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【ネタバレ感想】文句言いながら褒め倒すジレンマなけむりの軍団

けむり〜〜〜!!!けむりの軍団!!!舐めてたごめん!
千穐楽後にようやくブログを書くわたし。書かねば消化できないわたし…関西に来るみなさまはいつも、死にそうなわたしを介抱してくれてありがとう…
誰への忠告かわかんないけど、このエントリはど頭からネタバレしかありません。同志たちよわたしの叫びを聞いてくれ。


推しが狂気で狂気が推しで

則治〜〜〜?!!?!?!!!?
わたし狂気の演技が大好きだって言ったの、制作陣聞いてた?!ねえ、誰?河野さんに狂気演らせたの誰?!?!わたし、もれなく死ぬじゃん!!!


一度目に観たときは千麻の白い札のシーンから後、河野さんが狂気で、監督が刃受けたこと以外ほとんど覚えてない。
二度目は冷静に観ようと思った結果、千麻の白い札から後は則治のことしか覚えてない。(則治のことは最後までちゃんと観れた。)
三度目でようやく莉左衛門を追えて、やっと話の本筋を理解した。四度目でなんとか冷静に演技とか殺陣とか観られたよね。もう大千穐楽だよ。


推しの狂気、殺傷能力の高すぎる鈍器だった。ぶん殴られたらなにも思い出せない。
ねえ、あそこの目良家、他にもいろいろ因縁あるよね?!嵐蔵院の闇とか一虎と長雨の確執とか、もうちょっと冷静に追いたかったよね?!無理です!

だって、ねえ、宙に浮かぶ見えない何かを掴もうとしているサンボさん、観た?怖い、怖いって震えながら親指咥えてる則治、観た?味方を斬って血に濡れてしまった自分の刀を見て動揺する殿、観た…?あれは…あれは一体…何…

河野さんギセン王だったよって教えてくれた同志は、よくネタバレ回避しながらこんなに正しい情報伝えたなって感じだし、My初日観劇後のわたしを遠隔介抱してくれた同志たちは…うん…あなたがたの予想通りわたしは死んだよ…真っ白だよ…白い札…

ちょっと一旦落ち着こう。後でもう一回触れる。


おちついて脚本の話をしよう

良いところから言う?悪いところから言う?よし、まず文句を吐き出そうな。あとでたらふく褒めるから。
前作の乱鶯、わたしあまりにもnot for meだったんですよ…だから、けむりの軍団あんまり期待してなかったっていうか、むしろ覚悟してた。
でもさ、良かったんだよ。めちゃくちゃ楽しいし、かなり通うことになったし、推しの狂気でぶん殴られてるし、良かったんだよ!


でも脚本家とは一切仲直りできてない。好みの問題なんだよね。倉持さんの脚本、いろいろ気になっちゃって本筋を納得できない。ていうかそのキャラの行動原理、納得できない。
後でちゃんとたらふく書くけど、筋はめちゃくちゃ面白かったと思うの。会話が重なってひとつの筋が描かれていく感じ、めちゃくちゃ面白かった!

なのに!!!筋は面白いのに!!!正直全体的にキャラ設定の甘さが拭えないというか、キャラが生きてないっていうか、物語の筋が先にあって、筋に都合がいいようにキャラクタとか設定とかを動かしてるっていうか、なんでその人がそう行動するのか理解できないっていうか、まあ結局not for meなだけなんですけど…


なんで目良の城下町の木賃宿なのにみんな厚見勢だったのかな、とか。パンフには専門家が関東っぽいって書いてたけど、方言的には関西だな、とか。帰りは山越えしようとしてるけど、行きは1日で来れたはずなのにな、とか…

行動原理なんて気にしない!そういうもの!って飲み込めるタイプ人の人には全く気にならないんだろうけど、過去とか人生とか考察しちゃうタイプのオタクにはちょっと飲み込むのは難しかったんだよ…わかんない、新感線お得意の削りに削る過程で削られたのかもしれないし、ビジュアルでぶん殴るための余白が多すぎて気になっちゃうだけなのかも。以下、我慢できないnot for meゾーンです!苦手な人は次の章まで読み飛ばしてくれ〜〜〜!!!

設定のないキャラ、源七

とにかく紗々姫と源七に存在意義がない。十兵衛がなんで助けにゃならんのか、その魅力も利もない。脚本からああなのか、演出過程でデフォルメされ過ぎてしまったのか???

百歩譲って「姫様」は「助けられる存在」だとしても、源七に至ってはまじで存在理由がない。めちゃくちゃ弱くて姫守れてないし、かと言ってここぞと言う時に姫庇う!なんて見せ場も無い。姫にとってかけがえの無いアキレス腱ってわけでもなければ、帰り道を唯一知ってるわけでもない。せめて十兵衛の作戦で「お前に掛かっている」みたいな展開があれば救われたけど、源七、まじで最後まで別に必要無かった。あれ、姫ひとりでも全然良かったよね?


そんな役だったのに、須賀健太くんめちゃくちゃ頑張ったと思いません?!?!?!なんか、だって、存在感あったじゃん。土下座するとこ、グッときたじゃん。普通は来ないよ。だって何の背景も与えられてないもの。なんで弱いのか、なんで姫を助けに来たのか、何にも分からないもん。

きっと幼馴染なんだろうな、姫のこと大切なんだろうな、っていうのを須賀健太の表情からしか汲み取れない。ちゃんと設定をくれよ。

しかしまあ落ち着いて考えると、我々は「チョイ役かと思いきやお前〜〜!」というかじゅき文法に侵されているとも言える。出てくる登場人物全員に役割がないと気が済まない。そんなことないのにね。

大事にされてない姫、紗々

清野菜名ちゃんは「姫」の立ち位置が不透明すぎて、よくわかんないまま終わってしまった。

無鉄砲なじゃじゃ馬娘が勝手に逃げ出してきたドタバタ劇ならめちゃくちゃわかる。でもあの子逃がすために源七たち外から忍び込んでるからね。厚見家、部下送り込んだなら最後まで責任取れよ。十兵衛に城の入り口まで送らせてないで、せめて厚見領の入り口で出迎えてほしい。1人か2人くらい、迎えに出せるでしょ?!「厚見家の命運握ってる」んでしょ?!もっと丁重に扱えよ〜〜?!?!という雑念。


あとは、厚見が乱取りしたのを知って憤ったのとか、目良にわらわを引き渡せ、って覚悟とか、旅で学んだことはいろいろあるけど、結局姫はずっと守られるべき姫で、ぬるっと流れてめでたしめでたしだったのが惜しい…まあその部分は、菜名ちゃんの演技というか、アクションを増やしていったからってのもかなり影響してそうな気はする。

とにかく彼女たちの人生とか信念がよく分からんまま、他の人の都合に振り回されて、彼女たちの物語は筋が通らない。え?それって則治じゃない?(最初に戻る)


ちゃんと面白かったよ!?

文句言いまくりですけど、言い切ったのであとは褒めます。戯曲本ください。だってこれ絶対テキスト面白いやつじゃん。削る前の原作ください。お願いだから。冗長すぎて切ったところに結構大事な設定も埋もれてるでしょ?!


ちょっとしたことが転がって大事になっていく感じは、倉持さんが得意なんだろうなあって。確固たる主人公がいなくて、ちょっとずつ会話が重なって物語になっていく感じ、次に誰が何を言うかで結末が変わっていく感じ、先が読めなくてめちゃくちゃ楽しかった。

同じ台詞とか同じシチュエーションが何度も繰り返されて、少しずつ意味が違ったり、180度変わったりするあの感じ、めちゃくちゃ気持ちいいよね。姫の最後の台詞「好きにするが良い!」なんか、たまんないよね?!

陣営レベルの思惑じゃなくて、個人の思惑が絡み合って転がっていくのは、かじゅきにはあんまり無い文法で、そういう新感線もアリだなって思いました!!!

かじゅきはさ、アニキとか親分とか、リーダーがいるじゃん。倉持脚本には居ないもんね。どの陣営にもリーダーがいない。(農民の中にいる輝親くらいだよ)ひとりひとりがそれぞれの思惑を肚の中に抱えてる。だから後半になって初めて「これ誰目線で観ればいいの…?!」って山ほど伏線が効いてくるのが目まぐるしくて…誰目線で観ればいいですか…?長雨…?


次があるならじゅんさんも居る座組みで群像劇やってほしい。別陣営に濃いのがもう1人欲しい。


曲も良いからサントラ欲しい

歌がねえ、好きだったなあ。メタルロックじゃない新感線ミュージカルも初めてだった気がするけど、めちゃくちゃ良かった!!!!!
まずメインテーマのテンポと勢いがいい。使われてる音が良い。低音で響く打楽器たちが最高。


シレラギの二幕冒頭が刺さるわたしは、もれなく夭願寺ソングが刺さった。あの影の演出も良かったよね…リズムに乗って揺れる坊主頭とキレキレのダンス。どうしても声に出したくなるコール&レスポンス。ねえ、みんなの推し坊主は誰?わたしは渡部又吁さんだよ!!!夭願寺夏の法要、最前列向かって左端だよ!!!

それからびゅーしゃら、突然のアベンジャーズ的全員集合に慄いたものの、楽しくて全部何でもよくなっちゃった。音楽が耳に残るよね!!!歌詞は全く聞き取れないけど!!!とにかくけむりの音楽はリズム隊がめちゃくちゃ好きなんだと思う。たぶん。もう検証できないけど…!!!


刺さったキャラの話をします

散々キャラ設定の文句言ったんですけど、もうキャラ別レポはわたしの手癖なので書く。脚本の設定が少ないぶん、勝手に設定を想像しているので苦手なひとはそっと閉じてください。

目良則治

やはりここから書かねばならぬ。

12日ソワレのときは、終始難しい顔をして話を聞いて、「うーん、やっぱ理解らん!」って放棄してた感じだったんですけど、大千穐楽に近づくにつれて、難しい話は右から左に全部抜けていくおばかさんになっていきました、よね?!ぽかーんとして…ぽかーんとしたあの顔、ねえ、あの顔…

千穐楽、白い札のキスシーンも、まだ何が起きてるかわかりません顔だったんですよ。千麻にぐっと引き込まれるのは「内にも外にも敵ばかりと覚悟して」のところ。
その直前で十兵衛の「裏切り者はどこにでもいる」にダメージ受けてるから、則治は千麻に絆されたんじゃなくて、あくまでも裏切りを恐れて狂気に堕ちていくんですよね…こわい…こわいね…


ちなみに大千穐楽の席が初めて上手側で、初めてのアングルがたくさんあったんですけど、則治と莉左衛門が並んだときに髪の色と前髪の分け目が双子で動揺しました。大殿もあの分け目だったんだろうな…

あと、大千穐楽だけ台詞変えてくるのずるくないですか?!何?!なんで?突然空気を吸いたくなったの?ちなみに大千穐楽で「白い札」の直前、十兵衛のホラのところで「紗々が?」の台詞忘れかけてたでしょ。変な間が空いてびっくりしちゃった。


則治について、ひとつすごい気になってるのは、「もうどんな女をあてがっても子は望めん」って母に言われてる則治、経験あると思う?笑
だって、脇差抱いて眠る紗々とは事に及べなくて、千麻が迫っても「目が本気で怖いわ」って逃げちゃうじゃない?ねえ?

っていうか、則治って何歳なんだろうね?12日時点では「何も理解させてもらえなかった、いい歳したボンクラ息子」だったんですけど、だんだん「ちょっと知恵が足りない青二才」になってきて困った。いや、何も困ってないな?則治のことになると脳みそが溶けてるから何を言っているか自分でもわからない。あまり信用してもらわないほうがいい。

千麻の方

なんでか3回目で突然刺さった千麻の方。白い札を披露してからトンと出てこない千麻の方。彼女はあの後どう生きたんだろうね。と思い始めたらもうダメだったよ。

町娘が大名家に嫁いで、味方もいなくて、だってもう親元にも帰れないよね?きっと「あれだけ盛大に送り出したのに子も成さずに出戻りなんて」って叩かれるもんね…。たったひとりで生き抜くために、もしかしたら先に狂ったのは千麻なのかもしれないって。

賢いんだよね。重蔵(輝親)の話を察するのも早いし、どうすれば邪魔な紗々がいなくなるかずっと考えてる。次々と裏切りが起こる目良家を見て、一番に終わりを悟ったのはもしかしたら千麻で、自分に見向きもしなかった殿に復讐したのかもしれないなって。みんなの首に黒い札を、自分だけがたったひとつの白い札、って結構狂ってるよね?結局、ご乱心の殿のことを嘲笑ってると思うんだよね。則治をとことん甘やかしたあと、突然居なくなりそう。


ちなみに、わたしがいちばん好きな千麻は、輝親が重蔵として大ボラを吹くシーンです。「紗々姫様を助けたのは成り行き」って言う重蔵に、あーもう!ってめちゃくちゃ悔しそうな顔したり、軍勢なんて居ないっていう重蔵の方に身を乗り出す則治の着物の肩の所を思い切り掴んで引き止めてたり、ほとんど台詞が無いのにめちゃくちゃ人間臭くてギュンと来た。

とか言ってたら公式ちゃんが珍しくアップした河野さんのコメント。「千麻はうまいこと逃げ出して新たな殿を見つけて生きてると思う」って、そういうこと!そういうこと、言うの?!終演後もぶん殴ってくる推し、凶器でしかない。

飛沢莉左衛門

「俺の刀に仲間の血を吸わせるか」
「元のまま、親も生国もわからぬ、素浪人よ…」
死んだ。かじゅきが乗り移った台詞に死んだ。わたし大馬鹿者なので、けむり直前にようやくふたがしら2を履修したんですけど、最終回でめためたになったかずきのオタクに莉左衛門は劇薬でしたね…かじゅきじゃないのに…

早乙女太一の使い方をちゃんと踏襲している倉持は信頼できるなと思った…(でもなんで親も生国も知らない素浪人が侍大将にまでなれたのかは謎。人生の背景が欲しい…)


莉左衛門はさ〜〜〜!ようやく所属を名乗れる家と仲間を得たのに、全然関係ない人の思惑で都合よく裏切り者に仕立て上げられて、全ての繋がりを失って、しかもその繋がりにすら「脇腹だった」っていう嘘が混じってて、想像していた「母親像」も失って、もう、十兵衛を斬るという絶望ひとつで生きながらえていくしかないよね。(脳に微妙にDINERが混じっている)


これもまた独断と偏見だけど、口下手なのは過去に口を開くと叱られたり、知識を披露したことで墓穴を掘り続けたり、「言葉」で損をし続けたんだろうなって思ってるんですよ。

十兵衛、輝親、紗々、残照、嵐蔵院も一虎も、口が上手くて建前が上手くて、嘘や出まかせ、皮肉なんかの「言葉」で生き抜いてきた人たちで、それに対して堕ちていく莉左衛門が言葉をうまく扱えないっていうのはもう、劇薬だよね…


ちなみに則治もチクチクジワジワ攻めるのを理解できずに「言葉」を使いこなせない子なので、自分の考察に自分が被弾しています。しんどい。

長雨

ずっと気になってたのに最後までしっかり観てあげられなかった長雨。どうしても莉左衛門と一虎観ちゃうんだよ…ごめんな…

大殿の子を孕み、逃しながらも自分は目良に居続けた長雨、大殿をそんなに慕っていたのだろうか。莉左衛門に「長雨」と呼ばれてどう思っていただろうか。何歳で再会したのかな…何歳だったとしても、すぐわかったんだろうな…とりあえず大殿…ビジュアルをくれ…


ちなみに今日子さんの三白眼気味の眼で真顔で見下ろされるびゅーしゃらがめちゃくちゃゾクゾクするから好き。笑わない今日子さん、ビジュアルが良い。

もちろんすっかり今日子さんの役なんだけど、もしカナコさんだったらって想像するとゾッとするよね。あと何枚チケット増えてたかな…なお、カナコさんに強くて美人な忍びで早乙女太一の母をアテ書いた倉持も信用できます。

真中十兵衛

看板役者をもっと早く書けってな?!

だって古田新太については一言に尽きる。歩いて振り返るだけであんなにカッコいいの、ずるくない?!アバンもラストも、音楽鳴って歩いて振り返って拍子木鳴るだけで何分保つのさ?!保つわ!いくらでも観てられるわ!こわいわ!


あとねえ、書院の殺陣と莉左衛門との殺陣、近年稀に見る速さじゃなかったです?めちゃくちゃ強いじゃん…びっくりしちゃった…

ひさしぶりに真ん中に立ってる古田新太、やっぱりすごいんだなと思い知った。けど、直前の上映会で観た「踊れ!いんど屋敷」でちょっとかなりお腹いっぱいになってしまったのでレポはこんなに後ろです。ごめん…

美山輝親

ごめん、成志さんも「踊れ!いんど屋敷」でお腹いっぱいになったのでレポがこんなに後ろです!ごめん!!!

安定の成志さんめちゃくちゃ良かった。とてつもなく喋りが上手なので、言葉で畳み掛ける倉持脚本との相性が、たぶんめちゃくちゃ良い。さらにいのうえさんの笑いを実現するのもべらぼうに上手い。日替わり殆ど無いのに毎回あんなに笑っちゃうの、意味がわからない。最高だったよね…よくぞキャスティングしたよね…


成志さんの発音って独特じゃないですか?なんか、ワンテンポ早く息を吐くというか、無声音が入るというか…誰か詳しい人教えて…とにかくあの発音が癖になる。あんだけ台詞が多いともう、ずっと聞いてられる。何度でも新感線出て欲しい。好き。


あと大千穐楽、先述のとおり上手側だったんですけど、「介錯を!」のところの源七をオペラで抜こうと待ち構えてたのに突然「願わくば〜〜〜〜!」で完全にオペラ越しに目が合っちゃって動揺した。圧がすごい、圧が。

室本一虎

キャラ別レポ最後の1人はまさかの一虎ですよ…嵐蔵院でもなく残照でもなく、一虎なんですよ…


一虎、則治への忠誠心をちゃんと持っているので好きです。あまりにもちゃんと殿を守るので、一瞬、まさか則治の父なのでは?!なァんて戯言を考えるくらいには。
戯言ですよ。さすがにわかってるよ。

あのねえ、一虎について言いたいのはそんなことじゃなくて、則治に斬られた左肩に傷を負ったまま莉左衛門・長雨親子と戦うところですね。傷を庇いながらちょっと無理して左腕も使いながらやっぱり庇って戦うところですね。監督ゥゥゥゥゥ!!!


なお、一度も出てこない苗字と、一虎の役職が気になっています。則治の定点カメラしてる間に聞き逃した可能性もある。おしえて有識者


あきらめません、戯曲本

絶対面白いから、頼むから戯曲本をください…!出来ることなら脚本と仲直りしてからもう一回観たい。そのためには戯曲本とゲキシネが出なければならぬ。


《亞》面白かったけど、布教するにはパワーワードが足りなかった感じだよね。役者とか劇団で観ようと思う人はもう観てるから、それ以外に布教しようとしたら、こう、決め手に欠けた…長々とブログを書いたものの、「推しの狂気が鈍器」っていう伝わらない語彙力。


なんか、こんなに文句言ったのにまだ観たい演劇ってとても不思議だけど、推しとか差し引いてもやっぱりまだ観たい。こんなに文句言ってても、やっぱり面白かったんだよう。

心の中では冷静な自分が「偽義経には勝てないよ」と叫びながら、脳が溶けた自分が「けむりおもしろかったあ」とつぶやく。「まだ観たい」と言いながら「やっぱりかじゅきが好き」と泣く。


ジレンマに悩みながらジレンマの狭間で書ききったエントリ、やはり気が狂っている。