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気付けばハマる、そこは沼。劇団☆新感線を中心にお芝居について好き勝手書き連ねる場所。

劇団朱雀 復活公演 岐阜 千穐楽 を みた

そんなこんなで岐阜千穐楽に立ち会ってしまった!!!!!そんなつもりではなかったんです。岐阜は1日で満足したはずだったんです。

でも28日のレポ書いてたら、最後まで見届けたくなってしまった。そして29日は用事があったんですけど、30日には用事がないことに気付いてしまったんですよね。

 

ということで、12月14日に大衆デビューした朱雀ビギナーによる、12月30日劇団朱雀復活公演、岐阜千穐楽の感想です!

 

ちなみに14日東京のエントリがこっちで 

dramatic9ri.hatenablog.jp

 

28日岐阜マチソワのエントリがこっち。 

dramatic9ri.hatenablog.jp

 

どっちもどろどろに溶けてるので日本語は喋れてなかった。今日は日本語喋れるかな???(たぶんむり)

 

ぎふ葵劇場の心意気

立ち見、見切れ席、狭い席のアナウンスはしても、決して入れないとは言わない。ぎふ葵劇場の心意気。

当日券、28日の比じゃなかった。途中離脱組がいたとはいえ、160人はいたんじゃない?最終何人だったのか知らないけど、全部入った。こわいよね。ぜんぶ入った。補助席、立ち見、座布団席まで登場してぜんぶ入れた岐阜と好太郎座長、尊敬する…

 

せっかくだから座布団とか丸椅子とか、人権のなさそうな席にも座ってみたかったんですけど、立ち見中央寄り1列目を手に入れたので大勝利でした。28日は上手立ち見で、千穐楽は下手立ち見。アングルが違う。ねえ、これめちゃくちゃ大事なの。大抵みんな左手で羽織を持って舞うから、逆アングル貴重なんですよ…背を向ける最後の瞬間まで見える。回転した羽織捌きが見える。見えるんだよ逆アングル!!!

 

今回は立ち見を覚悟していろいろ手持ち装備を整えて来たので快適な立ち見だった。カメラとオペラの使い分けも完璧だったし、念願のペンライトも振れました。今年は朱雀のためにキンブレ買ったからね。(来年の現場で使う予定はある)

お隣のおばさまと「それ何色光るの?」「15色です!」「あら…いいわね!」と会話したけど、キンブレ初心者すぎてちゃんとしたプレゼンは出来なかった。ごめんな。

 

1部:舞踊ショー

暗夜の心中立て

冒頭のイントロが暗夜の心中立てで、傘持ちが出てきたらどうしようと思って動揺した。全身で身構えたけど、幕が開いたら太一さんひとりで心から安心したよね。よかった…よかったよ…わたし、生きてる。

って一瞬考えたけど、落ち着いて。傘持ちはいなくても、出てきてるの花魁太一だからね。十分あたまがおかしくなってもおかしくない。

計算された商業的な微笑みで会場を右から左へ眺め回す花魁に震えた。

 

三線の花

死。

もうだめでしょ…なに…すき…むり…泣く…

 

ごめん、ゆっくん言語化むりです。終わります。

 

ふたりの愛ランド

かわいいの権化!!!ゆっくんで被弾した致命傷を癒してくれるかわいさ…かわいい…か、かわいい…!!!

でもごめん、やっぱり直前の衝撃であんまり覚えない。だからさあ!ちゃんと観たいからちょっとインターバルをくれよ!!!

 

冬物語

電飾…!!!

いやね、開幕前にフォロワーさんと「きっと電飾だと思う」「電飾って何?」って会話してたんですよ。「大丈夫、見ればわかるよ」って言われたけど、大丈夫、見たらわかった。

電飾あれ十八番なの???最高じゃない???28日の岐阜でお茶目な陽ちゃんのファンになりかけてるからキャッキャしちゃった!!!

喜び勇んで写真撮ったらピント合わなさすぎてただの光の塊になった。うっすら頭が赤い概念ざちょ。

ちゃんとそのあと調整して色男撮れたよ!よかった!!!

 

朱夏

美しすぎるひとが出てきてやばい。(語彙力)

花魁と違って晴れやかな笑顔で楽しそうに舞うからギュンと心を掴まれてずっとオペラしてた。目から入った映像は脳でどろどろに溶けてしまうので残ってない。とにかく美しいひとを浴びた。

 

wintersun

ビギナーなのでこの曲は知らないんだけど、下手からすり足で出てきたゆっくんの袴姿に被弾したのであんまり覚えていない。

1幕終わったときにフォロワーに瀕死で送ったメッセージは「裃…」になってるけど、肩衣無いからな。落ち着けわたし。

袴で扇子持って出てくるのはずるくないですか?頼むからもう正装で日舞を舞ってくれ。avexのプロフィール、特技欄が殺陣と日舞なの知ってるからな。

 

東京のワダツミ→夜桜お七で歳を取った女形が信じられなかったんですけど、朱夏→wintersunでまた歳を取りました。すき。

あどけない少女が楽しそうに微笑む朱夏もよかったんですけど、wintersunで大人のオンナが微笑みながら扇子振り回すのも最高だなって思いました。え?楽しそうだったよね?違う?わたしの幻視?

 

2部:弁天小僧

1部が終わって幕間にゆっくんの衝撃をフォロワーさんに泣きついてたら「大丈夫、2部はたぶん弁天小僧だから」って言われて、何が大丈夫なのかサッパリわからなかった。ゆっくんじゃなくて太一さんの演目だよってこと?太一さんの芝居は好きなんだってば。

 

と思ってたら冒頭まさかのゆっくんで死んだ。腹筋が。一応女の子なのに、完全に外股の男歩きで歩くのやめてもらっていいですか???(SUKI)

でも三角座りで、最初足先まで揃えてたのに、途中からクロスさせてたところが「生きてる…」って生身の人間を感じて無理だった。三角座りの、あしのゆびと、揃えたゆびさきが、骨ばってて、ねえ、SUKI…

気持ち悪いって自覚はあるからギリギリ大丈夫だと思う。

 

弁天は三月大歌舞伎で猿之助さんのを見たっきり。ええそうです、わたしSHIRANAMI観てないからね。

でも出だしであんな親子が出てこないのは知ってるし、お爺さんはあんな飛び蹴りしないことも知ってる。なにこれ???(すき)

岐阜で存在感がゼロだった了くんが活き活きと飛び蹴りをかましていてめちゃくちゃ楽しそうでよかった。

 

達磨一家のアレは、完全に笑ってはいけない劇団朱雀24時だからね。客席に向けてじゃなくて、演者に向けて全力で巫山戯る演者達めちゃくちゃ楽しくてやっぱり腹がいてぇ。

我慢できずに笑ってしまった兄弟はアウトです。すき。膝抱えて下向いて笑ってしまっているおはなちゃん激かわだったな…

 

でもMVPは桃さん。布団、からのカバー的なもの、からの解放されてホッとしたあの顔!!!そんで理解したときのあの顔!!!!!漫画か!!!「ア!💡」の顔の作画がよすぎるわ!!!かわいい!!!

そんでもって、親分が奥に下がったとき、いの一番にガックシと膝をついてあからさまにホッとした顔をしたのが熊倉さんだったことを注記しておきたい。アナタ指名されてないよ。

続く弁天の正体探しでは桃さん潜りすぎで腹がいてぇ。兄のエルボーが容赦なさすぎてとにかく腹がいてぇ。

 

そしてわたしは完全に陽ちゃんのファン。かわいい。かわいいよ陽ちゃん。おちゃめな陽ちゃん。フーッ!って威嚇してる陽ちゃん、正面から拝みたかったよ。

二回斬られるハメになった陽ちゃん、かわいいね、また会おうね…

ちなみに殺陣の仕切り直しで「オメェらなぞることしか出来ねェのか!」って演出家の顔を見せた太一さんにグッときて涙がじわっと滲んだわたしを馬鹿だと笑ってくれ。

 

弁天小僧、死ぬほど笑って、良い観劇納めになったけど、最後まで自分のアイデンティティ女形に置きながら、べらんめえの男口調の口上と殺陣で締める演目を千穐楽に持ってくる太一さんに人生を感じた朱雀ビギナー…

 

3部:舞踊ショー

今日は!ペンライトを!振るぞ!!!

という強い意志を持って臨んだ3部。めちゃくちゃ楽しかったけど後半ふつうに死んだ。

 

シャナナ

シャナナ〜〜!!!絶対観たかったシャナナ!!!嬉しい!嬉しい!ありがとう!!!すき!!!衣装!華やか!舞う!回る!軽やか!すき!すき!!!

のっけから振り切れるテンション。

ねえ、途中であのカラフルな羽織脱いで、また着せてもらうの最高じゃないです???もうとにかくお衣装が性癖で困る。なのにめちゃくちゃ動くからぜんぜん把握できない。中の、あれ何?袴?白いやつ。何書いてあるんだろう。梵字?全員違うよね?有識者教えて…

オレンジ色のペンラ振ってキャッキャした。めちゃくちゃ楽しかった。

 

ケヤキの神

もうこれは全員を主役にするんだなと確信した一曲。千穐楽の構成めちゃくちゃベタだけど最高だな?!?!

太鼓を叩きながら走り回るおっさんたちがステキすぎて涙が出る。岐阜千穐楽傘持ちは居なかったけどバチ持ちが居たからやっぱり頭はおかしくなったと思う。全力でエア太鼓叩きながら走り回る熊さんを全力でオペラしてた。好き。めちゃくちゃ楽しそうに叫びながらポーズ決める熊さんを全力でオペラした。好き。

 

ズッコケ男道

楽しいでしかない!!!かわいい!たのしい!!ハッピー最高!!!

ケヤキの神で袖に下がっていった創さんが当たり前のように並んでて目ん玉飛び出た。あまりにも早すぎでしょ。すごいな。

楽しくって仕方がないのでほとんど記憶がない。楽しかった。

 

くちびるから媚薬

奈々さん…!最高かな?さ、最高、かな???

動揺したおててでいっしょうけんめいペンライトの紫色を探し出して振った。懸命に振った。

あの余裕のある足運び、めちゃくちゃ好きなの。あとほら、目線だけ残して首をきゅってするやつ、あの、目線だけ残して!首を!きゅってするやつ!!!(伝わってない)

太一さんがあんまりやらないやつ…あゆちゃんもやらないやつ…ゆっくんはたまに上下でやると思う。(伝わってない)

 

暗がりであの鬘で踊るあゆちゃんもかわいいよね。扇子取り落としてぐぬぬってしてたあゆちゃん、オペラしそびれたのが心残りです。

 

月光花

会場が叫び声で包まれたのは曲か衣装か???それとも鬘か???ようし、一回落ち着こうな。あれから3日3晩経ったからちょっとは落ち着いてるよな???

 

うん、まず狩衣はずるくない???ずるいよね???あのたっぷりした布のお衣装、しかも黒。上には軽やかな白羽織。ずるいよね???

しかもあの衣装に白い髪。ずるいよね?!?!ねえ、それわかってやってるよね???ねえ、ちょっとその後ろ姿はずるいんですけど!?!?!髑髏城へ最後の大商いへ乗り込むんですかぁ?!(落ち着くとは)

とにかくずるい月光花曲なんか覚えてない。

 

MONSTER

月光花以上の悲鳴が上がって、なんかよくわかんないけどヤバいやつ来たなと思ったらほんとにヤバいやつだった。

白い羽織脱ぎ捨てて、黒い狩衣だけの姿で、結んでいた白い髪を解いて…これ以上のレポ要りますか?

感情と文字数が釣り合いません。終わります。

 

お祭りさわぎ

陽ちゃん…太一さんの衝撃をゆるやかに癒してくれるありがとう陽ちゃんすき…と思ったら、朱雀のモンスターが残していった鞘で遊び始めたシルエットにDNAを感じて被弾した。

もう、もうやめてくれこっちは瀕死なんだ。結構ドアタマから瀕死なんだよ…手加減…して…

 

胡蝶之夢

ふたたび悲鳴が聞こえたので、たぶんまたヤバいやつ来るんだなと思ったら、素髪の太一さんが出てきてヤバいなと思ったし、羽織の下の衣装が敦盛だったからヤバいなと思った。(語彙力)

思ったけどそのヤバそうな雰囲気をちゃんと理解する前に舞踊と視覚でぶん殴られたので、現地では意外と冷静だった。まだ理解できてないから。

その羽織は光明のゆっくん?表情の見えない姿で軽やかに流れるように神々しく舞う姿は歳歳年年?それは東京公演の構成を岐阜で構築し直したの?本能で?

すごく美しい舞を観ながら、ただただ次への危機感を感じて過ごした一曲。防衛本能は間違ってなかったよ。

 

敦盛

28日にね、ブロマイド見ながら「この衣装好みなんですけど何のやつ?」って聞いたら「敦盛」って返ってきてその時点でもうヤバいなって思ってた。だって岐阜だよ?殿の御前だよ?敦盛舞わないわけなくない?

舞ったよね。

しかも兄弟構成で死んだよね。

 

太一さんが背を向けて跪いて、幕が開いたら朱雀全員を引き連れたゆっくんが立ってるの、あまりにエモすぎませんか?朱雀の歴史を知らないわたしですら、この、こ、この、動揺…

兄弟構成については東京公演のレポで一応書いたんですけど、東京では弟が姿勢を低くしたその後ろから兄が現れたのに、岐阜では逆の演出にしてくるの、鬼かな???

我々の情緒を絶対に限界まで振り回すマン早乙女太一鬼かな?????

 

舞踊の内容については冷静に観れてないから書けそうにない。とにかく必ず兄弟2人でセンターに立つ(なんなら後ろにあゆちゃんがいる)ってのが情緒をめためたにするのでだめです。

んんん、だめです!

 

千本桜

めちゃくちゃ跳ね回ってて楽しそうで楽しかったけど、板の上も客席も誰もこの曲で終わりだなんて思ってないところがめちゃくちゃ面白かったです。あの情緒ではラップちゃんと聞き取りできてないから文字起こしください。

 

アンコール曲

アンコール1曲目MATA(C)TANA!!!

楽しい!が!炸裂する!!!あの、体勢低くして走るとこの振りがはちゃめちゃに好きなんですけど何度見ても好き。ちょっと元気が出ない日にこの演目見て元気出したい。絶対元気になるから。

もちろん1回で終わるわけないアンコール2曲目はもちろんshake hipではちゃめちゃに楽しい!!!なんなの???天才なの???天才じゃん!!!!!

そんねテンションが振り切れる3部をたったひとり挨拶だけで収められる太一さん、やっぱりモンスターでは。(ほめてる)

 

朱雀は生きている

終わった瞬間はわたしめちゃくちゃ冷静だったと思うんですよ。泣き崩れるフォロワーを介護する側にいたんだよちゃんと。

でも今思うと暗夜からの三線でキャパオーバーして電源OFFしてただけかもしれない。いろんな受信アンテナを全部引っ込めて、楽しいアンテナだけ伸ばしてたのかも。だって最後まで虚無にならずにめちゃくちゃ楽しんだから。

 

帰り道に同じく朱雀ビギナーのフォロワーと話してたんだけど、岐阜の朱雀、めちゃくちゃ「生きてた」んですよね。完成されたステージを「観てる」というより、彼らの生き様を「見てる」んですよ。

新宿ではいくら客降りがあろうと舞台と客席の間に確かに境界線があったのに、岐阜には境界線なんて無かった。拍手が入る余白を、笑い声が収まる空白を、ハンチョウが飛ぶ間合いを、はじめから織り込んだ構成だったの。板の上と客席の共通認識としてのお約束がいくつかあって、キッチリ踏襲して、客席を巻き込んで進んでいくステージ。

大阪人のわたしはこの構成を知っている。吉本新喜劇と言います。いやほんとに。舞台の構成としてはそんな感じだった。生々しくて、危なっかしくて、でも圧倒的な生命力をもって語りかけてくる舞台。

 

その生命力に魅せられて、年末にウッカリ3回も岐阜公演を増やしてしまいました。

早乙女太一のFCに入ろうか、LDHにしようか、ゆっくんのFCにするか、ぼんやり迷いはじめたタイミングで流れるように大阪のチケットを手配しました。

さすがにもうこれ以上は増やせない限界まで増やしたので、いろんな覚悟をして大阪観に行きたいと思います。

 

どんどん増える劇団朱雀、いつのまにか2019年の観劇納めも2020年の観劇始めも朱雀です。

元日に発表された新感線2020夏秋新作いのうえ歌舞伎、さあ、どっちが出ると思いますか???