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気付けばハマる、そこは沼。劇団☆新感線を中心にお芝居について好き勝手書き連ねる場所。

歌舞伎ビギナーが観る近松心中物語【WOWOW観劇】

いやあ、昨今は映像化されるのが早くてなんと素晴らしいことか。WOWOWさんには足を向けて寝られません…いつもお世話になっています…

録画した近松心中物語を観たけど、わたしの語彙力はどこいったのかな?ってくらいに感想が頭悪い。

 

いのうえひでのり演出

冒頭のアンサンブルの演出がなんだかとってもいのうえさんっぽいな〜〜と思いながら。華やかで艶やかで賑やかで猥雑で、市井の人々の様子を描くのが好きよね!(わたしも好き)

 

成志さんが出てきて、普通の人で、びっくりした。なにこれ〜〜普通の役者さんじゃないか!ばってんと鳥贋鉄斎はどこいったの?!?!初めて成志さんの演技を見た気がしました。(失礼)

 

それにしても、台詞が芝居掛かっている〜〜!(芝居を観ています)

新感線の台詞が現代語すぎるというか、古田新太が普段通りすぎるというか。心中って題材が題材だから、当時の時代をしっかり見せるような口調なのかなあ。

 

 

うつくしい宮沢りえ

うつくしい。うつくしすぎる。登場シーンがとにかく美しすぎる。あれで見世女郎ってどーゆーこと?

最後の心中シーンもうつくしすぎる。あれは歌舞伎の見せ場的なアレなのかな〜〜〜名前があるのかな〜〜〜

梅川と忠兵衛に関してはこれくらいしか感想が残っていない。カッスカス。あ!封印切もとても素晴らしかったです。狂気と歓喜と絶望が同じ舞台上に共存していた…堤真一しゅごい…

 

 

途中で止めてネタバレ読んだ

だって元ネタを少しくらいは知っていた方が楽しめるってのは歌舞伎(本家)で学んだから〜〜!!

 

冥途の飛脚と緋縮緬の合体した物語ね、ふむふむ。と言いつつ、原作もそんなに知識がないので今度はそれぞれのストーリーを調べる。ふむふむ。

冥途の飛脚は、飛脚屋の真面目な息子(養子)が、見世女郎に惚れきって、ついに身請けのために飛脚屋で預かっていた公金に手を付けてしまって心中する話。なるほど。当時の飛脚は両替もやっていたらしい。へえ。

一方緋縮緬はというと、舅や姑と折り合いの悪い婿養子と、従姉妹の妻が心中したのに婿だけ生き残る話ね。ふむふむ。こっちはよくわかんないな!解説が少ない!とにかく栄子姐さんが歌舞伎の手法「連理引き」をやるらしい。見せ場なのね。ふむふむ。

 

とまあ、こんなテキトーな理解だとしても、やっぱり筋を知っているからこそ楽しめるものもあるんだな〜〜と思った次第です。

 

 

その他もろもろ

猿弥さんがとてもいい存在感で地に足ついた感じを醸し出している。観たことあるぞ!と思ったけど、思ったより観たことなかった。芝居と踊りに定評があるらしい。ふつうに現代劇でもいい役者さんだけど、歌舞伎の荒事なんかも映えそうだなあ。

 

あと、衝撃的なんですけど、栄子姐さんが超絶幼いです…年端もいかない小娘感…姐さんなのに…なぜあんなに幼い女の子なんだ…(混乱)

成志さんと栄子姐さんを観ると反射で髑髏城に吹っ飛ぶので、ギャップのせいで冷静に観られない緋縮緬パートでした。喜劇担当パートだったからいいけど…

 

とにかく歌舞伎を浴びた期間だったので、とっても日本文化が愛おしくなりました。着物とかね。今年の秋は着ようと思います。(暑すぎて浴衣すら諦めている)

 

次は7月大歌舞伎の染様に続き、巳之助さんのNARUTOが待っています!沼!