
大和守安定/植田圭輔
ワーステの遊真を映像で観たことがある。そのときもわりとビビったけどザ・二次元っぽいキャラデザを三次元に顕現させるのが異様に上手くないですか?なんで違和感がないの???
ていうか池田屋であんなにべちょべちょになってるのにちゃんとセリフが明瞭に聞こえてるのはどういう仕組み?!??!
しゃくり上げてても問題ないくらい発声がしっかりしてるのか、実はしゃくり上げてないのに気付かないレベルで演技が上手いのか……どっちにしろ凄すぎる……
ちなみに松田清光と植田安定に並ぶゆっ沖田がめっちゃ身長高いみたいに見えておもろでした。
あと走馬灯の蛤御門で、走馬灯だから沖田くんと一緒に戦場に立てて「よ゛がっだね゛ェェェェェェ!」って泣いた。
和泉守兼定/田淵累生
ハジメマシテ!
この表現が正しいのか全然わからんけど、その姿、めっっっっっちゃ似合いますね……!!!
2.5次元の感想が、再現度が高い、とかじゃなくて「「「似合う」」」なの、どういうことなのか自分でもあんまり噛み砕けてないけど……圧倒的な似合い度だったんですよ。
それから、兼定の衣装って布が多くてそもそも捌くの大変そうなのに、真剣必殺衣装のときは片手に羽織を持ってるからさらに動きが制限されるはずで、それなのにうまいこと殺陣に羽織も組み込まれていて使いこなしていて、右手の剣と左手の羽織の扱いが上手くて、まじで全体的に殺陣のレベル高いんだなって思いました。すごい。
堀川国広/小西詠斗
ハジメマシテ!!
小回りを効かせた立ち回りの中に堀川国広の真面目な性格がよく出ていて、殺陣で演技するタイプのひとだ〜!ってニコニコしました。立ち方とか走り方とかもさ、めちゃくちゃ統制されてた。コントロールっていうより「統制」って感じ。ニュアンスの問題だし伝わらない気はしています。指先まで意識して「堀川国広」を行き渡らせている感じがしました。ていねい!!!
ひとりだけ脇差なのでね〜〜〜!ちゃんと索敵のターンがあったの、ゲームシステムを思い出して嬉しくなっちゃった。
あと、ちゃんと常に兼さんを気遣いながら、ちゃんと意思を持った一振りの刀として描かれ、演じられていて、正直ゲームのキャラデザより好きになりました。そんなことあるんだ???
長曽祢虎徹/松田岳
ハジメマシテ!!!
ビジュアルがあまりにも長曽祢虎徹でびっくりしている。
長曽祢虎徹が鞘も使って戦うって、どっかに公式資料ありますか???あまりにも長曽祢虎徹でほんとうにびっくりしている!!!
なんだろう、この詳細設定なんて知らないはずなのに解釈一致している謎の共通概念……
物語としては沖田組と土方組のほうが目立つ構成だったのと、対峙する近藤さんの圧があまりにもアレなので、荒っぽさより品の良さを感じる松田虎徹はちょっと演技としての印象が薄いんですが、個人的には今回いちばん惹かれているキャストさんです。なんかこのひと、めちゃくちゃ身体コントロールが上手そうな気がするので。
刀を構えるポージングとか、受け太刀の姿勢とか、ピタッと止まる姿勢の美しいこと!!!
あとはまじでシンプルに真剣必殺の上半身脱いだビジュアルが完成しすぎていて脱帽です。
孫六兼元/砂川脩弥
ハジメマシテ!!!!
いや心伝キャストほんとに笑っちゃうほど観たことないな!みんな今後ともよろしくね!!!
孫六兼元を知らないので、誰の刀なのかも知らんかったんですけど、出てきた瞬間「斎藤一や……」と理解したので共通認識ってすごい。
今回の刀の中ではいちばん新撰組への思い入れが少なそう(相対的にね)なところもあって、孫六が一定の温度感を保ってあの独特なテンポで喋り出すことによって、舞台上のぐっちゃぐちゃな情緒がリセットされてるみたいなとこがあったなと思ってます。
これキャラデザって意味じゃなくて、周りがあんなに乱高下してる中で引っ張られずに平温を維持できるの、すごくないですか???
しかもちゃんと斎藤一との一騎討ちのところでは「好きなようにされるな」って熱さも見えるんだよな。なんか、すごくないですか?????
監査官/内藤大希
ハジメマシテ!!!!!
調べたらびっくりするほど芸歴が長くてびっくりしたし、マリウス役やってらして二重にびっくりした。レミゼ役者をなぜミュではなくステに???
めちゃくちゃ勿体ぶった喋り方で、それをちゃんと三次元に馴染ませてるのすごいな〜と思ってたんですけど、監査官のことを全く知らないので本家のことを調べてみたら、喋り方が完コピで衝撃でした。
笑いを含んだみたいなあの鷹揚な喋り方、ちょっと喉を震わせるような喋り方、cv.関俊彦やったんか……
本家をリスペクトしてある程度寄せながらも自分の芝居を成立させてるの、2.5次元ってそういうものって言われたらそうなのかもしれないけど、やっぱりすごいよな。あの短いやりとりと本心の見えない喋り方と笑顔の中で、ちゃんと一文字則宗の愛を示してるんだもん。
もはや共同幻想のような
この勢いで早乙女友貴以外の新撰組主要キャストも書いておきます!
近藤勇/佐々木崇
とにかく圧がすごい!!!
局長としての存在感というか、精神的にデッッッカイ感じとかが声のボリュームに表れてる。喋るたびに圧がすごい(ほめてる)
みんなに愛されてんなあ……と思わされる佐々木さんの近藤の底抜けの明るさとパワーを込めた馬鹿デカい声で「我が愛刀、長曽祢虎徹よ!!!」って、贋作だって言ってんのに意に介さずに真正面から叫んでもらえる虎徹、この近藤が元の主でめちゃくちゃ嬉しいだろうな……って思いました。愛。
過去作品のアンサンブルとかエリザベートとかで出会ってるけど、ちゃんと認識したのは初です!
土方歳三/小早川俊輔
わたしの土方は永遠に山本耕史だけど、小早川俊輔もわたしの土方かもしれない……
パンフレットのコメントを読んでも武士道!って感じの誠実さが滲んでて、令和の日本に「士道に背くまじきこと」を地で行く硬派な土方そのまんまのひとって存在したんだ?!って感じ。最高。
慶応甲府でも走馬灯でもわりと堅めの副長らしい感じだったけど、最期の走馬灯の試衛館時代はめちゃくちゃラフな「幼馴染感」を出してきて情緒ぶんなぐられました。
調べてたらBUMP出演??!?!ってなって慌てて太一さんの写真集開いたけど、舞踊はよくわかんないし芝居はブスメイクばっかりだし全然判別できなかった……
斎藤一/池岡亮介
斎藤一がちゃんと牙突(ではない)使うのめちゃくちゃずるいよね〜〜〜!
池岡さん、すっぴんはめちゃくちゃ可愛らしい顔立ちなのに、ちゃんとあの孤高で鋭い斎藤一として板の上に存在してるのほんとうに役者ってすごい……
永倉新八/足立英昭
新八の話じゃなくて申し訳ないんだけど、逃げろって言われて反論する新八を、ガシッッッッッて抱きしめて遮るゆっ沖田の慈しみの顔がめちゃくちゃ良くてェ……
新八のこと見てあげられてなくてごめん。ほんとうにごめん。
口と眉を片方ずつ動かして表情作るのが上手くて、今回はお化粧薄めだからそこまでアレだけど、それ舞台映えするやつ!って思った記憶があります。
まるで乱戦のような
ようやく殺陣の話に辿り着きました!!!今回のエントリ、同時多発的に刺さったものの整理分類にめちゃくちゃ苦戦してるので難産です。
ぐるぐるまわる舞台セットで刀剣男士ひとりずつボイス再現していくやつ、1対多数なのにちゃんと乱戦みたいに見えるんですよね!!!!!
刀剣男士たちが下の方で戦ってるときとか、2階部分にいる時間遡行軍たちが槍を無意味にぐるぐる振り回したり、刀をえいえいおー!ってひょこひょこ動かしてたり、とにかくわちゃわちゃしてるから全体的に乱戦が起こっているふうに見えてめちゃくちゃ良演出だなと思いました。
しかもピタッと全員動きを止める時間を作って、次の瞬間に全員が動き出すから余計にその乱戦感が映える映える!
アクション監督が三国志演技と同じだって聞きました。アニメ的な殺陣っていうか、戦いじゃなくて真ん中のヒーローがかっこよく技を披露するための演出としてめちゃくちゃ考えられてる!と思って拍手したかったけど、上演中にぜんぜん拍手起こらなくてしそびれました。3階席だったからですか……?
ていうかあの舞台セットすごいですね?!
京都の町家の並びも、慶応甲府の戦場も、城も拠点もなにもかもぐるっと回ってそこに在るのめっちゃ楽しかったです。階段と段差とめちゃくちゃ複雑そう。最後までお怪我ありませんように。
二手に分かれた殺陣、清光と安定の衣装のライトと板でうまいことシーン切り替えてるの、ふつうに感心して見てしまった。配信だとカメラの切り替えもあるしアレだけど、3階席からだと俯瞰でぜんぶ見えて面白かったな〜〜〜
横にした板の後ろに隠れて入れ替わりするの、長曽祢さんじゃ無理だな……今回だからこそできた演出……
教えてほしいような
教えてほしくないような……
地獄の気配がするのでちょっと聞きたいような聞きたくないような気がするんですけど、千年の円環って、何ですか……?最後の時間遡行軍は、あれは一体何ですか……?????(荒牧慶彦とその刀ステ配役をちゃんと判別できるようになったオタクより)
末満さん、やっぱり地獄????