足元にご注意ください

気付けばハマる、そこは沼。劇団☆新感線を中心にお芝居について好き勝手書き連ねる場所。

ウッカリ小劇場の世界に足を踏み入れてしまった話【To Row〜二匹の狼〜】

舞台は観だすとキリがないから、厳選に厳選を重ねて絞ってたはずなんですよ。絞ってたはずなんですけどね。今回ウッカリ小劇場に足を運んでしまったらウッカリ楽しさを知ってしまった。知ってしまったものはもう仕方がないので、とりあえずちゃんと記録しておこうと思いました。ネタバレ含みますのでご注意。いつも大きい箱ばっかり行ってるから、小劇場そのものも新鮮だった。

 

 

「To Row〜二匹の狼」を観た

ウッカリ観たのは、エンターテイメントユニット「TRIBE」プロデュース公演の「To Row〜二匹の狼〜」再演版。題材は新撰組と維新志士。幕末クラスタもわりと楽しめたというレポはもらってます。(ただし時代考証は考えてはいけない。解釈違いの人も多そう。)

新撰組と維新志士が入り乱れる時代。同じ時代を生きながら、それぞれの信じる「正義」が少しずつすれ違い、食い違いながら進んでいく幕末の動乱を描いたお話。

面白い脚本でした〜〜!!!日本史、特に幕末以降が苦手なわたしの知識は「新撰組!」に多少の司馬遼太郎を加えた程度ですが、史実をうまいことかいつまんで「正義とは何か」のメインテーマを描いていて、こんなこと言うと何様?って感じですけど、ほんとよくできてる!

メインは永倉新八原田左之助の2人。でもそこに偏りすぎず、隊士たちの普段の関係性も、それぞれのキャラクタや葛藤もバランスよく組み込まれてて、テンポがいい。キャラクタが多いぶんちょっと場面転換が多いけど、あんまり気にならなかったなー。初見の役者さんばっかりだし、ちゃんと見分けられるかなーと思っていたら、オープニングで登場人物紹介がわりの殺陣のオンパレードがあって、台詞に自然と名前も入れてくれてて、一発で覚えた。名前が出なかった人たちはストーリー中で明かされる人たちだから分からなくて正解で、でも史実知ってれば誰かわかる。なにこれほんとよくできてる。

 

 

何が良かったって殺陣!

もうね、殺陣!この殺陣つけた人誰?!ってずっと思ってました。あと、小劇場で観る殺陣は、よく見えるんだなと思いました!

とにかく近いのよ、舞台がとても。縦に重なっても後ろの人の表情まで見えるの。だから、手元で受けたり捌いたりする細かい手もぜんぶ見えるの。新感線の殺陣がいかに大舞台映えを考えて作られているかってことを感じました。遠くから見ても映える殺陣と、近くで見てこその殺陣は違うんだな…速い手は小さめの劇場向きなんだろうな…

 

今回いちばん驚いたのは、殺陣がキャラクタ毎にぜんぜん違うんですよね…!いや、わたしが知らなかっただけでそういうもんなのかもしれないけど、すごくないです???キャスト何人いるの???全員違うよ???

抜刀斎がちゃんと抜刀術だったのは初めて観てびっくりしました。るろ剣はどんなだったのかな。日程が厳しくて観なかったのが悔やまれる。刀をくるりと回して納刀しては抜き、回しては鞘に戻し、斬っては戻し…と流れるような手捌きで刀を扱う抜刀術、間合いが近くてね…よく当たらないなあって…野暮な感想を…

かと思えば、二刀流の以蔵は2本で受けて斬って流して攻めて、刀が2本あることを目一杯生かした動きで、鞘から半分抜いて相手の刀を受けるあたりがとてもすき。浦ンディの二刀流殺陣を観たところだったので、その違いがまた面白くて。

こういうわかりやすい特徴はもちろんだけど、普通に剣士なひとたちがね、すごいんですよ。

土方さんは刀の扱いにとっても慣れていて、ひとり太刀筋が倍速かと思ったくらい。一撃必殺というよりは、関節とか筋とかに少しずつダメージを与えて確実に削っていくような剣。相手がなかなか避けられない太刀筋なのがもう、強い。逆に新八は豪快に振り下ろす力押しだし、沖田はスキル重視で確実に急所を突きにくる殺人剣。平助はとっても素直な刀で、小回りとスピードで戦ってる感じ。突然のアクロバティックで釘付けになった山崎烝は、剣術というよりは「相手に勝つために剣も使っているだけ」で、蹴りで倒せるならそれでもよしと思ってそう。龍馬は完全に守りの剣だし、中岡さんは生き延びるための剣だし、近藤さんは基本に忠実な剣って感じ。逃げの小五郎は剣を抜くことすら一度も無いし三枚目なくせに、見切りだけはピカイチで、剣を抜いたら強いんだろうな…という気配がしてる。そんでまあ、山南さんの殺陣なんかもう〜〜省エネが過ぎてて最高だった〜〜!

音に乗せた殺陣振付が多くて聞いてても観てても気持ちよくて、SEどうなってんのかなと思ったら生で付けてるらしい。音響スタッフさんって、ほんとすごいよね…

と、ひたすら殺陣に感動してたら、この殺陣ぜんぶ付けた殺陣師の大曽根さんにウッカリ直接ご挨拶できちゃったのが小劇場の怖いところ…!

 

 

推しが生まれる小劇場

お客さんからお花届くんだね…!こういう文化知ったのは最近なんですけど、お花も差し入れも「推す」ってつまりこういうことなんだな…と尊敬のまなざし。

会場はぜんぶで10列くらい。客席は階段になってて、パイプ椅子が並んでいる。20くらいあったから、キャパは200弱かな?公演は1時間50分、休憩なし。ステアラで鍛えられたので全然平気だったけど、何度も通ったらあの椅子だとちょっと腰が痛くなりそう。でも傾斜はステアラの比じゃないくらい快適な傾斜!!!超よくみえる!!

グッズ販売は終演後にそのまま舞台でだったんですけど、着替えた役者さんが出てくる出てくる。前にちょろっと吉祥寺に観に行った時もロビーに普通に主役の方が居てびっくりしたんですけど、近いわ会えるわ話せるわ、そりゃあ推したくもなるわな!公演期間が短いからちょっとがんばれば全通も余裕でできそう。(実際全通スタンプカードとかもあったみたい)

そうか〜〜こうやって若手役者を推すのか〜〜!!!と勉強にもなった日。ランダムブロマイドとか缶バッジガチャとか、ちょっと参加してみたかったけど、もうちょっと経験値を積んでからにしようと思って、そっとパンフレットだけ買って帰ってきた。

そういえばチケット購入サイトだったか何処かに、役者さんのお部屋訪問付きツアーってのがあったんですけど…そういうのよくあるもんなの???推しが?部屋に?無理じゃない???もし推しが部屋に来たらわたし死ぬと思うんですけど、みんなすごいな…普段から会えると大丈夫なものなのかな?わたしはこの前推しと初めて会ったときなにも喋れなかったし、今回演者さんと会ったときもマトモな感想は伝えられなかったよ…すごいな…

 

 

役者さんたち

勢い余って演者全員ぶんのコメント書けちゃいそう。髑髏城でもほとんどやらなかったくせに、なんでこんなぶっ刺さってるのかわかんないけど、とりあえずアウトプットします。キャスト表順!

 

原田左之助:上田悠介

殺陣の所で書かなかったけど、ご存知槍使い。体格が良くてとても似合ってる。生真面目な役も似合いそう。正直言うと、殺陣よりもヒロインとのほのぼのシーンがとても映える役者さんでした。

永倉新八:室井一馬

台詞の間合いの取り方がとても上手!普段ぽい会話で自然な関係性を生んでいたひと。このテンポは関西人かなーと思ってたら奈良の人だった。やっぱり!

坂本龍馬:北村圭吾

と、土佐弁が上手い…!!役柄もあるけど、ずしっと構えて重さを与えてくれる安定感が最高でした…とにかく…芝居が…上手い…。説明するに足る語彙力がないのでそれしか言えない。土佐の人?!と思って調べたら出身北海道だって。土佐弁…自然すぎる…役者ってすごい…

土方歳三:鵜飼主水

ポニテに煙管で冷酷な土方って、なんかもうそういうファンが付きそうなビジュアルでしかない。けどなによりも殺陣が速すぎてそれどころではない。twitter拝見したらこの方も殺陣振付師さんだそうで…どうりで…!素はチャーミングな方みたいで、ますますそういうファンがつきそう…あと関係ないけど写真がめっちゃ上手い。それと手が綺麗。(手フェチ)

近藤勇:中島大地

TRIBEの主宰で脚本演出をされた方。構想4年だそうで、そりゃすごいよなって!初演では新八だったみたい。そっちも似合いそう。純粋そうな顔して腹に一物抱えてるような役が上手そうなひと。TRIBEの作品は次も観たいと思いました。今後ともどうぞよろしくお願いします。

斎藤一:村川翔一

見せ場はそんなに多くなかったけど、アンニュイな表情に悩みが滲んでる表情がファン多そう。映像でも映えそうな感じだなーと思いました。と思ったらわりと映像世界で出てるひとだった!

藤堂平助:佐川大樹

開演前のアナウンスの感じで、2.5系の役者さんかなーと思ったら当たってました。愛されキャラづくりが上手なひと。周りの隊士のシリアス具合が増すほど、この人の弟キャラが映える映える!

沖田総司:脇田唯

女性!!!と衝撃を受けたらその演出がとても良かった。誰よりも目つきが悪いのがとてもいいと思いました。この方も北海道の役者さんだそうで。女性役だとどんな演技なんだろう…

山南敬助:鷲尾直人

丸眼鏡が異様に似合う美人。数少ない立ち回りの、首だけで太刀筋避けるやつ!それ!ずるいぞ!ついでに言うと衣装の裾を帯に挟んでる美脚もずるいし、最期に「烝!」って名前呼びするのはもっとずるい。別の劇団の主宰さんで、もう何を追えばいいやらわからなくなってる。

山崎烝大曽根敬大

超アクロバティック殺陣師さん〜〜!蹴りが最高に美しくてもう一度見たい。正座する手先の所作が美しくて(手フェチ)もう一度見たい。そんなに声張ってないのに台詞がよく聞こえる不思議。よく考えたらたぶんこのひとの声がとてもすき(声フェチ)なので、確かめるためにもう一度見たい。つまりこのひとの舞台は絶対もう一度見る。

中岡慎太郎:結城駿

すごくニュートラルな印象のひと。クセがないというか、役にうまいこと溶け込んじゃうっていうか。そういう意味では中岡さんにぴったりかも。隣に立つ龍馬の印象が強くてあんまり見れてないなー残念!

岡田以蔵:一条龍之介

これまで持ってた以蔵のイメージが大幅に裏切られた以蔵くん。なぜ人斬り以蔵と呼ばれることになってしまったのか、この以蔵の過去を知りたくなってしまうような、そんな哀しい以蔵。TRIBEのメンバーさんなので、次はもっとちゃんと見る。

河上彦斎:阿佐美貴士

何度でも言うけど、流れるような抜刀と納刀がすばらしいひと!そしてこのひとも殺陣振付される方だった…どうりで…

桂小五郎:ヒロヤ

重い主題に程よく息抜きを入れる三枚目の役どころだけど、とても華があって舞台に映えていた。ご本人の性格なのかしら。パッと明るくなる感じがとても良かったです。違う役でも見てみたいと思わされました。

幸:久保田れな

ツンデレの女の子って舞台で観るとちょっと受け付けないことが多いんですけど、幸ちゃんは大丈夫だった。演技が自然だったからかなー。見れば見るほどかわいい。かわいい。

泉:西森妃奈

あんまり出てこないけど、彼女がいることで幸ちゃんの存在意義と魅力がぐっと増すキャラクタ。とにかく若い!

蘭:重清もも子

お酒奪って飲んじゃうところ、とってもプリティだった。罵り合いの喧嘩が似合わないプリティさ。

光:小倉江梨花

沖田の影のときの殺陣が狂気にあふれててステキだった。あれ?この人が影で合ってる?顔の判別が苦手なのと、光役の女性らしさとのギャップで自信がない。でもたぶん声がそうだと思う。

桜:花岡芽佳

舞いの指先が美しくてほわっとなった。アンサンブルのときに揺れるポニーテールが綺麗でした…

河村八十右衛門:小野原幸一

三馬鹿が舞台上にいると安心する。小柄だけどアンサンブルでの殺陣がうまくて、もっとちゃんと見たかったな〜〜

前田岩太郎:入江悠

人情に厚そうで、アンサンブルで出てきたときは敵ながら「いい奴そう!」と思ってしまう。お酒の席で真崎と一緒に正座してるわちゃわちゃは、2人して大きいのにちっちゃくなってて可愛かったです。

真崎宅太郎:内藤恭介

殺陣は初体験で、稽古期間の1ヶ月で叩き込んだらしい。それにしてはずいぶんサマになってたと思いました。線が細いけどタッパもあるし腕も長いし、殺陣もっと勉強して頑張って欲しい〜〜

 

 

新しい沼が待っている

見終わって調べてみたらわりと私でも知ってるタイトルに出演してらっしゃる役者さんも多くて、新しい世界が開けてしまった感があります。ツイッターで「チケット代が高い」って結構見かけたけど、ステアラに通ってた身からすれば、こんな殺陣がこの値段で見れていいの?って感じでした。

何より、近い!会える!話せる!

きっとこれ、もし推しができて、その人を追いかけて劇場通ったら、新しい推しができるんだよ…分かってる…宝塚と同じ、危険な香りがするの…

 

【考察】Disc2千穐楽でメタルマクベスの脚本と喧嘩して仲直りした話【メタルマクベス Disc2】

Disc2千穐楽おつかれさまでしたー!!!みんな生きて城から抜け出せた?わたしはパール王とともに死んでライブ1曲目で生き返りました。

ライビュぶりに観たら、なんか全然別物で、こないだ書き上げた感想が無に帰した(知ってたけど)ので、また書きます!

わたしは「自分が観たいものにお金を払ったのだから基本的には面白い」スタンスだし、Disc2大好きなんですよ。でも、何度も言うけど宮藤脚本は得意じゃないし、Disc2は解釈違いも多かったんだよ…

というネタバレ満載で好き勝手喋る考察なので、許せるひとだけどうぞ!

 

 

とりあえず千穐楽の雰囲気レポ

千穐楽意外とビギナーが多かった印象です!なんていうか、メタルマクベスという概念に初めて出会ったお客さんが多かった気がする。笑うタイミングとか、オペラグラスのタイミングとか見てると。オペラ装備のタイミングで、ジャニオタか新感線クラスタか歌舞伎界のひとか分かるの面白すぎるよね。ちなみに今回は隣がジャニオタで前が新感線クラスタで、後ろが歌舞伎界のひとだったよ…

ていうか!新感線クラスタにとってはカテコライブの徳永くんの「七光三度笠」がご褒美すぎて大変なことになっていませんか?!これも何度でも言うけどなぜ劇中で歌わなかった!!!(尺が長いからですかね。千穐楽、櫻子夫人のメイプル城、ちょっと尺削られてませんでした???あんなに矢継ぎ早に喋ってた???)

みんなお歌の感情が高ぶっていてとても良かったですね!!!特に原くんのジュニア!!!9/26からライビュまでにすでに進化を感じてワクワクしてたけど、予想通り良かった…良かったよ…

ちなみに前回の感想はこちら。

 

dramatic9ri.hatenablog.jp

 

あとNo body kills meの櫻子夫人が好きすぎる。病んだ夫人が好きすぎる。そしてお歌で言えば、千穐楽ライブでサンボさんががっつり歌ったの最高でしたね!!!麗しいパール王のお姿でメタルマクベスバンド楽しそうで嬉しかったよ…あれ円盤にちゃんと入る?入るよね?歌い終わったらあっという間に後ろの方に引っ込んでインディさんと参観のお父さんみたいになってたけど、あの歌は残してね!!!

ご存知の方も多いかと思いますが、わたくし新感線初見からずっと河野さんのファンでして(オタクと呼べないゆるいファンなのでアレですけど)、Disc2でフェルナンデス国の国民が急に増えていてびっくりしている所存です。紫色の装備で戦に臨んだ魔女多すぎじゃない?いままでサンボさん関連の感想はオフのサンボ同盟同志としか喋ってなかったんですけど、ついったにもパール王関連のツイートがやたら増えまして、情報が増えてほんとにありがたいです最高。最高!発信力の高いひとをそっと沼に引きずり込んで良かったなとしみじみ思うわけです。(ありがとうございましたァ!)

うっかりすると結局サンボさんの話で終わってしまいそうなので、さっさと本筋の考察に入る!

 

 

独断と偏見で解釈違いのランディ

夫人が飛び降りた知らせの後であんなに泣いてるランディが解釈違いなのわたしだけですかね?!??いや、もうシェイクスピアの原作読んでない身で解釈違いもクソも無いのは分かってるんですけど…

 

1幕のランディは強く見えて実は臆病なチキン野郎。1幕の夫人は「君ってひとは…」に「なあに?」って答えられちゃう悪魔のような女

それが話が進むにつれて逆転していって、夫人は怯え、後悔してひとり死んでいくけど、マクベスは恐れが振り切れて暴君になり、身勝手な自信で「悪魔の右腕」とまで呼ばれるようになる。んだと思ってたのね。マクベスと夫人はふたりでひとりの悪魔で、夫人が悪魔ならマクベスが人間。マクベスが悪魔になれば夫人は人間に戻る。

マクベスが弱気なら夫人がたしなめるし、夫人が怯えればマクベスが慰めるし、常に感情も背中合わせのはずなの。だから、終盤でランディが泣いてしまうのはなぜ???って。思ってたんですけど。書いてたら勝手に腑に落ちたわ。夫人が笑って死んだからだな?!?!夫人があんなに幸せそうに笑って死んだから、笑顔を殺したから、ランディは失意で悲しみに暮れてる?それならわたしDisc2夫妻と仲直りできそう!!!

 

 

ローラとの友情と夫人の孤独

仲良くないやろ!というレポを書いて、仲良くないからこそ、響くものがある。って書いたのに、千穐楽、ランディとローラ仲良しだった。どうしよう。ローラと、ちゃんと仲良しだった。ちゃんとお互い信頼してるやん…なぜ、なぜこうなった…!!!

これまでは誰も仲良くなかったから、誰とも仲良くなれないひとたちの「欠けた」物語としてワクワク観られたんですけど、なんと、ランダムスターにエクスプローラーとの絆ができてしまったんですよ。取り残された夫人の哀しさったら無い。

特に2幕のランディにはほんとうに夫人のことなんか見えてないように感じて、なのに結婚しようとか言うから…ローズの「嫌よォ」にとっても納得したわたし。

 

マクベスにはもう自信をくれる魔女がいて、目指すべき野望は無くて、ローラやグレコの家族を殺すことを自らの意思で決められる。夫人が耳から注ぎ込む残忍さは、もう必要なくなってしまった。かつては夢中になった女だけど、いまは惰性と共犯意識で一緒にいるだけ。そんな慰めの結婚なんて、夫人のプライドが絶対に許さない。

悪魔に心を売る人間は、何か成し遂げたい目的がある。夫人という悪魔に心を売ったランディには、王になりたいという野望があった。でもランディという悪魔と生きる夫人には、なんの野望もない。ただただひとりぼっち。

 

わたし、Disc2夫人の夢は「夫を支える良き妻」だったと思うんですよね。(Disc1夫人の夢は「ランディを支える良き妻」)根底には、自分を必要としてほしいっていう想いが重く横たわってる感じ。

「ふたりで大きなことを成し遂げたかった。」って言ってるけど、「夫の成功の陰には自分がいる」「夫に"君のおかげだ"と認められる」という満足感が欲しかったのでは?それは、1980年代のマネージャーにも通じますよね。

でも、王になったランディは感謝するどころか、地下にこもってバンド三昧。手に入れた野望にも目もくれない。誰もが羨む王の妻として、王に必要とされながら生きることを目指したのに、そうはなれなかった。しかも、聡明な夫人にはランダムスターが反乱軍に討たれる未来が見えている。グレコ夫人の歌にもあるように、未亡人には救いがない。しかも暴君の未亡人ともなれば、救いのなさはいかほどか。そこまで思い至ってはじめて、レスポールの妻の話に思い至ったんだろうな。王の妻という座を手に入れたにもかかわらず、誰の記憶にも残っていない女性。名前も、姿も、何も知らない女性。多くの人から必要とされたかった夫人にとって、誰の記憶にも残らないのは恐怖でしかなかったでしょう。だから、せめて印象に残る死を選んだ。

そういう意味では、夫人の死を嘆き、夫人の亡霊に心を奪われるラストのランダムスターは、夫人の最後の望みを叶えたことになるのかもしれない。

 

 

殺しが好きか?歌いたいだけか?

続いては、初演(WOWOWで昨冬観劇)からずっと不思議だった、ランディについて。

最後の対決前、レスポールの亡霊に問われて「殺しが好きだからだ!!!」と叫ぶランディ、どうしても殺しが好きだとは思えないんですよね。

他に答えが見つからないから、自分でそう納得させてるような、そんな悲しい叫びな気がしていて。

原作読んでないのでなんとも言えませんが、レスポールの亡霊って、ランディの心の悩みを具現化したのかなあと思います。だから、ランディが望まない答えは言わない。

かつて王のために敵を殺していたランディは、家族=妻のために王を殺し、そのうち疑念から多くの殺しを重ねていく。王の暗殺以降の殺しは、妻のためではない。野望があるわけでもない。ただ保身のために殺しただけ。

英雄だったランディが、保身のために親友や家臣の家族を殺したなんて、根が臆病者で善人なランダムスターには耐えられなかった。でも、悪魔の右腕を持つ者として、半身である夫人まで失ったランディは、ここで殺しをやめるわけにはいかない。だから、いつかレスポールに言われた「殺しが好き」という理由に逃げたんじゃないかと思うんですよね。

 

それは1980年代、バンクォーの死を計画したマクベスがレコーディングで「ただ歌いたいんだ!」と叫んだ哀しさと通ずるものがあると、Disc2千穐楽で初めて思いました。

Disc2のメタルマクベスは、きっと田舎の幼馴染の遊びからスタートして、地元ではちょっとしたスターで、俺たちで天下取ってやろうぜ!って夢を持ってメジャーデビューまで漕ぎつけたのに、悪魔ローズが耳から注ぎ込んだ悪態に魅せられて、バンドの音としては理想に近づきながらも、自分たちのバンド「メタルマクベス」からはかけ離れていく。バンドが楽しかったあの頃と比べて、自分の意のままになるバンドを手に入れて、満足なはずなのに何か違う、違和感と後悔を見ないふりするような、そんな感情が「歌いたいだけ」「殺しが好きだから」なのかなって。自分は悪魔だと、自分に言い聞かせるための言葉。

 

 

狼の一族とギターブランド

さて、続いては夫妻以外の話について考えますよー!

「狼の子孫が〜丘の鯨が目を覚ます」の予言はメタルマクベスオリジナルだったはずなんですけど、子孫=ジュニアで合ってる?狼=レスポール一族で合ってる?グレコの肩に狼の刺青があるのも合ってる?ランディがグレコに向かって「お前の一族の血を吸い過ぎた」って言う台詞も合ってる?

つまり、グレコも狼の一族って解釈で、合ってる???

これも初演からずっと考えてたんですよね。でもちゃんと解釈したことなくて、このタイミングで考えようと思って楽器メーカーの名前調べ始めたら沼にズブズブなので聞いてくれますか…そんな細かい想像めんどくさいよってひとは飛ばしてね。

 

レスポール」はもともとギブソンが作ったギターのモデル名で、いろんなメーカーがコピーモデルを作っているそうな。ESPもそのひとつ。廉価版を「レスポール・ジュニア」と言うそうです。

レス・ポール・モデルはグレコやトーカイ、ESP、ヘリテージギターズ、フェルナンデス(バーニー・ブランド)など、様々な会社によりコピー・モデルが製造されている。

Wikipediaギブソンレスポール」より引用)

うん、いきなりだけどちょっと待とうね???フェルナンデスもここに入ってるんだ?!?!グレコ、トーカイ、フェルナンデスって最終的にジュニア側に付いた=レスポールってことか。パールは打楽器メーカーで陣営表せないから、フェルナンデス地方自体がレスポール側の陣営って形なんだろうか。

ていうか、これ全員血族の可能性ない???

トーカイって、確かグレコがジュニアを探させるときに呼んだし、妻子が殺されたときにはな居城に駆けつけますよね。身分は低いけど遠い親戚みたいな。

グレコとパール王が親戚で、ランディとローラが戦友なら、ローラとグレコが仲良くなって結局4人でティーンエイジャーを過ごすことになったとか。だからランディとグレコナチュラルにいがみ合うし、ローラが死んでもパール王はそれほど悲しんでないし、パール王とランディには何の共通点もない。勝手に浅く深読みするオタク。

 

 

マーシャルと平和

引き続きギター調べてたら、またこんな記載を見つけました。

レスポールとマーシャルアンプの組み合わせによるディストーションサウンドは「極上のサウンド」と絶賛された。

Wikipediaギブソンレスポール」より引用)

なるほどジュニアとマーシャルの息が合ってたわけはこれか!!!他は楽器メーカーなのに、マーシャルはアンプのメーカーなんですよね。しかも、Wikipedia情報だけど、トーカイもアンプを販売しています…。生き残ったのは、トーカイと、マーシャルと、歌い手とその母だけ。(グレコは瓦礫の下って言われてるのに何で最後に生きてるのかちょっとわからない。エンディングのため?)

 

ランダムスター、エクスプローラーは代表的な変形ギターの名前。

広義では(中略)ストラトキャスターレスポールに代表されるスタンダードな機種の対極に位置する存在

Wikipedia「変形ギター」より引用)

ギター対ギターの争いに終止符を打ったアンプ・マーシャル。それって、「自分が音を出す」者たちの時代から「他人の音を届ける」者の時代に変わるって、その世代交代最高!!!これからは他人の音を聞き、サウンドを広く届ける平和な時代なんだね…。

 

 

Disc3とシャルル浦井

わたし、シャルルも推してるんです。(浦井推しではなくシャルル推し)Disc3までの間に「薔薇とサムライ」「ZIPANG PUNK」の五右衛門ロックシリーズIIとⅢもよろしくお願いします!Ⅲのジパパンでは河野まさとさん演じる金次にいちゃんも必見です!よろしくお願いします!

 

珍しく関東ローカルじゃなくてBSで放映されたDisc3の特番を観たら、マクベス浦井がシャルルすぎて腹抱えて笑ったけど、ツイッター開いたらタイムラインがみんな「シャルルだ…」って呟いてて腹筋崩壊した。

浦井ンディについては、「つおぉいの!」のシーンだけはもう上手くいく結果しか見えてないんですけど、ランディがちゃんとつおぉいか心配。でも、特番観てからDisc2の千穐楽観たら、なんとなくオーバーラップしたんですよね。Disc3のイメージが。インタビューによればランディ二刀流だって言うし、これまでになく軽やかなランディになるのかも。汗臭そうなマクベスじゃなくて、ほんとに聖飢魔Ⅱ的な、キャラクタ的なマクベスになるのかも。わくわく。

夫人もJ-POPだっていうし、なんかDisc3大トリだけどイロモノっぽくて大丈夫…?と思いながら、いのうえ大先生がまた期待を大きく飛び越えて行くんだろうなと予想しながら。

 

なんか、ずっと得意じゃなかったメタルマクベスの脚本とようやく仲良くなれてきた気がしたDisc2千穐楽でした。ようやくいろんな読み方ができるようになってきた気がする。Disc3までに松岡先生のマクベス読んで備えようかな!

 

 

そろそろ次のステアラ公演と39公演の告知がほしいぞ!

沼の底よりお送りしました。

 

 

脚本苦手だったはずなのに、いつのまにかベタ褒め【メタルマクベスDisc2】

もともと千穐楽のチケットだけ確保してたんですけど、パール王(河野まさとさん)のビジュアルがいいという評判に、我慢できずに追加でぶち込んだDisc2。9/26マチネと10/4ライビュの後の感想です。登城時はお譲りいただいた上手側前方の良席からオペラで表情拝んでました!アフト付き!最高!

ネタバレと勝手な解釈満載なのでお気をつけてご覧ください。

 

 

画角が広いメタルマクベス 

これDisc1でも言ったんですけど、メタルマクベスはとにかく画角が広すぎる!

dramatic9ri.hatenablog.jp

 

Disc1は31列目だったんで、前方は左右忙しそうだなあ、と予想してましたけど…予想通りでした。前方席、めっちゃ左右に首振った。しかも左右で結構な人数がわちゃわちゃするので目が足りません。本当に足りません。オペラなんて覗こうものなら、話の7割は視野から外れて訳が分からないまま進んで行くレベルで分かりません。分かんなくなって何度かオペラ諦めた。

 

 

河野さん界隈の大勝利

はあ…ほんと大勝利…!!!

一幕は完全に緩衝材として放り込まれているキャラクター(のわりには濃すぎ)でセリフとかまじテキトーなんですけど、二幕…!

サ、サンボさんが…サンボさんなのに…裏切らないし弱くないしヘタレでも下っ端でもないなんて…!!!

そりゃ、キャスト発表のときからパール王だって知ってるわけだから、パール王なのは知ってましたけどもさ!初演もDisc1も粟根さんがクールにキメたから、どうするのかなって!三五に続いてまた粟根さんの役柄をやらなきゃいけないんだな、どう変えてくるかな、どう情けなくなるかなって思ったじゃないですか!!!

Disc2の河野まさと、情けなく、ならない!!!

まさかの、ビジュアル含め、冷静で高貴で美しい粟根パールに寄せていくスタイル!冷静で高貴で美しい河野パール王!もーこれはね!修羅天魔ごほうび三五で大ダメージ喰らったわたしには致命傷すぎた…その、その前髪、垂れてる前髪、すき…

えっと、ほんとはしばらく河野さんの話続けたいけど、別でダイレクトマーケティングなエントリを書くと決めてるのでここらへんで一旦自重しますね。完璧なパール王だけど、バイクが危なっかしいのと、Death for ランダムスターのときの行進がたまにズレてるとこが弱みなのでみんな観てね。

演技の内容ぜんぜん書いてねぇな。

さて、一回落ち着いて残りのレポ行きましょうね。

 

 

史上最強に仲良くない相関図

夫妻も親友も幼馴染も、あんたたち絶対仲良くないよね?!??

Disc1では夫妻の間には確かに育まれてきた愛があったし、親友の間には長年の信頼関係とコンビネーションがあったし、幼馴染の間には袂を分かってしまった歯痒さが、あったよ?!描かれていない過去の何十年を感じさせる何かが、あったのに!Disc2には!何かが!無い!何が無いんですかね?!相互理解?!

なんかこう、Disc2はみんな都会の人間関係みたいな…利害関係みたいな…なんか、殺伐としたものを感じるんですよね。

とりあえずあの夫妻は絶対恋愛せずに結婚した。会って2日でプロポーズして、1週間で結婚した。夫人は王の妻になるためにランディを利用したくて、ランディは押し負けた。

エクスプローラーはなんだろうね!全く悪くはないんだけど、あの違和感!年の差の問題かしら?!親友との決別というよりは、共同経営者との決裂って感じ。それこそ解散よ解散。方向性の違い。だから「あのローラまで殺すの?!」って絶望感はあんまり無い。

パール王は…本当に馴染んでた?松ンディと?どこで何を分かり合えてたの?って感じ。ぜんぜん違うタイプ過ぎて、ぜんぜん分かり合えそうに無い。学友というより、同級生。クラス違うけど委員会が一緒、みたいな距離感。それで今までよく年賀状やりとりできてたな。って距離感。

ナンプラーマクベスが幼馴染なのは超納得なんだけどな!だって、メタルマクベスのメンバーの中で、ナンプラーだけは最後まで残るんですよ。ローズも、ドラムはそのままでいいって。つまり、つまり、どういうこと?無害だから?それとも傍観者だから?このへん解釈不足なので有識者さんたすけて…

何かが欠けているDisc2、何かが無いからこそ、確かに存在する欲と不安と恐怖が確かにそこにあるんですよね…ツライ…

 

 

キャスト別感想

Disc1は関係性が〜〜!全体が〜〜!ああ〜〜!って感じだったので放棄した個別感想、Disc2は書ける…書けるぞ…!って感情のうちに、順番にちょっとずつ書けるとこまで!

 

ランダムスター/マクベス魔II夜:尾上松也

表情の作り方なのか、殺陣の運びなのか、発声の仕方なのか、なんとなく朧やアオの染五郎さんを彷彿とさせる感じ!何なんですかね!あの独特の歌舞伎っぽさ、何なんですかね?!すきです!

ただね、松ンディよ、あんたはゼンゼン強くないぞ!あとモテなさそう!

 

ランダムスター夫人/ローズ:大原櫻子

櫻子夫人はヤバイと聞いてはいましたが、いやもう、櫻子夫人はヤバかった…なにあのロリ夫人…かわいい…かわいいの暴力…あんなにぬいぐるみが似合うなんて…うさぎさんが似合うなんて…聞いてない…あんな、あんな冷たい虚ろな瞳が似合うなんて聞いてない…!!!夢遊病のとき、怯えてる表情の間にランダムで虚ろに冷酷な瞳になるんですよなにあれ…最っ高…

部屋着のワンピースが最強にかわいい。あとヘドバンがめちゃめちゃ激しい。ランディと違ってさぞかしおモテになったでしょう…

 

グレコ/マグダフ浅利:浅利陽介

最初は若いな!って思ったけど、めっちゃ良かったっす。高田さんの夫人と合わせてバランスがよかった。初演でもDisc1でも思わなかったけど、Disc2ではじめて、グレコは「理性」の象徴なのかなあと感じました。正義感というか、常識人というか。

あと、原作読んでないんですけど、忠臣グレコレスポールの遠い血縁?オオカミの子孫ってJr.でしょ?でも肩にオオカミの刺青があるのはグレコでしょ?このへんがいつもわかんないんですよ。ランディも「お前の一族を殺しすぎた」って言うの、妻子のことだけにしてはイマイチ納得が行かなくて。ここらへんも有識者さんお助けいただければ…

 

ヤマハ:インディ高橋

こう並べるとインディさんもバンドメンバーみたいになってる笑

メタルさんの役は、そこ行くよねー!!!粟根さんの役は河野さんだもんねー!予想通りの配役でヤマハは間違いなくヤマハだった。

今回はあんまり小道具の仕掛けはなかったように思いますが、2幕でキツネがぼろぼろになるのは最高でした。バイクとか最後の雷とかは小道具に入るのか?もし入るならほんとお疲れ様です…あと、あらゆる酒瓶にマイク仕込んであるのもちょっと笑った。マホガニー城で櫻子夫人が持ってくるやつとか、ランディのスキットルとか。インディさんの話になると、どうしても小道具としての高橋さんにフォーカスしてしまう胡瓜。

 

三魔女:高田聖子、保坂エマ、村木よし子

劇団員の三魔最高でしかない。わちゃわちゃでガヤガヤしてる。これぞ三魔女。テンポが良い。(でもごめん、どうしてもカナコさんの歌声が聴こえないのが寂しくって…寂しい…)

だめです。ステアラでここ1年新感線浴びすぎて、欲が出ています。だめだめ。

早変わりが多い魔女たち、冒頭以外は口以外お面かぶってるんですよね。かぶってても三魔女どれが誰か分かるからすごいです。きっとあの頬紅なかなか取れないんだろうな…

よしこ姐さんの医者はキャスティング意外すぎてびっくりして二度見したけど、そうか、医者か〜〜!いつもあの魔女が医者だもんね。そこには何の意味があるのかな…って考えてしまうのはWOWOWの朧を観たからです。

高田さんのグレコ夫人/シマコも最高だった…和装と洋装両方観られるなんて贅沢…そして美しい御御足と谷間…美しいよ…

 

ローマン/ユウキ:常川藍里

出るって知ってたけど配役表ノーチェックで臨んだメタマクDisc2、アンサンブルの中になかなか見つけられなくてソワソワしてたら、まさかユウキとして登場するとは思ってなかったんですよ〜〜!最高!かわいい!身体能力が高い!

荒武者隊の中での推し、上弦の青吉くんです。ちなみに、鳥の黄平次です。セリフ増えてる…嬉しい…

あと、これまでのローマンよりちょっと知性がある!気がする!さとみさんのローマン大好きなんだけど、あの子アホやからな笑

 

レスポールJr./元きよし:原嘉孝

はじめて知った宇宙Sixダンスと歌が上手い!ジャニ方面は強くないのであんまり分かんないですけど、それでも原担はもれなく観劇するべきでは???

とにかく1幕と2幕の落差がすごいよ〜〜〜!あと、成長も著しいよね???26マチネのときは、歌を上手に歌ってたんだけど、ライビュでは上手さよりも感情を優先してる感じ。ミュージカルはそれがいいよ…元の音感があるひとは多少音が外れても泳いでもいいんだよ…千穐楽むっちゃ楽しみ!!!

 

レスポール王/元社長:木場勝己

ギ、ギター弾き語るの…!!!の衝撃が全てを占めている。思わずオペラのぞいたら本当に弾いてて上手すぎてびっくりして、調べたら「特技…乗馬、ギター」だって。乗馬!ギター!王様すごいな!

こういう配役キャスティングする人は誰なのか本当に知りたい。同じ王様でも、北大路欣也ではないんですよ。麿赤兒でもないの。ここで木場勝己。Disc3のラサール石井もすごいよね!こう、ガハハハってただ笑ってるだけみたいな王様の笑顔が2幕になるとじわじわ効いてくる脚本もすごいよね…

 

ちょっと書くの疲れてきたな!あと少し!

 

エクスプローラー/バンクォー岡本

ギターが弾けるエクスプローラー!!!ローマンと同じく知性の上がったローラ、魔II夜とぜんぜん友達になりそうにない…むしろレスポールとサシで晩酌とかしてそうな勢いを感じる。

ローラはどうしてもじゅんさんの印象が強すぎて…でも、年齢差の話をしたけど、そりゃそうなのかもしれない。だってローラにはマーシャルがいる。中免取れる年齢だもんね。ランディは若い設定にできても、ローラはどうがんばっても若くなれないじゃないか。年の差前提。という目で千穐楽は観ようと思います。忙しいな大楽。

Disc3もこの年齢差の世界観なんだなー。原作ではマクベス夫妻にも子供がいた描写があるらしいから、若いマクベスは全体的に新しい試みなのかも。

バンクォーの話から逸れました。Disc2のローラは、マーシャルと居るときの顔がいちばんすきです。リアルお父さんの表情。

 

脚本:宮藤官九郎

筋は変えないと言っていた通り、変わってない。変わってなさすぎるくらい最小限しか変わってない。変わってないから、相変わらず得意ではない部分も多いものの、なんかもう「そういうもの」として受け入れたとこある。何度も観ていくうちに、ちょっとずつ脚本の妙を感じてきたとこも…あるかもしれない…

 

演出:いのうえひでのり

神。

我々の予想をどこまでも、いろんな角度から裏切ってくる!!!「その人にそれやらせる?!」と「その人のそれ見せてくれるのかー!」が交互に押し寄せて情緒が大混乱。

初見も馴染みも抱きにくるいのうえさんほんと最高…

 

パール王/ナンプラー河野まさと

あれだけ書いたけど、ここにもちゃんと並べておきたかった。ひとつだけ書きます。あのポスタービジュアルは一体何だったのか???どこにもひとかけらも残ってないよね???ただのごほうび??

 

 

メタマク浴びながら次が気になる

だってもう10月終わるよ?メタマクDisc3は12月末(歳末)で終わりだよ???取り壊しは2020年ですよね?次どうするの!!!発表がなさすぎて、もう新感線以外で使ってくれる劇団見つからなかったのかな?最初は4年お願いされたっていのうえさん言ってたよね?構想時点ですでに専属劇場じゃないですか…あと2年どうすんの…

私の予想では2.5次元系の舞台だったんですけど、いま時点で発表無いのはさすがに無いかなって…誰かライブでもする?曲ごとに違うステージで。EXILE TRIBEなら財力もユニットのバリエーションも行ける気がする…歌舞伎はどうかな?本水が回ってくる舞台。怖すぎるな。

 

とにもかくにもメタマクを浴びている。そしてDisc3の千穐楽のチケットを探しています。我らはシャルル浦井を観ねばならぬ。特番見たら完全にシャルルで笑った。

 

今年も月イチ新感線、まだまだ続きそうです!

 

ついに幕見で夜の部を通した歌舞伎ビギナー【芸術祭十月大歌舞伎】

まだあんまり役者さんとか演目とかよくわからないけど、芸術祭ってなんだか豪華っぽいし、十八世中村勘三郎の追善公演ってことは中村屋兄弟も観られるのでは?と安易な考えの歌舞伎ビギナー。ついに歌舞伎座でちゃんと古典歌舞伎を観ました。

 

 

千穐楽近辺の幕見チャレンジ

とはいえnot関東勢の歌舞伎ビギナー。10月25日にメタルマクベスDisc2の千穐楽観劇を控えていたので、その近くで観たい。月の後半だから筋書きに写真も付いてるし。しかし歌舞伎も同じ日に千穐楽なんですよねー!つまりビギナーが思い立った頃にはすでにチケットがほとんど残っていない。たまに見かけるお譲りは一等席18,000円か桟敷席20,000円。ビギナーなのでもうちょっとお手軽な浅瀬でちゃぷちゃぷしてたいのが正直なところ。と、いうことで、どうせ一日使って東京行くんだからと、幕見に並ぶことにしました。

芸術祭十月大歌舞伎幕見

ギリギリ座って待てました

千穐楽近辺の幕見チャレンジ、しかも通し。Twitterの#歌舞伎座幕見に助けてもらいながら、12時20分に並んで20番台。あと15分遅かったら椅子に座れないところでした。やっぱりほとんどの人が助六までの通しだったから、販売開始の1時30分にはもう立ち見だったよ…そうだよね…

ビギナーのお財布にも優しい幕見席、通しで4000円。3階B席と同じお値段。しかも500円でイヤホンガイドを借りられる。なんて優しい…

幕見席で唯一ツライのは、売店に入れないところ。でも私は新しい情報を仕入れているのです。昼の部と夜の部の間の時間帯、お土産処 木挽町が開放されているとな!

お知らせ最新情報 | 歌舞伎座

やったね!舞台写真が買える〜〜〜!ビギナーがまだ観てない演目の写真買うの、めちゃめちゃ難しかったんですけど、ビギナーだし、推しそうになってる巳之助さんと、ニザ様の助六を購入。中村屋兄弟はほら、もうちょっと詳しくなってからね…

あとはお弁当をゲットして、近くの電源カフェで時間つぶして開場だよ!

 

 

さすがテーマパーク最大手

幕見って、整理券の番号がかなり厳密なんですよね…ライブとかだと、20番台以降は大雑把に呼ばれていくじゃないですか。違うの。歌舞伎座はね、全員が番号順に並ばされるし、一列になって順番に入場するの。最高に平等でテーマパークとしての歴史を感じる。これ絶対過去に揉めた経験則だと思う。

入場したら座席争奪戦。できれば花道も見たいから、今回は上手側の2列目を無事確保。せっせとイヤホンガイドを借りて、筋書を購入。ん?筋書?番付じゃなくて筋書き?調べたら、関東では筋書、関西では番付と呼ぶらしい。じゃあ今回は筋書。昼の部の写真も付いてて幸せな気分になるし、あらすじと配役が書いてあってビギナーの強い味方!

 

 

宮島のだんまり

セリフはほとんど無くって、舞台上は真っ暗。という設定。ガンガンに明るいしよく見えるけど、見えてない設定。手探りで宝物を奪い合う登場人物。正直コレはイヤホンガイドがないとよくわからない!けどとにかく美しい。いろんな身分、いろんな役職の登場人物が揃い踏みして、対峙して、これで争っていることを表しているんだという、なんだかゾクゾクする伝統芸能。「様式美を御覧ください」という説明書きがよく分かる。最後の見せ場「傾城六方」はギリギリ見えた…ということにしておく。

 

 

義経千本桜 吉野山

玉三郎さん美人!!!!!いや知ってたけど、知ってたけど、美人!!!!!田舎踊りを教わるところなんか、勘九郎さんの美しい舞踊に、ちょっとたどたどしく舞う静御前のかわいさったら!ずっと見ていたいうつくしいふたり。忠信の狐が出ちゃってすぐ忠信に戻るあの切り替えがとっても自然でたまらん。勘九郎さんで他の場面が観たい。

後半に登場する三枚目・早見藤太。推しです!巳之助さんにこういう役が多いのは、やっぱりひょうきんな役が上手ってことなのかしら。新春浅草歌舞伎でどっち観るか悩むな〜〜〜やっぱり昼夜通しかな〜〜〜〜!最後、花道を引っ込む忠信が舞台上の藤太に笠を投げて見事キャッチするところはNGないのかな。こういう演出がちゃんと入るところが、歌舞伎が一大エンターテイメントだなと思うところです。

 

 

助六曲輪初花桜

「ニザ様」と「助六」はビギナーでも知ってる!けど実際に観るのは初めてです。絶対観てみたかった。イヤホンガイドによれば、演じるお家によってタイトルが変わるらしい。どう変わるのか詳細は覚えてません。でもニザ様は"曲輪""初花桜"なんだって。そしていよいよ中村屋兄弟の共演です。わくわく。

凛々しくて美しくてとっても清らかな新兵衛・勘九郎さん。とにかく美しくて気が強そうな揚巻・七之助さん。とにかくイケメン助六・ニザ様。最高だなあ。あの感動を残すだけの語彙力がなくて悲しい。助六と新兵衛の股くぐりは完全に閑話休題で、ああいう客席と最近の話題を巻き込んだアドリブが入るから、やっぱり歌舞伎は一大エンターテイメントだなって。

そこへ登場する玉様が今度は完全に母上様で、静御前との演じ分けが最高だった…!これまで揚巻を演じていた玉様が、揚巻ではなく満江を演じて、七之助に揚巻を教える側に回ったとのこと。そういう説明も入るから、ほんとイヤホンガイド最高…!

 

 

次は新春浅草歌舞伎

着々と次の計画を立ててしまっている歌舞伎ビギナー。南座の吉例顔見世興行は行けなかったので、とりあえず次は新春浅草歌舞伎です。これまた遠征日が決まらないから座席がなくなるやつです…がんばる…

芋掘長者が観たいけど、番町皿屋敷も気になる。いつ行けるかな〜〜と着実に歌舞伎の沼に足を踏み入れてしまったビギナーなのでした。

 

歌舞伎ビギナー、少しずつ古典に歩みよる【新作歌舞伎 NARUTO(新橋演舞場)】

去年の末、ついに足を踏み入れてしまった歌舞伎の世界。観劇はまだ4回目、されど4回目。少しずつ会場の様子や幕間の過ごし方を学び、ようやくくつろげる余裕が出てきました。

そんな歌舞伎ビギナー、今回はどうしても巳之助さんが観たくて、新作歌舞伎NARUTOへ遠征です。以下ネタバレありのレポですよ!

 

 

観劇前はまだそわそわする

ちょっと学んだビギナー、事前に調べておいたお弁当を買うぞ、と意気込んで、劇場へは開演1時間前に到着。(普段は10分前到着もザラ。だって座席決まってるんだもの…)会場の外で販売していたサスケ弁当はまだ売り切れておらず、無事購入!会場時間は予習によれば開演の40分前なので、ちょっとコンビニに寄り道して飲み物買ってたら無事開場。よしよし、予習通りだぞ。

新橋演舞場は以前、「江戸は燃えているか」の当日チャレンジに失敗して以来なので、中に入るのは初めてです。まずはロビーのみの開場とのこと。さすが短時間でお客さんを入れ替える劇場なだけある…

1階は通常のショップ。NARUTOグッズは2階。まだはじめのほうだからお写真もイヤホンガイドも出ていません。

 

 

着席。

気合いで手に入れた10列目!!!花道は遠いけど花道も舞台も見渡せるいいお席。ほくほく。ほくほく。まわりは外国の方とか、NARUTOを知らない方とか、色々。

前にも思ったけど、歌舞伎の劇場って座席が狭いよね。荷物は狭い座席の下に押し込む。前に置けないから、お弁当の置き場所にちょっと困るよね…荷物減らしてこいってことかな…

 

 

感想

オープニングで最高にゾクゾクした。いい舞台を観に来たときの高揚感。歌舞伎なのに、現代劇みたいな凝ったオープニング!

ただまあ、ストーリーは凝縮しすぎて、もうなんか、どう消化すればいいやら!なんとか大筋はさらってるけど、なんとか大筋をさらってるって状態。NARUTOの72巻を全部やるっていうよりは、ナルトとサスケにフォーカスしたNARUTOのあらすじ、って感じかな。登場人物も絞られてるし、描けるエピソードも多くないのに、よくそんだけ大筋さらったね!って印象です。ちゃんと名シーンは再現されてるし。

個人的には巳之助さんがずっと出てるのでそれだけでもう最高でした!あと梅丸くんが可愛くてオペラでめっちゃ観た…ただただ可愛い…

 

スーパー歌舞伎のワンピースでも感じたけど、1幕は世界観と人物の説明に専念してるよね。それにしても第7班の3人がちゃんと幼いのなんのって!すごいよね役者って。

2幕は過去と向き合って泣かせてくるターンです!よ!イタチとミナトがちゃんとしっかり描かれてるあたり、脚本の試行錯誤の跡が見えますよね。ただ説明パートが長い長い!説明役に当たってるのは鬼鮫役の桃さんなんですけど、超喋る。全部説明してくれる鬼鮫すごい親切。桃さんこんなに喋るなんて聞いてない。

3幕はクライマックスに向けて大立ち回りの連続と、お約束の本水!歌舞伎の本水って、客席に掛けてナンボなのかな…?バシャバシャいくよね…お化粧とお衣装がいつも不思議でならない。最後も名台詞名シーンの再現で、忘れかけている72巻がなんとなく頭をよぎる感じ。

ストーリー忘れてても大丈夫!ややこしいところは全部省いてあるから、ただ楽しめばいいよ!という脚本でした。

 

2幕だったか3幕だったかで、第7班の3人がそれぞれ師匠と特訓する様子が描かれてるんですけど、そこがちゃんと歌舞伎なところに感動しました。踊るの。踊るんです。三者三様で。歌舞伎のおどりを詳しく知らないのがとっても残念。

巳之助さんはナルトとミナトの二役なんですけど、同じじゃん…?って思ってたら、ちゃんとミナトがミナトなんですよ…感動した…衣装もメイクもそんなに違わないのに、ミナトなの…すごいよね…そういうとこ好き…

 

 

閉幕

初見のひとは「難しかったね」って言ってました。そうだと思うよ…72巻だからね…

どこか1エピソードを切り取るには前後の確執がややこしすぎるし、全部をさらうしかなかったんだろうなあ。と思う一方、ちょっとストーリーが慌ただしかったなあという印象もあります。仕方ないよね。

ということで、総じて満足です!

 

 

次はどの公演に行こうかしら。と思ってる時点でもう、はまってしまっているよね…でも三等席ならお手頃価格で観れるじゃない?三等席もそんなに遠くないじゃない?1列目も32列目も同じ値段のステアラと違って良心的だよねって思ってしまったから、仕方がない!

 

 

 

【前半はネタバレなし】後方席こそ最強説。みんな現地へ!【メタルマクベスDisc1】

去年から今年にかけて月イチで髑髏に通った身としては信じられないけど、なんとマイ初日にしてマイ楽、最初で最後のメタルマクベスDisc1・8月5日マチネ観劇してまいりました。スケジュール的にもう増やせないので、目に焼き付けようと。(ただし来年のWOWOW様に期待はしている)

 

観劇前におけぴとか覗いたら後方列のチケットが結構残ってて、ああ後方だしなあ…と思ってたけど、観劇後は、ああ、わたしのスケジュールさえ空いてれば!その後方席チケット!ください!と思ったので、前半はネタバレなしのレポを書きます。もうDisc1はおわってしまいそうだけど、まだ半年続くメタマク祭りにおける後方席チケットの良さをみんな知ってほしい。

 

ただし、先に言っとくと、わたしクドカン脚本があまり得意ではない。けど、メタマクは、これは、ライビュじゃもったいないなこれは!!!という感じでした現地観劇推奨!

 

 

後方席こそ神席

座席は31列目でした。正直舐めてた。まー後方だけど…メインは歌だし!って強がってた。けど強がりとかじゃなくて後方席はマジで最高だった。

だってステージアラウンドはとにかく、もう、なんていうか、画角が広い!ステアラちゃんに慣れてきて、スクリーン開閉の活かし方を心得たうえに、これでもか!と座席をぶん回してくるメタルマクベスを観るなら全てを見渡せる後方が本当におススメです。

 

前方席は、髑髏城の経験から言うと、たぶんあれ、むっちゃ首を左右に動かさなきゃいけないのでは…?もちろん前方なら役者はよく見える。っていうか目が合う。わたしに向かって台詞言ってる。だから、推し定点カメラとか、役者推しで観に行くなら前方良いとおもう。

ただ、前方すぎると目の前の役者を観るので精一杯で舞台中央で起こってることしか把握できないってデメリットは初見は知っておくべき。ストーリーも役者の動きも知ってるリピーターならいいけどね。

 

ただ、今回はわたしリピートするなら後方席狙うかな!髑髏城では前方一択だったんですけどね。繊細な着物の模様やらメイクやら暖簾の柄やら、衣装班とメイク班の先輩方が大活躍でお世話になりました。

しかし今回はだな!とにかく大味!細かいことは置いといて、セットどーん!スクリーンばーん!仕掛けどーん!はい、歌〜〜〜!みたいな感じ。だから、きっと、見渡さないと醍醐味が感じられないんじゃないかな。ということで、もう一度言う。メタルマクベスの後方席はいいぞ!

 

 

もう少しネタバレなしで主演

マクベスって古典すぎてどこからがネタバレなのかさっぱりわからん。けど、もう少しネタバレなしで続けます。

あのね、橋本さとし&濱田めぐみの主演って、どちらもほぼ初見だったんですけどほんと耳が幸せ。お耳が最高級ベッドとふかふかのおふとんに包まれてしあわせにほわほわしてる。もっと2人のハモリがあっても良かった…

あと新感線クラスタとしてはカナコさんの歌声が最高でした。(ネタバレに触れるので後述)

メタマクって、もちろんマクベスだけど、メタルミュージカルなんですよね。当たり前すぎて当たり前なことしか言えてないけど、歌うわけ。ノーマークだった松下くんも歌うわけ。冠くんも初演通り冠くんなわけ。マクベスとかどうでもよくて(よくない)ほんともう、歌〜〜〜!!!

これDisc2の松也×櫻子とかDisc3の浦井×長澤とか、どうなってしまうんだろう。どうなってしまうんだろう!!!歌!楽しみ!

 

あとまあ歌詞がスクリーンにちゃんと出るんですけど、歌聴きながら歌詞見ながら舞台の役者の動きも観れるのはやっぱり後方席じゃないですかね!(しつこい)

 

 

ネタバレなしでクドカンについて

冒頭でも言ったけど、わたしクドカンが得意ではない。何がって、クドカンの「笑い」が得意ではない。

だから初演の内野聖陽×松たか子のメタルマクベスも、どハマりはしてない。松たか子の夫人と森山未來のJr.がとにかく良くて結果プラスって感じです。

でもわたしがメタルマクベス観れてるのは、きっとマクベスだからなんだろうなあと思うわけです。つまり原作があるんですよね。セリフもキャラクタも原作があって、その上でふざけるから、ギャップで楽しめるっていうか。

それを言うならVBBもクドカンだったけど、アレはアレで洪水のようだったので苦手意識を感じてる暇がなかったし…

 

 

ここからネタバレ

いい?もういいよね?

ストーリーと役者のネタバレ行きますよ!

もうさ、マクベスってほんと夫人の物語なんだなあと再認識!NINAGAWAマクベスの感想にも書いたけど、弱気な夫に強気な妻だった前半の構図が、後半に入ると逆転するあのこのそれ!

 

ランダムスターは最初から二面性を持ってるから最後までなんとか立っていられるけど、夫人は耐えられない。自分の罪、もうひとつの顔を抱えきれずに壊れていく。もう2幕の濱めぐさんが最高すぎてサントラはやくほしい。観てから永遠に脳内再生。

でもまず脳内再生されるのはカナコさんの歌声なのだ〜〜!魔女!バンザイ〜マクベス〜!耳から離れないありがとう贅沢最高。初演でも魔女だったカナコさんの高音が聴こえると、ああ、メタマクだ〜〜!ってなります。カナコさんの声むっちゃ好きなんですよね。声フェチなんです。俳優さんを好きになるきっかけっていろいろあるけど、ずっと好きで居続けられる俳優さんってみんな声がすき。いくら顔が好みでも声が好みじゃないと好きの気持ちが続かないんですよね。だからカナコさんと河野さん(今回出てないけど)はずっと好きです。出演作制覇するタイプのオタクじゃないから知識は少ないけど、ずっと好き。生駒あいしてる。

 

歌が最高なメタルマクベス、松下くんも初見だったんですけどあんなに歌って踊るんだねー!!!2幕のおうたとってもよかった!でも、それなら、なぜ!七光り!三度笠を!抜いたのか!!!あれは未來くんの持ち歌なんでしょうか…マネージャーよりボーカルがいいよ…めそめそ…

 

あとは、髑髏城と違って端役がほんとに端役(名前のない役が多すぎ)なメタルマクベス、端役が多すぎてみんなめっちゃ出てくる。ESP軍かと思ったらフェルナンデス軍だし、エクスプローラになるし、衣装替えと裏の移動大変そうだな…と心配になるステアラ常連組。

 

それから、まだ言ってんのって感じですけど、絶対に1回は後方列で観たほうがいいと思う。だって前半の王への報告は左右の舞台両方観たいし、最後の電飾も全部目に入ったほうが迫力ある。ステアラのいいとこも悪いとこも使いこなしたいのうえひでのり大先生がすごすぎる。

 

はー、満足。Disc2は魔II夜と櫻子ちゃん夫妻を観てみたいのと、河野さんを拝むために千穐楽のチケットを確保したので、あとはライビュかなって感じです。Disc3は我らがシャルル(浦井くんではなくあくまでもシャルル)のランディを見届けなければならないのですが、観劇予定は11月の半ばなので、千穐楽のチケットを探しています。先行は全部落ちたよ…

 

39公演も発表されて、まだまだしばらく新感線の沼は居心地がいいぞ!

 

どっぷり浸かる沼もいいもんだ【七月大歌舞伎(松竹座)】

高校時代から歌舞伎の沼にどっぷり浸かっていた友人が、うっかり予定をダブルブッキングさせてしまって回ってきた七月大歌舞伎・昼の部。ご挨拶は無いほうだけど、襲名披露公演です!

 

 

3階席もいいもんだ

歌舞伎座と違って見えにくいよ」と忠告を受けていた3階席。たしかに花道があんまり見えません。でもまあ、舞台は綺麗に見えますので問題ないです。引っ込みのときだけそっと遠慮がちに覗き込む3階勢。うん、わかる。マナーを守りつつ、いいとこはみんなで観たいよね…

ただ、土日だったけど3階席はわりとスカスカだなあという印象。一階もポツリポツリ空席。でも途中から来るひともわりと多くて、後半はわりと埋まった印象。

歌舞伎座の一幕見席で観たときも思ったけど、やっぱりオペラグラスは殆ど要らなかった。そりゃあそうだよね。表情とか役柄を強調するために隈取してるんだもんね。遠くからの全景で十分楽しい歌舞伎素晴らしい。とりあえず観てみたいなら3階席でも十分だと再確認しました。

 

 

一幕:廓三番叟

お祝い事で演じられる舞踊系の演目だそうで。3人が舞う。ただただ日本の古典芸能の美しさを浴びる演目でした。

期待通り、壱太郎さんがとにかく綺麗!滝の白糸で衝撃を受けた壱太郎さん。こっそり楽しみにしていた振袖新造がかわいくてかわいくて萌える。

ちなみに、もちろんイヤホンガイド装備です!三番叟はセリフが無いので、場面解説の他に歌詞解説も入るけど、イヤホンガイド聞いてると歌詞を聴き取る暇が無い。古語難しいですね。

 

二幕:菅原伝授手習鑑〈車曳〉

松王丸!〈寺子屋〉の哀しい松王丸を知っているからなんだか感慨深い松王丸!

ずうっと前、沼の縁を歩くよりもずうっと前に、テレビでやっていた海老蔵さんの〈寺子屋〉を観てるんですよね。局は覚えてないけど、たぶん副音声で解説が付いてて、結構真剣に観た。よくぞ観てたわたし。寺子屋の方が車曳より後だからあんまり関係ないけど、ちょっと知ってるだけで理解が違いますねほんと。

 

車曳は全部そうなのか知らないけど、和事と荒事を同時に観られるのがとてもすてきね、それぞれの襦袢もとてもすてきね。三つ子襦袢のがまぐちポーチセットとかほしい。かわいい。

しかし台詞は古語なので聴き取れるようで聴き取れない!イヤホンガイドありがとう!上から見ると見えないところも多いけど、普通なら見えないところが見えることも多くて楽しみました。(時平が車に入るところがちょぴっと見える)

 

ここまで楽しんで、番附は買うか迷いますね…まだ序盤だから写真も入ってないし…ちょっと中も見せてもらって、結局買わなかった。筋書き入ってるのは気になるけど、それはもうちょっと勉強してからだな。

幕間に廊下へ出ると、案外若いお客様が目につきました。前はもっとご年配が多かった気がするよ。土日だからかな。

 

三幕:河内山

イヤホンガイドは幕間に役者さんインタビューが入るので、ぼっち観劇でも全く退屈しません!というかむしろ人と喋ってる暇がないかも!このインタビューは録音なのかな…解説自体はイヤホン越しに舞台の音が聞こえてるから生だと思うんだよね…録音なのかな…そんなことないよな…

と聴きながら、河内山の筋を全く知らないので幕間で下調べ。悪人が悪人を騙して、開き直って啖呵を切る、スカッと爽快な話らしい。うーん。結局よくわかんないまま幕が開く。

ひえー!白鸚さんすげー!もう、よくわかんないけど、渋い〜〜!広間のやりとりと玄関でのやりとりとの差がすごい〜〜!

台詞が全部七五調なのがかずきに侵された新感線脳にビリビリきます。あらゆる台詞が七五調。信じられん。かっこよすぎるから台本が欲しいなと少し思いながら、でもリズムが良すぎて、場面転換が少なくて、みんなスヤスヤおやすみだったよ…わかる…心地いいよね七五調…

しかし玄関(見せ場)になるとみんな起きる。玄人だ…!

 

案外イヤホンガイドがなくても言葉がわかる作品でした。七五調って口語だもんね。広間では丁寧な言葉なのに、正体がバレた玄関ではべらんめぇになるの最高。イヤホンガイドも、そもそも単語の解説しか流れない。でもこの、ほら、昔の常識知らないから、その、あの、話の流れがわからないよね!ほんとポイントを押さえた解説ありがとう!

 

 

四幕:勧進帳

さて、観たかった勧進帳!一幕から長らくお世話になっているイヤホンガイドさん、とても助かるけど、イヤホンが大きくて耳が痛くなってくる…

しかし!

ここでイヤホンガイドがさらに秘められた力を発揮するときが来たのです。いままでの3つも良かった。わかりやすかった。しかし!ソノダさんの前ではそれも無に等しい。

勧進帳の解説を担当してくれた、穏やかイケオジボイスのソノダさん、超わっかりやすーい!!最高!!!趣がある!三味と鼓の音まで解説してくれるソノダさん最高of最高。途中の長台詞のあたりでは大まかな内容だけ教えてくれて、「用語は難しいので、難しいことは考えずに台詞の応酬、リズムを楽みましょう…」ってソノダさん。でも大事なトコは解説入れてくれるソノダさん。ソノダさん素晴らしすぎる!!!誰なんだろう!滝の白糸のイヤホンガイドさんも同じような穏やかイケオジで心地よかったのを覚えている。ソノダさん、まるで一緒に観てて隣から語りかけて来るかのような口調で、とにかく最高に聞きやすい。

情緒のあるソノダさんのイヤホンガイドに支えられながら、勧進帳のはじまりです。

義経一行の登場は花道の手前すぎて幸四郎さん見えず。仕方ないね。知ってたからね。幸四郎さんが扇片手に舞うとどうしてもアオドクロが過ぎる新感線脳。これが本家だね…(演目違い)

そして舞台上の仁左衛門さん、スタイル良すぎ美形すぎで涙が出る。それにしても、歌舞伎って途中で身繕いが入るのが日本らしいよね。

 

河内山のときもそうだったけど、見せ場が近づくと周りの玄人たちがザスッと身構えるから非常にわかりやすい。あ、いまからいいとこだなって分かるからメリハリもつくし。

最後の引っ込みが見せ場なのは知ってたけど、3階だし見えないなーと思ってたら、引っ込みが近づくにつれて暗黙の了解みたいにみんな少しずつ乗り出すから、ありがたく控えめに覗き込ませていただき、無事に片手飛び六方を少しだけ拝めました。しかも七三での見栄は正面から観ました。ヒィッ。

 

沼へどぼん!

ああ!ついに古典歌舞伎を観てしまった〜〜!楽しかった〜〜!次は何観よう!誰観よう!8月と9月はこれ以上観劇は増やせそうにないので、次があるとすれば秋以降かな。新春新橋は誰が出るのかな。毎月何かしら各地で上演してる歌舞伎ほんと供給がすごい。沼!