大衆演劇ビギナーofビギナーなのに、まさか1週間で3回も篠原演芸場に通うことになるとは思わないじゃないですか。
早乙女友貴を観るためにチケット確保したのに、早乙女友貴が出てない2本がこんなに刺さるなんて思わないじゃないですか……
チケット増えがちな2024年。
新風プロジェクト「風花、繚乱」「大衆演劇版 大江戸喧嘩花」「BRATS版 大江戸喧嘩花」3本+各舞踊ショーまとめたら1万5千字の大ボリュームになってしまった感想エントリです!
大衆演劇デビューへの軌跡
ただの経緯なので興味ないひとは飛ばしてどうぞ。
コトの発端は「劇団BRATS×新風プロジェクトに早乙女友貴がゲスト出演する」という発表でした。三國志演技も結合男子も良かったけど、わたしは早乙女友貴の日舞に転げ落ちたオタクなので!2月の木馬に行けなかった悔しさをここで晴らさでおくべきか!「BRATS版 大江戸喧嘩花」のチケットは気合いで取りました。死ぬほど良い席が当たった。
そしたらどうやら対になるお話として劇団鯱の兜獅子丸くん演出で「大衆演劇版 大江戸喧嘩花」を演るらしい。見比べだいすきなオタクはローチケで座席を選んで確保できました。舞台全体を俯瞰できるちょうど良いお席。
こうしてチケットが2枚に増えたビギナーに「たぶん『風花、繚乱』好きだと思うよ」というアドバイスが届き……オタクのダイマは的確なのを知っているのでね……(「南の島に雪が降る」を思い出しながら)
もうプレイガイドでは売り切れていて、劇場現地か劇場への電話でしか買えないらしい。ビギナーなのにいきなり電話……するか?!とビビり散らかしながら劇場に電話したらめちゃくちゃ丁寧に教えてくれて、とても観やすいお席をいただけました。サンキュー篠原演芸場……
今回は新風プロジェクトだったから、普段から商業演劇で慣れてるwebでもわりとチケット取れたけど、支払いで現地に行ってアナログ予約の仕組みもチラ見できたので、次回もし現地でチケット取ることになってもなんとかなりそうです。
そう、次回があると思っているんですよ。見事にいま沼の縁に足を踏み入れたところなので……
わたしにとって宝塚と劇団四季と歌舞伎と大衆演劇は迂闊に手を出しちゃいけない四天王だったんですよね。観る前から完全に深い沼だってことが確実に分かっているのでね……
歌舞伎にはずいぶん前に手を出したニワカオタクですが、ついに大衆演劇を観てしまいました。間違いなく沼だよ。
しかも今回は3つの大衆演劇の劇団から役者たちが集結してた。ねえ、そんなさあ、ただでさえ芸を磨いて生きてるひとたちなのに、それぞれ色の違う芸を極めてる3組なのに、それが同じ板の上に揃ったら良さが天元突破するに決まってる じゃん。沼です。これはだめです。ものすごく素敵な人たちにたくさん出会ってしまった。
ちなみに朱雀公演は「大衆演劇デビュー」としてはカウントしていません。まあ、ぎふはかなり大衆演劇に近かったのかもしれないけど、やっぱり朱雀は特殊な立ち位置なんだろうな、というのはビギナーでも感じていて……復活以降しか観てないのもあるし、朱雀ぎふの経験だけで「大衆演劇行ったことある」って言うのはなんかちょっと違うかなと思っていたので。
とはいえ今回も新風プロジェクトだから通常の大衆演劇の本質とはきっとまた違うんだろうけど……「スーパー歌舞伎は歌舞伎カウント」と同じ理論で、わたしの中では今回が大衆演劇デビューということにします!(宣言)
兎にも角にも、あれよあれよとチケットが増え、1週間で3回も篠原演芸場へ通う大衆演劇ド新規オタクが誕生しました。
めちゃくちゃ楽しかった!!!!!!!!!!!
初見なのに舞踊ショーが楽しすぎた
今回の大衆演劇側の役者さんたちは、もちろん全員ハジメマシテ。事前にいちおう調べて行ったし、現地にはありがてぇことに劇団鯱の紹介リーフレットと、今回の新風プロジェクトの出演者一覧が写真付きで載ってるチラシが置いてあったんですが、顔と名前を覚えるのがすこぶる苦手なわたしはBRATS含めて4つの劇団が入り混じった出演者を初日の第一部舞踊ショーまでに覚えきれませんでした。無念。
たぶんお化粧もお支度も日によって全然違う世界。ビギナーの宿命としてこの素敵なひとの!名前が!!!わからん!!!!!って状態だったんですけど、舞踊ショーは基本的に撮影OKだったので!舞踊の写真をダイマしてくれたオタクに見せると役者名を教えてくれるシステム(システム)のおかげで、2回目からはほとんど分かるようになりました。写真があるって本当に偉大。全部後から振り返れるので……
でもね、名前が分からなくても、知らない曲で踊っていても、舞踊ショーめちゃくちゃ楽しくて仕方なかったんですよ。正直言うとこんなに楽しめるとは思ってなかった。
たぶん楽しめた理由はふたつある。
ひとつは、朱雀の祭宴と結合男子を経たおかげで、踊りを理解する受容体が鍛えられて解像度が上がっているからです。オタクにとって学び続けることってほんとうに大事!!!!!
ふたつめは、ショーとしてのクオリティがバチクソに高かったからです。もしかしたら座長クラスが3人いたってのも多少関係あるのかもしれない(関係ないのかもしれない。わからん。)けど、ふつうにそれ以外の人も含めてシンプルに芸が極まっている。ほんとすごい……
そして舞踊ショーでわたしに刺さりまくったのは劇団鯱の兜蛇々丸くんと劇団暁の三咲暁人さんです!!!!!
じゃじゃまるくん、体幹がマジでビビるほどしっかりしていていて、あんなに大きな身体を自由自在に動かすんですよ。片脚をひょいと上げてもクルッと回ってもつま先をちょいと立たせてもミリもブレない。体幹お化けか???!?!?!すきだが?!?!冬の花の足先がめちゃくちゃ好みでガン見しちゃった。
それからわたしの宵待草デビューがじゃじゃちゃんだったので愛着があります。(「東京、宵待草。」劇団鯱おなじみの舞踊演目でオリジナルのコールがある。YouTubeのレクチャー動画で勉強しました)
暁人さんは初見の舞踊ショーで面を被ったまま酔っ払った感じの踊りを披露していらっしゃって、「なにこれすき!!!?!?!」ってなったんだけど、面を取ったら取ったでめちゃくちゃキメがかっこよくて「いやいやいやいやまってまってなにこれすきやが!!?!??!?!?」ってなりました。
舞踊の感想、相変わらず語彙力が死ぬ。
それから鯱の獅童礼斗さんも気になっています。初見の舞踊ショー冬隣の女形から所作が好みかも、と思ってて、大衆演劇版の九龍山で好みが確定したんですけど、ちょっとまだどこが好みなのかはよくわかってない。袴姿のこころ万華鏡も好みだったのでたぶん好みなんですけど、 ちょっと……わかりません……
ちなみに2回目の宵待草はあきとさんでした。いっぱい呼んだ。
画が気持ち良すぎた
今回のいわゆる「大衆演劇側」のお芝居2本と舞踊ショーの「画」のつくりかたの気持ち良さがねえ、マジで洒落にならんかった。……こう書くと「BRATS版は?!」ってなってしまうけど、もちろんそっちも面白かったしめちゃくちゃ楽しんでます!ちゃんと演目別の感想書く!でも衝撃を受けたので「画」の話を書き残しておきたい。
朱雀のときから思ってたけど、ハンチョウがかかって写真OKな大衆演劇の舞踊ショーって絶対的に「キメ」の瞬間が存在するわけだから、たぶんそもそも画としての完成度が高くなる文化なんだろうとは思っていたんです。
それにしたって、今回音楽とライトと角度と表情と、いろんな要素があまりにも「画になりすぎている!」って感じで観ててめちゃくちゃ気持ちよかった。
以下、「画」として特に印象に残った舞踊3選、ビギナーの独断と偏見でお送りします。
ひとつは「桜、燦々」の衣装で出演者3人が登場した残響散歌。ピンスポ+レーザーライトで登場した劇団舞姫の葵翔太郎くんと、黄色いライトが放射線状に伸びてる暁人さんのキメが最高すぎました。短期間で3回通ってしまったので獅子丸くんのお殿様衣装と戦装束と2パターン見られてめっちゃ得した気分です。
ふたつめが夜桜お七の群舞。メイン3人登場時のポージングのバランスも、群舞のバランスも、見せ場のバランスも、とにかくすべてのバランスが最高だったし逆光のシルエットが気持ち良すぎ。
みっつめが獅子丸くん個人のLOVE OR LUST。そもそも平井堅のR&Bナンバーがド好みなのでアガリまくったところにライティングが天才配分で痺れた。モノクロ衣装とカラフルな照明のバランスも、最後のほうで脚を横に流して座るポージングとレーザーライトも超良でした。
ふつうは望遠レンズでアップの表情とか抜くんだと思うんですけど、私のカメラの倍率と興味の都合で引きの画ばかりです。ライトの塩梅も含めて良かったんで……
あと番外編で劇団舞姫・中村市之丞くんのひとり咲き。舞踊というか画というか、あのひととあの曲に対するビジュアルとして「「「正解」」」すぎて天を仰ぎました。セルフプロデュース力が高いな……
芝居でもねえ、大事なポイントで気持ち良く音楽が流れて気持ち良く決め台詞があって気持ち良くハンチョウが掛かって演者たちが気持ち良く見栄を切る。サスペンションライトがバシーン!と決まる。
き、気持ち良〜〜〜!!!!!!!!!
しかもさあ、そういうときの役者たちの見得が、もう、かっこ良すぎる。緩急が効きすぎてる最高の見得。みんなすごかったけど、特に暁人さん、まじで何者?!ココ!ってキメに入るずいぶん前からひとりだけ逆算してすでに動き始めていて、大事なポイントですべての所作がピタリと揃う。
き、気持ち良〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!
そういう気持ち良すぎるシーンがひとつの芝居の中にめちゃくちゃあるんですよね。天號星の1幕ラストみたいな脳汁どばどばシーンが2時間で5回とかあるんだよ。情緒、無理すぎる。
見得そのものはBRATS版にも多少あるわけなので、何が違ったって、その技術が映えるように作られたステージングがどれも天才だったんですよ。衣装、立ち位置、立ち回り、上下左右の視線誘導、音楽、小道具、ライティング、紙吹雪に見せ場づくり。
いや、あの、これは誰の手腕ですか?演出?それとも大衆演劇という文化?もし演出だとしたら、今後好きな演出家ベスト3を問われたときに「いのうえひでのり、蜷川幸雄、兜獅子丸」って答えなきゃいけないかもしれない。
#新風PROJECT×#BRATS 第二弾
— 新風プロジェクト (@shinpu_project) 2024年5月20日
大衆演劇版『 #大江戸喧嘩花 』
演出&主演の 兜獅子丸 若座長から
コメントが届きました~🎵
皆さまのパワ~🤘をいただいて
出演者一同、全力で頑張りますので、
ぜひ、会いに来てくださいッ‼
---------------------------------------------… pic.twitter.com/nAKLcNt26Z
なんか今回の立ち回り、それぞれの見せ場はそれぞれ本人が殺陣をつけてるって見かけたので、そもそも演出もわりとみんなで作ってるとこも多いのかもしれんけど、いちおう最終決裁権を彼が持ってるってことだとは思うので……
それくらいめちゃくちゃ大好き演出で最高すぎました。
朱雀でもね、舞踊ショーでは「画としての完成度が高い」って思ってましたよ。でも芝居はさあ、芝居の楽しみは芝居だったじゃん……
そりゃあ、役者の人数の問題も、普段の口立て日替わりと今回の新風プロジェクトとの違いももちろん大いにあるんだろうけど、芝居のどのシーンも「画」としての完成度が担保されてるの、ほんとうに出会ったことのない感覚だった。まじでどの場面の舞台写真でもキービジュにして差し支え無さそうって感じ。
しかもねえ、画だけじゃなくて、そもそもの芝居がめちゃくちゃ上手かったんだよ……
そもそも芝居がうめえのよ……
幼い頃から芸で身を立ててるひとたちって、ほんとうに、ほんとうにすごいんだなって……あらためて……
役に入ったら入りっぱなしっていうか、板の上に立っているときは、喋っていないときはもちろん、マイクを調整するときも、立ち位置を一歩修正するときも、落とした扇子を拾ってあげるときも、立ち方ひとつ、目線の動かし方ひとつまですべて常にその役として板の上に立っているんですよ。
……なんか文字にするとものすごく当たり前のことを言っている気がするんですけど……いやでも実際のところ「板の上にいる間はずっとその人である」を体現できるひとってそんなに多くはないと思うんです。ふつうにね。だって誰もが「普段の素の自分」を持っているにんげんだもの。
だけど今回の大衆演劇側の役者さんたちに感じたのは、なんていうか、自分の生活習慣の延長線上にその役を構築することができるって感じ。無理に演じなくても、役作りをしなくても、日常の振る舞いのいくつかの中からちょっとチューニングするだけでその役である自分を再現することができるし、だからこそちょっとした仕草もぜんぶ自然とその役としての仕草として表出する。きっと何百、何千という役を毎日演じてきたであろう役者の真髄の端っこを感じられたような気がします。
これ、大衆演劇の平均値が高いのか、マジですごい人たちに当たっているのかはビギナーすぎて全くわかりませんが、どちらにせよめちゃくちゃ芝居がうまいひとたちに、めちゃくちゃ気持ちの良い演出が付いているので、めちゃくちゃ好きなお芝居たちでした。
お芝居別の感想メモ
どちらも原案があるのであんまりネタバレは気にせずいきます。
風花、繚乱
三人吉三をキュッッとコンパクトにまとめて色々組み替えてあるストーリーで、和尚吉三が暁人さん、お坊吉三が桃さん、お嬢吉三が獅子丸くん。ちなみに歌舞伎の三人吉三はコクーン歌舞伎の映像でしか観たことない。
最初ってのもあっていちばん衝撃を受けた最高の記憶をとりあえず記録しておきたいんですけど、いわゆるキャスパレとアバンタイトルが存在したんですよ……名前の書かれたふすまサイズの紙(どうやら蹴破りというらしい)を文字通り蹴破って飛び出してくる三人吉三……アレめちゃくちゃ最高シーンだった……何度でも観たい……
そもそもわたしは写真で見た獅子丸くんの女形のときの顔(というか表情の作り方)がしぬほど好みの女だったので、男だけど女として育てられたお嬢吉三の凛々しくて艶やかな表情、めっちゃ楽しみにしてたんですよ。でも顔の話してる場合じゃなかった。
兜獅子丸、めちゃくちゃ芝居が上手かった……
だって舞踊ショー初見済のわたしは知っているんですよ、立ちのときはめちゃくちゃヤンチャな男の子みたいな表情するって、舞踊の群舞で観たから知ってるんですよ!!!!!なのに!!!!!!
男でありながら女として育てられたお嬢の、勇ましいところと、迷いと、切なさと、いじらしいところと、この絶妙な感情と自我のグラデーションが目線の動きひとつで手に取るように伝わってくる!!!!!
ひとことも台詞が無いシーンなのに、ちょっと俯いて顔を上げて、隣に座る和尚のほうへ少しだけにじり寄るだけのシーンなのに、なんで男に生まれた自我を迷い、女の自分を認めるところまでのこころのうごきがぜんぶ伝わってくるんだよ……芝居が……うまい……
これは覚え書きだけど、もしかしたら眉の使い方がめちゃくちゃ上手いのかもしれないなと思いました。知らんけど。
二重に驚いたのが劇団鯱の座長・朝陽政次さん演じる播磨守さま登場シーンです。いや、芝居が死ぬほどうまい!!!!!!!
一言発するだけで、立場と性格と会話してる相手への感情が伝わってくる台詞。なんで???(ほめてる)
今回は脇を固める偉い人の役ばかりだったけど、この人が真ん中に立ってる芝居がめちゃくちゃ観てみたくなりました。大衆芝居の演目に詳しくないので例が出てこないけど、なんかもっと情緒ぐちゃぐちゃにされそうな役で観たいです。
余談ですが、わりと厳めしい表情が映えるひとなのかなーと思ってたから、舞踊ショーの春夏秋冬屋形船でめちゃくちゃやわらかい表情をしていたのが刺さって抜けなくなってます。
それから立ち回りで獅子丸くんと蛇々丸くんの兄弟殺陣があったので、初見のくせに胸熱でした。自分自身がひとりっ子なのであんまり分かんない&サンプルが早乙女兄弟に続き2例目でしかないのでアレなんですけど、兄弟のチャンバラってほんとに他のひとより遠慮がないんだろうな。わりとギリギリを攻める兄弟殺陣、栄養価高かったです。
あとは暁人さん和尚の立ち回りが、歌舞伎ほどにはデフォルメ(良い言い回しが思いつかなかった)されてはいないものの、梯子とか見得とか、ある意味で様式美的な芸術性が見せ場になっていて、大好物で最高でした。
一方で桃さんお坊は敵役の熊さん南さんと一緒にアクション的な速さと迫力のある殺陣を見せ場にしていて、これが各々の技術力の集結〜〜〜!と楽しくなりました。
劇団鯱の公式が映像にしてくれてる!!!
【2024年6月🦈新風公演日記】#BRATS コラボ公演『風花、繚乱』
— 劇団鯱🦈情報局【公式】 (@info_shachi) 2024年6月5日
惜しまれながら幕を閉じました👏👏👏#安田桃太郎 さん個人舞踊も
人生初とは思えない迫力💥
主役3人のコメントもお届け🎤#新風公演 #兜獅子丸 #三咲暁人 #葵翔太郎 #朝陽政次#劇団鯱 #劇団舞姫 #篠原演芸場 #大衆演劇 #公演情報 pic.twitter.com/7o9RGd7z2g
ストーリーとしては原案のややこしい相関図がまるっと割愛されてシンプルになってるけど、そのぶんどうしても「因業因縁奇しき縁」感も弱まってしまうので、ちょっとしたアレンジでそれぞれの理由を作っていて面白いなと思った。
お嬢が心を寄せる相手がお坊じゃなくて和尚になって、そこに三人吉三の元ネタ(のはず)の八百屋お七の話を混ぜることで消えた因縁が別の形で表出したし、前述の獅子丸くんの良すぎる芝居が生まれて、彼女(敢えてそう呼ぶ)の選択とラストシーンにものすごく納得感が生まれた。
和尚が家族との縁を切らずにふつうに一緒に暮らしていたから、その父を仇として自らの意思で斬ったお坊のために命を張る和尚の情と、せっかく仇を討ったのに、身内を斬られても自分を庇ってくれる和尚とそれを慕うお嬢を見捨てられずに戻るお坊の仁義がより感じられた。
まっとうに生きていた和尚の妹・おとせとお坊の弟が生き残ったから、未来に希望がつながる勧善懲悪物として再構築することができた。
いやあ、よくできてる……
ほかにも書きたいことがいろいろあったはずなのに、しばらく日が経ってしまって記憶がどんどん抜け落ちているのでほぼ主役陣にしか触れられませんでした……
和尚の父・伝吉がめちゃくちゃ嫌な役に仕上がっていて、めちゃくちゃ嫌だったってことはたぶん演じていた方が芝居お上手だったんだろうな、とはぼんやり思っています。劇団舞姫の澤村姫之介さん。あんまり注目できてなかったんだけど、備忘録として残しておく。
大衆演劇版 大江戸喧嘩花
わたしは原案の「め組の喧嘩」を全く知らないんですが、大衆演劇版は力士側の視点でのおはなし。って触れ込みだったと思うんだけど、そもそも辰五郎が真実を知るタイミングとそこで語られる四ツ車の振る舞いがBRATS版とは全然違うから、1幕後半〜2幕まるごと結構違ったんですよね!!!
「みんな違ってみんな良い」の精神なのでどちらも良いのが大前提ではあるけど、個人的にはこっちの筋のほうが好みだし、こっちの2幕がすきすぎて大演説をしてしまいそうです。
特にわたしの周辺はBRATS版のみ観劇勢が多いんですけど、わたしの周辺は絶対に大衆演劇版の2幕が好きなひとたちばっかりだと思うので、どうにかして観てほしい。どうすれば観てもらえますか?!!?!?!
お願いだからここまでお付き合いくださったみなさんはチラ見せ動画だけでも観てほしい……
【2024年6月🦈新風公演日記】#BRATS コラボ公演『大江戸喧嘩花』
— 劇団鯱🦈情報局【公式】 (@info_shachi) 2024年6月8日
大衆演劇版、惜しむ声多い中の千穐楽🏮
ご来場のお客様、ありがとうございました🙏
明日からは見比べる楽しみですね😊#新風公演 #兜獅子丸 #三咲暁人 #葵翔太郎 #朝陽政次#劇団鯱 #劇団舞姫 #篠原演芸場 #大衆演劇 #公演情報 pic.twitter.com/owMfePmQT9
火消しと力士の大迫力イラスト幕が落ちたら、イラストと同じフェイスペイントした火消しと力士が見得切った状態で勢揃いしてるんですよ!!!!!!!!!
こんなの生で浴びたら良すぎて情緒保つわけなくない?????
登場したあとちゃんと一列ずつ顔見せみたいなのがあって、後ろの台に乗った3人も、台ごと前に出てきて見得があったんですよ。いや画として気持ち良すぎるが?
あとこの動画の中盤で出てくる勢揃いのところは2幕ラストなんですけど、冒頭とは並びが違ってて、火消しと力士が入り混じってる。最高か???アドレナリンが出すぎて頭が沸騰してしまう。
口上挨拶で役者さんも言ってたような記憶がある(もしかしたらBRATS版の話だったかもしれない)んですけど、なんかめちゃくちゃ劇団☆新感線っぽい感じだったんですよね。
立ち回りも、火消しと力士の主要メンバーには個人の見せ場があって、例えるなら髑髏城の七人で城に乗り込んだ七人の立ち回りの見せ場が三倍のテンポで次から次へと展開される感じの「良さ」です。
それからたぶんつまり、これもそれぞれ自分で殺陣をつけてるってことなんだろうなあ……技術力の結集……
芝居の配役もBRATS版とは微妙に違っていて、蛇々丸くんが関取っぽいほうの(実力が高い方の)力士役でわりと台詞も多めなんですけど、このねえ、蛇々丸くんの力士の芝居がめちゃくちゃ良かったんですよ……「風花」の獅子丸くん、政次さんに続き、この親子、まじで芝居がうまい……
立ち回りでもデッッッッッカイ丸太を片手でひょいと頭上に掲げて悠々と登場して、ブンッと振り回して、また片手で掲げて去っていったの、力士の強さのインパクトとして大正解だしカッコ良すぎて痺れました。
火消し側の喧嘩っ早い藤松は、劇団舞姫の総座長・葵翔太郎くん。若くて跳ねっ返りで向こう見ずな感じがよく出てた、っていうか、あの声色に江戸っ子の台詞が似合いすぎませんか?遊女場(合ってる?)での長台詞がめちゃくちゃ良かったんですけど、単にわたしの好みなだけか?
あと蛇々丸くんに運ばれていく藤松、ふたりの体格差がめちゃくちゃ良かったので公式の動画見てください。
【2024年6月🦈新風公演日記】#BRATS コラボ公演『大江戸喧嘩花』
— 劇団鯱🦈情報局【公式】 (@info_shachi) 2024年6月7日
大衆演劇版1日目、なんとか終幕🏮
お越しのお客様には大変好評いただき👏
明日の駆け込みチャンス
まだ間に合いますよ💥#新風公演 #兜獅子丸 #三咲暁人 #葵翔太郎 #朝陽政次#劇団鯱 #劇団舞姫 #篠原演芸場 #大衆演劇 #公演情報 pic.twitter.com/o5ZwyEtHJv
力士側ではものすごく貫禄と余裕のある九竜山役の獅童礼斗さんがほんとうに良かったし、火消しの兄貴分・亀右衛門役だった暁人さんとの「あきと対決」の立ち回りがあるって口上挨拶で教えてもらったおかげで見どころがひとつ増えました。大衆演劇ってやっぱりこういう素の役者同士の関係とかもちゃんと知ってると、より楽しいポイントが多いんだろうなあ。
ここまで書いて主演2人の話をし忘れていることに気がつきました。四ツ車・兜獅子丸と辰五郎・安田桃太郎!いや〜〜〜2人の孤独が表裏で描かれる大衆版とBRATS版の対比、めっちゃ良かったな〜〜〜〜〜!
冒頭の火事のシーンがそれぞれの行動の原点になっているのに、それぞれ片方の視点しか描かれないから、相手の行動原理が理解されないまま話が進んでいくんですよね。だから力士側の視点で描かれる大衆版では、声帯をどっかに落としてしまう前の桃さん辰五郎の凄味と、あの頑なな態度と理由がわからなくて、「何かをひとりで抱えて耐えている辰五郎の孤独」みたいなものが際立ってた気がします。
逆に獅子丸くん四ツ車は、冒頭の火事のシーンが「ある」から、彼のやるせなさや行き場のない気持ちにめちゃくちゃ感情移入してしまって、逆に火消し目線のBRATS版で四ツ車の意図が見えないとこんなに理不尽に見えるんだなって驚きました。
っていうか獅子丸くん、「風花」とか舞踊ショーではあんなに艶やかで可憐な女形だったのに、力士になった途端ふつうにめちゃくちゃガタイのいい男で頭がバグを起こしそうでした。そのふくらはぎの最高な筋肉、一体どこに隠してたの……(着物です)
あと大衆演劇版のめっちゃ好きポイントもうひとつ思い出しました。四ツ車の立ち回りで「どすこい」の瞬間だけ照明が落ちて音楽が止まってピンスポになったところです。相撲は神事!!!!!!!!!を感じて思わず拝んだ。あの瞬間もまじでキービジュでしたよ……
BRATS版 大江戸喧嘩花
ゆっくん出演日に辿り着く前に1万字を駆け抜けてしまったし、刀剣乱舞の配信も終わりました。感想が渋滞している。
ようやく辿り着いた早乙女友貴ゲスト回です!が、ゆっくんより先に違う話をします。
◇火消し側の事情と噺家
火消し側の「喧嘩の重要性」ってどうしても現代の人間にはあんまり馴染みがなくて、力士側の事情を先に知ってしまうと特に、視点が変わったとしても火消し側の物語を楽しめるかちょっと不安だったんですよね。
だからBRATS版、舞台転換を噺家で繋いだのは大優勝!!!火消し側の物語としても、大衆演劇初心者も多い客層に対する工夫としてもほんと見事な構成だったと思います!!!
本来ならお芝居の場面転換は幕が閉まったまましばらく待機する時間になるので、その間を語り手が繋ぐのほんとにめちゃくちゃ良かった。きっと役者の数が多かったからこそできるイレギュラー演出ですよね。
最高の語り手は劇団舞姫 勇組座長・中村時太郎さん。舞踊も正統派!!!って感じ(ビギナーの印象論)の格好良さで、あの俳優陣の中で誰に噺家を任せるかって言ったら絶対に時太郎さんですよね!!!(ビギナーの印象論)って個人的納得感のある配役でした。
幕の向こうの場転の進捗を伺いながら微妙に話のテンポを調整し、客席の現代の感覚に寄り添いながら江戸に生きる彼らの心情を説明してくれて、出捌けやアクションではツケをバチバチに合わせまくってた時太郎さん、まじでMVPです。ツケ打ってるのには途中で気がついて、アクションそっちのけでツケ観ちゃうときあったもん。
効果音ってくくりでは、蛇々丸くんの太鼓もうますぎて二度見しました。みんな芸達者すぎませんか……
あれ逆サイドで熊倉さんも打ってたけど、転調コントロールしてたの蛇々丸くんだよね?打ち合わせなし?とにかくあれだけ大きくしっかり音を出しながら変幻自在にリズムを打ち出す蛇々丸くんの太鼓、ずっと聴いてたかった!!!!!
どっちも公式動画に入っててシゴデキすぎる。
【2024年6月🦈新風公演日記】
— 劇団鯱🦈情報局【公式】 (@info_shachi) 2024年6月10日
コラボ公演『大江戸喧嘩花』#BRATS 版、好評公演中👏👏👏
明日は明日だけの
スペシャルな舞踊もあるとの噂…👂
当日券もあるとのことです📣📣📣#新風公演 #兜獅子丸 #三咲暁人 #葵翔太郎 #朝陽政次#劇団鯱 #劇団舞姫 #篠原演芸場 #大衆演劇 #公演情報 pic.twitter.com/gvd6DHmuco
◇「長次郎」という生き様
BRATS版でゲスト枠になってた火消しの長次郎、大衆演劇版では冒頭の火事シーンで客席通路を駆け抜けて登場して、舞台上で2、3会話して、花道を駆け去って行って出番終了だったので、同じ尺だったらまじでどうしようかと思ったんですけど、さすがに台詞と立ち回りが結構あって安心しました。そりゃそうだ。
ゆっくんの長次郎さあ〜、めちゃくちゃ粋でまっすぐな火消しで最高だったな……
辰五郎の兄弟分で、め組の中でもきっと頼れる兄貴分のような立ち位置で、纏持ち。纏持ちって言ったら火事場で一番危ない最前線に立つ花形で、長次郎の生き様がつまり「め組らしさ」「火消しらしさ」と同じだったんだろうな、と想像しました。
だから生き残った彼らにとって火消しの生き方を馬鹿にされるのは、町を守るために命を懸けて纏を振り続けた、尊敬すべき長次郎そのものを馬鹿にされるのと同義だった。
冒頭に長次郎の頼もしさが示されて、彼がそのまっすぐな心を纏に託して炎の中へ飛び込んで行くあの場面があるからこそ、その魂の纏を踏み付けられて呆然とする桃さん辰五郎が、ゆっくり纏を胸元へ引き寄せて抱き寄せて泣きそうになりながら怒りを抑えてる表情がめちゃくちゃ最高でした。
◇BRATSのアクション
残念ながら冒頭の長次郎の立ち回り、あまり記憶がありません。なぜなら物理的にいのちの危機に晒されていたので。死ぬほど良い席でしたけど、冒頭の立ち回りでおじさんたちがぽんぽん飛ばされて転がってくるのが本気でこわすぎて、眼前に迫ってくる背中しか覚えてない。
BRATS公演の円盤はふたつ持ってるんですけど、じつは積んでいるので観たことがないんですよね。だから初めて知ったんだ。BRATSの言う「アクション」って、男の子たちがよくやってたプロレスごっこを、身体能力と技術を持った大人たちが本気でやる、本気で真面目に遊んでるやつなんだなって……
はじめの方のこわさを通り越して冷静になれたら、あんな取っ組み合いして吹っ飛ばされてくるのに、舞台の縁でよたよたよろけて倒れるのに、あんなに好き勝手暴れてるように見えるのに、あのおじさんたち、なぜか板の上から絶対落ちない安定感を持ってるんですよ。技術!!!!!!!
ごめん正直若手たちはわりと端ギリギリまで滑ってきてたので冷静になってからもちょっとこわかったし、どちらにせよ最後まで身はすくめ続けていました。あの距離のプロレス、信頼があってもこわいのはこわいよ。
とにかく人が吹っ飛ばされてきたり、客席通路に大ジャンプで飛び込んできたり、むしろ完全に頭上を飛び越えていったり、アクションの臨場感ピカイチでしたけど、めちゃくちゃ肉弾戦だったので、それは圧倒的に力士に分がありませんか?という気分にはなりました。力士に対抗できる火消し、強いね!!!
大衆演劇版でも特に暁人さんが短い梯子芸を披露しててめちゃくちゃよかったけど、あの大きい梯子アクションもやっぱり派手でいいですよねえ!
てっぺんで技を披露した熊さんは相変わらず見事だし、劇団舞姫の葵智也さんまで梯子に登っていて驚きました。あのひと座組みの中でもわりと大きい方じゃない?!智也さんが登るんだ?!迫力あってめっちゃよかったです!
◇大衆演劇版との配役差分
役者のラインナップは同じなのに配役が違うから、大衆演劇版の役との差分でめちゃくちゃ楽しかったやつ!!!
大衆演劇版では喧嘩っ早い藤松を諫める側の役だった暁人さんが、BRATS版では藤松そのひとだったので、同じような格好なのにぜんぜん違うキャラクタで面白かったんですよ。あと闇討ちのところでいつのまにか血を流していてびっくりしました。まじでどこで仕込んだんだ……
大衆演劇版で藤松だった翔太郎くんは、辰五郎の女房・お仲の役。BRATS版はこの自宅での家族のやりとりと水盃のくだりがけっこうじっくり描かれていて、翔太郎くんが「火消しの女房」としての覚悟、プライドを持ったしゃんとした姐さんだったのがめちゃ良かったです。ちなみに水盃、きっと決別みたいな意味なんだろうなと感じたけど知らんかったので後から調べました。2度と会えない別れだってさ。なるほどね。
翔太郎くんに関しては、可愛い系の女形よりもカッコいい系の女形のほうがわたしの好みなんだな、ということがわかりました。夜桜お七より本牧メルヘンのほうがすき……
ご本人めちゃくちゃ若いですよね?!ほんと、役者って変幻自在で目を疑う。
どちらも力士だったけどBRATS版のほうが番手が上がって九龍山役だった智也さんの芝居も実はめちゃくちゃ刺さっています。遊女場で、たぶんアクシデントで獅子丸くんが落としてしまった扇子を、違和感のないタイミングで何気なく拾って膝をついたままスッと四ツ車に差し出していて、生活習慣の延長に作られた役の自然さを勝手に感じました。
あと芝居の話から逸れますが、6/10当日がお誕生日だったそうで!おめでとうございました!!!ソロ舞踊とか群舞とかトークパートとか全体を通して、このひとは客にも劇団にも座組みにもめちゃくちゃ愛されてるんだなあ、というのが見えた。いいひとそう。
同じ原案で違う目線、というよりは「同じ原案の全然違う作品」だった大江戸喧嘩花。どっちかしか観てないひとは、絶対いつか両方見てほしいよお……(どうやって?)
ゆっくんの舞踊のはなしをします
危うく書かずに畳むとこでした。推し以外のところに満足しすぎている。
黒の舟唄〜天道虫
イントロで死を覚悟した黒の舟唄。わたしが初岐阜の3部で致命傷を負った、ゆっくんの日舞に転げ落ちることを確信した黒の舟唄です。復活以降組のわたしは早乙女友貴の万全の日舞を薔薇とサムライ2(なぜ)でしか観たことがないので、本当に待ち望んでいた黒の舟唄。いちばん観たかった演目をこんな席で観てしまった。ありがとう……ありがとう……
サビの「ROW&ROW」のリズムの取り方がほんと好きすぎるのと、「あれから幾年」のゆびがめちゃくちゃいい角度で観られて最高でした。
歌詞的にちょっと引き締まった表情になる曲だと思うんだけど、見得のところでめちゃくちゃ楽しいんだろうな、っていうのが滲み出した表情をしていてじんわりこころがあったまりました。よかったね。
写真NGでしたけど、太一さんの木馬みたいに公式フォトコール出しますか?!
べそべそしながら舟唄観てたら続けてイエモンが流れ出して驚く。2曲も踊ってくれんの?!
天道虫はめちゃくちゃ楽しそうに暴れ回るし側転?するし、終始ほんとに楽しそうでしたけど、通路に待機していた客をフル無視して帰っていって戸惑いの声が上がっていたのがおもろかったです。大衆演劇で踊るの楽しかったんかな……よかったね……
流氷子守唄
この曲の前に桃さんの乱の舟唄があったんですけど、合いの手というのか影ナレというのか、とにかくゆっくんがめちゃくちゃ楽しそうな声で叫んでいて、いやこのひとまじで楽しいんだなと思いました。
流氷子守唄は新開地の動画で太一さんが踊ってたのを観た。ちょっと色々あって正直あんまり覚えてないんですけど、ゆっくんは扇子だったよね?取り落としてあーあって顔してペロって舌出すの、大衆演劇でしか観られないやつだし朱雀ではやってくれないやつだ……って思ったのはこの曲でしたよね?
完成された技術を観るのも好きだけれど、多ステする意味というか、通う価値というか、「舞台はナマモノ」の原点というか、生きているにんげんが舞台に立っているその「ゆらぎ」が醍醐味なのでほんとうにさあ……もっと踊っててください……
舟唄組曲
流氷子守唄からそのままBRATSとの群舞!そのまま?!色々……あの……それそのままで大丈夫?!と思ったけどやっぱり大丈夫じゃなかった。棒ぶん回して盛大に吹っ飛ばしたお花を「てへへ」って顔して拾い集めるゆっくん。いや分かってたよね?!
舞踊ショー全体的に舟唄ナンバー多めになってたんですけど、わたし舟唄の腰を落とした基本姿勢が大好物なのでマジで天才セトリ。
サビのところ、脚を開いて腰を落として左右に揺れながら交互に踵を上げるんですけど、わたしのだいすきで仕方のない「早乙女友貴の重心コントロール」が繰り広げられてて無理でした。ねえ、無理です。だってずっとその姿勢してくれてんだもん!最高だよ!!!!!
ねえ、公式、写真、出ますか?!????!?!
もはや手拍子できてなかったわたしを2階で観てたフォロワーが観測してたみたいなんですけど、手拍子の拍と違う拍取って踊ってるの観てたら手拍子が上手くできないんですけどみんなどうやってんの?
「1・3・5・8」って手拍子してるけど、踊りは「12・4・678」って拍で踊ってるじゃん。観てる拍と合わなくて手拍子打てない。全拍打つならたぶんできます。もう何回も踊る系の演目で手拍子要求されてるけど、あのゆっくりしたテンポの手拍子に一度も参加出来た試しがないんですよ。
だから今回は(ゆっくん以外も含めて)ゆっくりしたテンポの手拍子はぜんぶ諦めて、視覚にコスト全振りさせて楽しみました。いつか誰か手拍子のコツ教えてください……
そういえば舞踊ショー前の口上挨拶で、声帯を落っことした桃さんのかわりにゆっくんが登場してめちゃくちゃ思い入れを語ってくれたのでやっぱり楽しかったんだと思う。
興が乗って、BRATSのグッズ手売りやります!って言ったの、たぶんカゴ持って売り歩くのを想像して言ったんじゃないかと思うんですよね。でも熊さんがうろ覚えの太一さん手売りのスタイルに持っていったからオペレーション大混乱で笑ってしまった。朱雀と違って一本道だから役割分担ができねえんですよ。
わたしは早乙女友貴が物を持っているゆびを永遠に摂取できたので大変ありがたかったです。ごちそうさまでした。