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気付けばハマる、そこは沼。劇団☆新感線を中心にお芝居について好き勝手書き連ねる場所。

たらふく情報仕入れて浴びた二度目のスリルミーの話【スリルミー 成河×福士ペア】

昨日の松柿ペアに続いて成福ペアのレポです。松柿がスリルミー初履修で、前情報を一切入れずに、チラシすら見てないレベルの知識で観ました。

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 ら、とんでもねえ突飛な解釈が生まれてしまって、あまりにとんでもねえから帰ってひとまず元ネタの基本情報(wiki)とパンフと感想レポを山ほど読んだ。あとCDも3パターン試聴した。たらふく情報摂取して、もう一度素直な気持ちで観ようと思いました。

以下、ネタバレ、比較、考察雑多な感想レポ。比べて書きはするけど、みんな違ってみんな好きが根底にあるよ!

 

 

ちょっとここに正座しなさい

素直な気持ちで観るって言った子だれ?暗闇の中で上手から成河さん歩いてきた時点で既に私の狂気に殴り殺されそうでした。

しかも上演2分前にTwitter確認したら、フォロワーさんの福士「彼」は自死だった説を読んでしまったからその時点で死亡した。まだ暗転すらしてない。むり。そもそも結末知ってて素直な気持ちで観れるわけなかった。

だって冒頭の「私」にもう「彼」は居ない。「彼」は居ないんだよ…あんな思いをして手に入れた「彼」なのに、もう自分の物ではなくなってしまったんだよ…?99年、永遠じゃなく死ぬまで、ずっと一緒だと思ってたのに、「私」の死と「彼」がこんなに違っていたとは、思わなかったよね…。わたし(これは筆者。ややこしいな。)たぶん「彼」は数年のうちに逝ってしまったと思うんですよね。呆気なく。悲しいほどに。(ここは元事件の話をまだ読んでません。)そうかあ、だから「彼」が三人称で「私」は一人称なんだな…って、のっけから情緒が崩壊していますが、まだ成河さん歩いてるだけだから。喋っても歌ってもいないから。開始30秒で全てを放棄した1月20日午後4時過ぎ。

 

 

喋り出した成河「私」

成河さんは初めから狂いまくっている。(全身全霊で褒めてる)狂気の演技が大好物なわたし、松下「私」よりも分かりやすく狂気な成河「私」に開始1分でぶん殴られる。

あの人さあ…刑務所にいる間に足を悪くしてるんだよね…虐めに遭ったのか、ゲームに負けた自分を自分で罰したのか…。とにかく成河さんは暗転の中でも「私」であり続けていると悟った。これが後で効いてくるんだよ。覚悟しておくんだよ。

お話ししましょうって言いながら肝心なことは何も話す気がない成河「私」。「彼」とのほんとうの思い出は私だけのもの。って思ってそうだなって、確か松下「私」のときも思ったけどすっかり忘れてた。途中で「友情が必要だった」って嘘を吐くのもそうだし、審議官の質問に答えているようで、実は全く違うことについて話しているんだよね。自分の文脈だけで喋ってるから、「なぜあの時理性が効かなかったのか…」は、「自分の意思ではなかったのですか?」への答えではないでしょ?ただの自問自答でしょそれ?松下「私」は少なくとも答えようとはしてたぞ!

とにかく、分かりやすく狂っている成河「私」のおかげなのか、ただ筋を知っているからか、松柿後の宣言通り、成福はずっと「私」目線で観ることができました。ちなみに「私」目線の観劇でいちばんダメージ受けたシーンは、オペラで「私」を抜きながら聴いた「死にたくない」ですね。耳から福士誠治のあの弱々しい声が入ってくるだけで死にそうなのに、その間ずっと無表情な成河「私」、最後の「死にたくない」だけ辛そうに眼を瞑るんだよ?こっちが死ぬわ。

 

 

ふ、ふ、ふ、福士誠治

って叫ぶしかなかった。心の中で。極髑髏にぶん回されて以来のご対面。兵庫、兵庫、お前、誰?わたしの知ってる兵庫はそこには居なかった…。

(極髑髏ネタバレレポ↓ 春ごろWOWOWで放送予定だよ!) 

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 そのスタイルはまじで凶器。と思ったら喋り出した声も凶器だった。柿澤「彼」が悪戯っ子みたいに足音忍ばせて寄ってきたのも最高だったけど、福士「彼」が無表情で忍び寄ってくるのほんと最高。柿澤「彼」が同学年の早生まれなら、福士「彼」は4月生まれって感じ。冷めてる。ぜんぜん「私」のこと見てない。成福から入った方々の松柿の感想で「え!お互いを思い合ってる!」って驚いてるのをたくさん読んで、あんなに食い違ってるのにどういうこと?と思ってたけど、成福お互いのこと何にも考えてなかった。びっくり。まさに両一方通行。

「彼」についての考察は章を改めるとして、ねえ、福士「彼」が奥に下がっていくとき頭ぶつけないように首をくいと傾げるの、最高じゃなかったです…?知ってる?あれ別に普通に歩いても頭ぶつけずに通れるんだよ…カテコで一回だけ普通に降りて行ったのちゃんと見たんだからな!そういうとこ!ずるいぞ!(好き)

「そういうのが欲しいんだろ?」をちゃんと理解していて、まさに「そういうの」そのものとして存在する福士「彼」、誰よりも狂気に満ちている。ずるい。成河「私」がちょっと不憫になる。アレに会って正気で居られると思えないよ…

 

 

また突拍子もない解釈を垂れる

松柿が狂ってなかったとは口が裂けても言えないけど、いちばん狂ってたのは成河「私」で、いちばん壊れてたのが福士「彼」だと思った。

ハンマーで殴り殺すのになんでロープが必要だったんだろう?ナイフじゃだめだったの?何で10歳くらいがいいって指定したんだろう?なぜ父は長子を蔑ろにしたんだろう?炎に魅せられて何を破壊したかったんだろう?なぜ(福士「彼」に限るけど)愛が無いのにキスできるんだろう?

で、再びたどり着いた突拍子もない解釈を垂れ流す!

「彼」は幼い頃、レイプ犯罪に遭った。それは10歳の夏休み。攫われ、ロープで首を絞められながら襲われた。同性愛を禁忌とするユダヤ教の敬虔な信徒である父は、息子を恥と罵った。夏休みが終わり、「私」がひさしぶりに再会した「彼」は、それまで仲の良かった優しい「彼」とは別人だった。「彼」は自分と同じ同性愛の罪を共有する相手がほしくて、「私」の相手をすることを了承する。

「彼」は過去の自分の恥を全て破壊してしまいたい。だから燃やす。窓ガラスを破壊する。他人の幸せを奪う。過去の自分と重なる弟を殺したくて、本当は自分を殺したくて、代わりに10歳の自分の代わりの子供を殺す。ロープで首を絞めるようにして、でも苦しまないように一思いに。顔を潰して、自分の身代わりにして沈めてしまう。知らない男に着いて行ってしまった馬鹿な子供は自分だけじゃないと安心する。だって過去の自分を殺した「彼」は、もうライターを弄ばない。

あのね、「私」に嵌められたと知る「99年」の「勝負の終わり」で「彼」が笑ったように見えたんですよ。「私」に背を向けたまま、またゲームが始まるって、密かに喜んでいるみたいに。その後、「私」と向き合って「まさかお前が」って怯える顔が、どうしても「彼」の演技に見えてしまってもうだめ。あ〜〜〜この人「私」の裏をかくゲーム勝手に始めてる〜〜〜!と思ってしまってもうダメ。だってユダヤ教も自殺は罪だから、死にたければ誰かに殺してもらうしかないじゃん。殺してもらうに足る理由と場所を手に入れちゃったじゃん…

というトンデモ解釈。「彼」の愛が皆無で最高。個人的には「私」を完全に玩具としてしか見ないほどに壊れている福士「彼」がいちばん恐ろしいよ!

福士「彼」の冷たい声質と、双一方通行の殴り合いが好みだったので、CDはいれまりにしました。実際はどうか知らんけど。でも頭の中で鳴ってる松柿と成福の声が上書きされてしまうのが怖くて聴けてない。プレリュードを永遠にリピってる。

 

 

「彼」の名前を呼ばない「私」

契約書の血のサインはリチャードに見えたけど自信は無い。(ちゃんと血のサインが入っていて驚いた)

「私」は一度も「彼」の名前を呼ばないんだよねえ。三人称だからってだけじゃなくて、呼びかけることもない。「私」の中には「彼」しか他者が存在しないんじゃないかってくらい、呼びかける必要性を感じてないよね。自分は名前呼ばれるの好きなくせにね。

そこらへん、実は我々も「私」に騙されていて、彼の名前を呼んでいいのは自分だけ、とか思ってそうな成河「私」。松下「私」は喪失感で名前を呼ぶのすら辛すぎるって思ってそう。それか、柿澤「彼」に名前を呼ぶのを禁じられたかどっちか。福士「彼」は「私」から何と呼ばれようと無関心そうだよね…ほんと「私」を歯牙にもかけない福士「彼」の壊れ方がすごい…

 

 

「私」の計画がいつ始まったか

松下「私」は、スリルミー初見だったこともあるけど、やっぱり殺人の話が出てから計画したと思うんですよね。倉庫に火を付けてから日に日に自分から死に近づいていく柿澤「彼」を引き留めるために、刑務所の中を選んだ感じ。お坊っちゃまで弁護士の力を信じてて、知能は高いのに思考は純粋だから「幼い」と言われてしまう。

でも成河「私」は違う。「一本のマッチが全てに火を付けたのです」の台詞は、松柿では「彼」が狂い始める火だったけど、成福では「私」の策に点いた火だったと思う!!!

 

犯罪のスリルが終わればまた「彼」に捨てられてしまうから、成河「私」は「あんなことバレたらどうする?」と煽って少しずつハイリスクな犯罪に「彼」を誘導していったんじゃないかなって。放火の翌日に部屋に行って、話し出すのは「私」なんだもの。(あそこのピアノがすごく不穏で、松柿では不安の表れだったのに、成福では「私」の企みが「彼」に忍び寄る音に聴こえてさあ大変。)

契約書の話になったのも「私」が法律を強調したからだし、契約書に「できる限りで」と付け加えたから、「彼」の指示に従わなくても、「私」は契約を破ってはいないことになる。契約の範囲内で「彼」の裏をかくことができる。と思ったらほんと最高級の狂気で震えるよね。

しかもほんとに「彼」が過去に犯罪の被害に遭っていたとしたら、「私」が代償にと望む行為は「彼」にとってはトラウマなわけでしょ。福士「彼」が「私」を受け入れるのは、父親に殴られた日とか、そういう自暴自棄なときだけだったんじゃないかなって。それを「私」が分かってないはずがないと思いません?!わざわざあのタイミングで彼を追い詰めて、トラウマを引き出して、殺人に意識を向けさせたとしたら?「彼」の犯罪のアイデアに怯えるように見えて、実は一度も否定してないんだよね、「私」。ずっと「彼」の表示を見つめてて、彼が振り返ると急に怯えた顔するの。ねえ、その顔演技じゃん!!!

「私」が演技してる最たるところが、僕の眼鏡/おとなしくしろの電話で話すところ。暗転してるとき、成河「私」が落ち着き払ってるの観た???松柿も福士誠治も、いつも闇の中でも役のままじゃん。暗転してる中で福士誠治がタイプライターの机片付けるときも、奥から出てきてジャケットを椅子に掛ける時も、福士誠治じゃなくて「彼」じゃん。舞台に上がったらずっと、「私」と「彼」として存在してるはずじゃん。自分だって冒頭で闇の中歩いてきたときもう53歳だったじゃん!!!?!?!

なのに電話の前後は全然狼狽えてない成河「私」、絶対それ演技〜〜〜〜!どうしようどうしよう、って言ってれば、「私」がボロを出さないか心配な「彼」が構ってくれるからワザと不安がってるやろそれ!!!眼鏡落として事情聴取されて、はじめて「彼」のほうから「どうだった」って話しかけられて嬉しくて、でも「もう会わない」って言われたのが誤算で、引き留めるために必死で突然「自首する」とか言い出して、あれ彼がここで離れようとしなければ完全犯罪が成立していた気配さえある。同じ「幼い」でも、純朴で綺麗すぎる松下「私」と違って、成河「私」は駄々っ子がデパートの床でゴネてるみたい。

取調室でも、彼が1人で助かるなんて言うから取引の話を持ち出して、「彼」から2人で生き延びようと言わせてる。それがとっても嬉しいのに我慢して、キスを受け入れておきながら、いつも彼にされている「欲しいものに目の前で逃げられる」をやって見せて、にやける顔を見られないように背を向けたまま「わかった」って「彼」に従ったフリをして実は勝利を確信してるんだよアレ。

でも拘置所では死にたくないという彼に辛そうに目を瞑っていて、裁判の結果だけは「私」にも賭けだったのかな。でも成河「私」がそんな同情するはずないからな…わかんないな…

 

 

スリルミー恐ろしい

台詞も歌も動作も殆ど同じ、型のあるお芝居なのに、なんでこんなに違うの?????考察の余地ありすぎじゃない???????

髑髏城の七人も過去とか動機とかかなり考察の余地がある脚本だし、実際これまで10パターン演ってるわけだけど、あれはさあ、そもそも脚本が違うじゃない?同じ脚本の月ですら、台詞も動きも立ち位置もそれぞれキャストによって多少変わったじゃない?

スリルミー、まだ2回しか観てないし過去CDもまだ聴いてないけど、あれ細かい動きもぜんぶ一緒でしょ?透過率50%くらいでレイヤー重ねたらシンクロするやつでしょ?なのになんでこんな違うのさ!!!!!こわい!また再演があったら一瞬でお金が溶けていくのが確定しててこわい…

 

さて、ようやく成福の感想も吐き出したので、そろそろCD聴こうかな…覚悟しなきゃね…こわい…スリルミー沼こわいよう…

 

前情報なしでスリルミーを浴びて溺れた話【スリルミー 松下×柿澤ペア】

ちょっとまってなにこれ混乱がすごくて混乱。スリルミー松柿を観てきました。前情報を何にも入れずに観てきたスリルミー、狂気という名の金槌で殴り殺された気分です。しんどい。しんどいけど過去のCDを買おうと迷わず決めました。明日成福を観るときまでにどれ買うか決めます。

以下、ネタバレもくそもない書き殴り感想!

こちらスリルミーというコンテンツ自体が初履修なので色々とご容赦ください!

 

 

混乱

終わってから感想を喋っているひとたちは、何を喋っているの?そんなに笑顔で何を喋れるの?え?何?わたしはいま何を観たの?こんな狂った物語をあんな長調に乗せて歌い上げるの狡くない?!

昔っからわたし狂気の演技が大好物なので、頭から終わりまで好物の大洪水で感想が言語化できなさそうな気がするけど、書かなかったら気が狂いそうなので勢いで書きます。

とりあえず配役すら見ていないわたし、明日の成河は彼なの私なの?!?!福士誠治はどっちなの?!(いや普通にわかるけど、髑髏でぶん回った身としては成河彼が観てみたいわけだよ)

 

 

歌と演技

「私」は演技が上手い。「私」だけが50代と未成年を行き来する。年齢だけじゃない、その間にあった人生も含めて描かれる変化。冒頭から「私」の人生に何か取り返しの付かないことがあったことがわかるのって怖いよね…人を殺したくらいじゃあそこまで壊れないもんね…と思いながらゾクゾクした。狂気大好物です。

 

「彼」は歌が上手い。「彼」の感情はいつもメロディに乗っている。「彼」が普通に喋るのは「私」に語りかけるときだけ。いつも「彼」が歌い、つられて「私」が歌い出す。主旋律はいつのまにか「彼」から「私」へ移っていく。舞台はいつも「私」が主役で、その三人称の通り「彼」の“地の文”は存在しない。だから「彼」は歌に感情を乗せるしかない。「彼」は弱音さえ歌でしか吐けない。

獄中の「彼」の歌だけエンドレスで流しながら眠りに就きたい。

 

 

ストーリー

あくまでも「彼」は三人称でしかない。それなのに観客は「彼」目線で物語を追わされているのほんと何なの?!?!ほんと、何なの?!?!

 

 

話が飛ぶけどBAUに感謝したい

ストーリー話す前にこれ書かなきゃいけなかった。

アメリカに「クリミナルマインド」ってシリーズのドラマがあるんですけどね。FBIのBAUチームに所属する心理分析官たちが異常犯罪者の心理を分析して追い詰めていくサスペンスドラマ。(けっこうエグい)わたしこれ大好きで全シリーズ観倒してるんですけど、なんかほんと、そんな気分。(どんな気分だ)

狂気には理由があって、その人なりの理論があって、最初から最後までそれは一貫していて、支配者である「彼」の狂気と、従属者である「私」の狂気は別のところにある。従属者には従属者たる理由があるし、お互いへの過信が綻びになる。ほんとうは別物なのに、自分たちは同じだと思ってるから。

そういう、ドラマでよく取り上げられる犯人側の哀しさが、メインストリームでドカンと降ってくるからもう好きでしかない。毎日でも浴びたい。

 

 

ストーリーの話に戻る

つまり、「私」が一人称で地の文も存在するのに「彼」目線で話を追わされてしまうってことは、「彼」は普通の犯罪者で、「私」が精神異常者、いわゆるサイコパスだったってこと。「私」に共感できずに「彼」目線で物語を追ってる時点で、異常なのは「私」だと明示されてたってこと。

「彼」の動機は何となく描かれているのに「私」には動機が無い。34年経ったいまでも動機を理解してもらえていない。つまりそういうこと。なってこった!!!

 

 

「彼」とは

物語の半ば、「彼」が殺人に思い至るシーンで、ふと恐ろしいことを考えてしまった。

「彼」は実在したのだろうか?

もちろん、2人は触れ合うし、会話するし、電話もする。電話を弟に取り次いでもらう、なんて細かい描写まである。矛盾は承知。でも、本当に「彼」なんて存在した?「彼」は「私」の別人格なのではないか?

 

前情報無しで観た今日だから言える、突拍子もないし、筋も通ってない思いつきなので苦手なひとは回れ右どうぞ。

 

殺人に至るシーン。「俺が最もいらいらしている相手を殺す。」殺人を思いついた「彼」はそう言う。誰ってそんなの弟に決まってる。初見の私でも分かる。それなのに、「私」は言うのだ。「それって、ぼく?」と。「彼」は否定せずに「お前以外で」と言い直し、それから標的は「弟」そして「弟以外」へと移る。

ここでどうしても「弟」と「私」がダブって見えてしまってもうダメ。父親の話が同じ人の話をしているように聞こえてもうダメ。とはいえ劇中に弟の存在もあるし、自分の中でもまとまってないからこれ以上の論理も何もないけど。例えば双子の兄弟で、大学4年のときに片方が死んでしまったとか、そういう。そう思ってしまったらもう抜け出せない。

 

まだ一度しか観てないから確かではないけど、「彼」が「実行」したことが描かれているシーンって、とても少なくないですか?血の契約書、誘拐、そして脅迫状。それくらい?

ふたり同時に何か行動することはほとんどない。ガソリンを撒くのも、鞄を漁るのもどちらかひとり。もう片方は何もせず佇んでいる。だからこそふたりで書いた契約書は異質で、存在感を放ってる。

「彼」が殺人を3日で準備をしたと「私」は言ったけど、あの様子だと道具を揃えたのは「私」だった。これも別人格を疑った違和感のひとつ。殺人に関しては全て「私」が実行していて、道具を揃えたのも、後処理も、眼鏡を落としたのも、全部「私」。しかも処理を「しなかった」ことを「彼」は知らない。一緒に居たのに。なぜ?

警察が家に来た時もそう。「弁護士なら俺がいる。取り調べで何を聞かれても、答えは俺が教えてやる」と「彼」は言う。ただし俺たちの関係は喋るなと。「彼」の居ない取り調べ室で、どうやって答えを教えてくれる?

実はぜんぶ頭の中の話で、ふたりの主導権の取り合いは、主導権ではなくて主人格の取り合いで、はじめは「彼」が主人格だったのに、いつのまにか「私」が「彼」を操りはじめて、主人格を乗っ取ってしまった。仮釈放されて再会した「彼の写真」それは主人格が「彼」だった頃の自分の写真…

 

とかね。考え出したらいろいろ出てきそうだけど、明日の成福までには時間が足りないので一旦ここら辺で畳むぞ!

 

 

明日は成福

とりあえずこれ以上考えるのはやめて、明日は純粋に新しいペアを浴びたい。ペアによって随分違うと聞いているので、新たな気持ちで浴びたい。新たな気持ちになれるかどうかは保証しない。たぶんむり。寝て起きてもたぶんむり。

と思ったけど、ようやく履修したから元の事件を調べたらユダヤ系の富裕層とかいろんな情報が出てきて脳の違う部分が悲鳴を上げている。別人格の話はもう今日限りだと思うけど、明日は別の意味でたぶんむり。

ああ戯曲本がほしい!なんかグッズ売り場で譜面付きって文字を見た気がするけどわからない。観る前はグッズにアクリルスタンドの意味がわからないなと思ってたけど、見終わっても意味がわからない。チャームと缶バッジに至っては、この狂気を身に付けるという狂気の気が知れない。何度も言うけど狂気は大好物なんですけど、個人的にはその狂気を携行品にお迎えする気にはどうしてもなれないので…戯曲本か楽譜集でお金を落とさせてください…ごめん…

でもほら、CDをお迎えしたら、あと99年浴びれる…やったね!!

どのペアにしようか…どこかで試聴とかできるのかな…と言いつつ、柿澤彼の感情が好みだったからかなり惹かれています。でも松也の私って底恐ろしいな…恐ろしいな!!!!!

 

うーん、配役が変わることが前提になっているこのコンテンツほんと恐ろしいよ…余地ありすぎて振れ幅ありすぎて正解無いやつでしょ…こわい…いつどこに遡っても違う正解に行き着くコンテンツこわい…こわい…すき…

 

 

(ちなみに成福の感想はこちら↓)

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ウッカリ小劇場の世界に足を踏み入れてしまった話【To Row〜二匹の狼〜】

舞台は観だすとキリがないから、厳選に厳選を重ねて絞ってたはずなんですよ。絞ってたはずなんですけどね。今回ウッカリ小劇場に足を運んでしまったらウッカリ楽しさを知ってしまった。知ってしまったものはもう仕方がないので、とりあえずちゃんと記録しておこうと思いました。ネタバレ含みますのでご注意。いつも大きい箱ばっかり行ってるから、小劇場そのものも新鮮だった。

 

 

「To Row〜二匹の狼」を観た

ウッカリ観たのは、エンターテイメントユニット「TRIBE」プロデュース公演の「To Row〜二匹の狼〜」再演版。題材は新撰組と維新志士。幕末クラスタもわりと楽しめたというレポはもらってます。(ただし時代考証は考えてはいけない。解釈違いの人も多そう。)

新撰組と維新志士が入り乱れる時代。同じ時代を生きながら、それぞれの信じる「正義」が少しずつすれ違い、食い違いながら進んでいく幕末の動乱を描いたお話。

面白い脚本でした〜〜!!!日本史、特に幕末以降が苦手なわたしの知識は「新撰組!」に多少の司馬遼太郎を加えた程度ですが、史実をうまいことかいつまんで「正義とは何か」のメインテーマを描いていて、こんなこと言うと何様?って感じですけど、ほんとよくできてる!

メインは永倉新八原田左之助の2人。でもそこに偏りすぎず、隊士たちの普段の関係性も、それぞれのキャラクタや葛藤もバランスよく組み込まれてて、テンポがいい。キャラクタが多いぶんちょっと場面転換が多いけど、あんまり気にならなかったなー。初見の役者さんばっかりだし、ちゃんと見分けられるかなーと思っていたら、オープニングで登場人物紹介がわりの殺陣のオンパレードがあって、台詞に自然と名前も入れてくれてて、一発で覚えた。名前が出なかった人たちはストーリー中で明かされる人たちだから分からなくて正解で、でも史実知ってれば誰かわかる。なにこれほんとよくできてる。

 

 

何が良かったって殺陣!

もうね、殺陣!この殺陣つけた人誰?!ってずっと思ってました。あと、小劇場で観る殺陣は、よく見えるんだなと思いました!

とにかく近いのよ、舞台がとても。縦に重なっても後ろの人の表情まで見えるの。だから、手元で受けたり捌いたりする細かい手もぜんぶ見えるの。新感線の殺陣がいかに大舞台映えを考えて作られているかってことを感じました。遠くから見ても映える殺陣と、近くで見てこその殺陣は違うんだな…速い手は小さめの劇場向きなんだろうな…

 

今回いちばん驚いたのは、殺陣がキャラクタ毎にぜんぜん違うんですよね…!いや、わたしが知らなかっただけでそういうもんなのかもしれないけど、すごくないです???キャスト何人いるの???全員違うよ???

抜刀斎がちゃんと抜刀術だったのは初めて観てびっくりしました。るろ剣はどんなだったのかな。日程が厳しくて観なかったのが悔やまれる。刀をくるりと回して納刀しては抜き、回しては鞘に戻し、斬っては戻し…と流れるような手捌きで刀を扱う抜刀術、間合いが近くてね…よく当たらないなあって…野暮な感想を…

かと思えば、二刀流の以蔵は2本で受けて斬って流して攻めて、刀が2本あることを目一杯生かした動きで、鞘から半分抜いて相手の刀を受けるあたりがとてもすき。浦ンディの二刀流殺陣を観たところだったので、その違いがまた面白くて。

こういうわかりやすい特徴はもちろんだけど、普通に剣士なひとたちがね、すごいんですよ。

土方さんは刀の扱いにとっても慣れていて、ひとり太刀筋が倍速かと思ったくらい。一撃必殺というよりは、関節とか筋とかに少しずつダメージを与えて確実に削っていくような剣。相手がなかなか避けられない太刀筋なのがもう、強い。逆に新八は豪快に振り下ろす力押しだし、沖田はスキル重視で確実に急所を突きにくる殺人剣。平助はとっても素直な刀で、小回りとスピードで戦ってる感じ。突然のアクロバティックで釘付けになった山崎烝は、剣術というよりは「相手に勝つために剣も使っているだけ」で、蹴りで倒せるならそれでもよしと思ってそう。龍馬は完全に守りの剣だし、中岡さんは生き延びるための剣だし、近藤さんは基本に忠実な剣って感じ。逃げの小五郎は剣を抜くことすら一度も無いし三枚目なくせに、見切りだけはピカイチで、剣を抜いたら強いんだろうな…という気配がしてる。そんでまあ、山南さんの殺陣なんかもう〜〜省エネが過ぎてて最高だった〜〜!

音に乗せた殺陣振付が多くて聞いてても観てても気持ちよくて、SEどうなってんのかなと思ったら生で付けてるらしい。音響スタッフさんって、ほんとすごいよね…

と、ひたすら殺陣に感動してたら、この殺陣ぜんぶ付けた殺陣師の大曽根さんにウッカリ直接ご挨拶できちゃったのが小劇場の怖いところ…!

 

 

推しが生まれる小劇場

お客さんからお花届くんだね…!こういう文化知ったのは最近なんですけど、お花も差し入れも「推す」ってつまりこういうことなんだな…と尊敬のまなざし。

会場はぜんぶで10列くらい。客席は階段になってて、パイプ椅子が並んでいる。20くらいあったから、キャパは200弱かな?公演は1時間50分、休憩なし。ステアラで鍛えられたので全然平気だったけど、何度も通ったらあの椅子だとちょっと腰が痛くなりそう。でも傾斜はステアラの比じゃないくらい快適な傾斜!!!超よくみえる!!

グッズ販売は終演後にそのまま舞台でだったんですけど、着替えた役者さんが出てくる出てくる。前にちょろっと吉祥寺に観に行った時もロビーに普通に主役の方が居てびっくりしたんですけど、近いわ会えるわ話せるわ、そりゃあ推したくもなるわな!公演期間が短いからちょっとがんばれば全通も余裕でできそう。(実際全通スタンプカードとかもあったみたい)

そうか〜〜こうやって若手役者を推すのか〜〜!!!と勉強にもなった日。ランダムブロマイドとか缶バッジガチャとか、ちょっと参加してみたかったけど、もうちょっと経験値を積んでからにしようと思って、そっとパンフレットだけ買って帰ってきた。

そういえばチケット購入サイトだったか何処かに、役者さんのお部屋訪問付きツアーってのがあったんですけど…そういうのよくあるもんなの???推しが?部屋に?無理じゃない???もし推しが部屋に来たらわたし死ぬと思うんですけど、みんなすごいな…普段から会えると大丈夫なものなのかな?わたしはこの前推しと初めて会ったときなにも喋れなかったし、今回演者さんと会ったときもマトモな感想は伝えられなかったよ…すごいな…

 

 

役者さんたち

勢い余って演者全員ぶんのコメント書けちゃいそう。髑髏城でもほとんどやらなかったくせに、なんでこんなぶっ刺さってるのかわかんないけど、とりあえずアウトプットします。キャスト表順!

 

原田左之助:上田悠介

殺陣の所で書かなかったけど、ご存知槍使い。体格が良くてとても似合ってる。生真面目な役も似合いそう。正直言うと、殺陣よりもヒロインとのほのぼのシーンがとても映える役者さんでした。

永倉新八:室井一馬

台詞の間合いの取り方がとても上手!普段ぽい会話で自然な関係性を生んでいたひと。このテンポは関西人かなーと思ってたら奈良の人だった。やっぱり!

坂本龍馬:北村圭吾

と、土佐弁が上手い…!!役柄もあるけど、ずしっと構えて重さを与えてくれる安定感が最高でした…とにかく…芝居が…上手い…。説明するに足る語彙力がないのでそれしか言えない。土佐の人?!と思って調べたら出身北海道だって。土佐弁…自然すぎる…役者ってすごい…

土方歳三:鵜飼主水

ポニテに煙管で冷酷な土方って、なんかもうそういうファンが付きそうなビジュアルでしかない。けどなによりも殺陣が速すぎてそれどころではない。twitter拝見したらこの方も殺陣振付師さんだそうで…どうりで…!素はチャーミングな方みたいで、ますますそういうファンがつきそう…あと関係ないけど写真がめっちゃ上手い。それと手が綺麗。(手フェチ)

近藤勇:中島大地

TRIBEの主宰で脚本演出をされた方。構想4年だそうで、そりゃすごいよなって!初演では新八だったみたい。そっちも似合いそう。純粋そうな顔して腹に一物抱えてるような役が上手そうなひと。TRIBEの作品は次も観たいと思いました。今後ともどうぞよろしくお願いします。

斎藤一:村川翔一

見せ場はそんなに多くなかったけど、アンニュイな表情に悩みが滲んでる表情がファン多そう。映像でも映えそうな感じだなーと思いました。と思ったらわりと映像世界で出てるひとだった!

藤堂平助:佐川大樹

開演前のアナウンスの感じで、2.5系の役者さんかなーと思ったら当たってました。愛されキャラづくりが上手なひと。周りの隊士のシリアス具合が増すほど、この人の弟キャラが映える映える!

沖田総司:脇田唯

女性!!!と衝撃を受けたらその演出がとても良かった。誰よりも目つきが悪いのがとてもいいと思いました。この方も北海道の役者さんだそうで。女性役だとどんな演技なんだろう…

山南敬助:鷲尾直人

丸眼鏡が異様に似合う美人。数少ない立ち回りの、首だけで太刀筋避けるやつ!それ!ずるいぞ!ついでに言うと衣装の裾を帯に挟んでる美脚もずるいし、最期に「烝!」って名前呼びするのはもっとずるい。別の劇団の主宰さんで、もう何を追えばいいやらわからなくなってる。

山崎烝大曽根敬大

超アクロバティック殺陣師さん〜〜!蹴りが最高に美しくてもう一度見たい。正座する手先の所作が美しくて(手フェチ)もう一度見たい。そんなに声張ってないのに台詞がよく聞こえる不思議。よく考えたらたぶんこのひとの声がとてもすき(声フェチ)なので、確かめるためにもう一度見たい。つまりこのひとの舞台は絶対もう一度見る。

中岡慎太郎:結城駿

すごくニュートラルな印象のひと。クセがないというか、役にうまいこと溶け込んじゃうっていうか。そういう意味では中岡さんにぴったりかも。隣に立つ龍馬の印象が強くてあんまり見れてないなー残念!

岡田以蔵:一条龍之介

これまで持ってた以蔵のイメージが大幅に裏切られた以蔵くん。なぜ人斬り以蔵と呼ばれることになってしまったのか、この以蔵の過去を知りたくなってしまうような、そんな哀しい以蔵。TRIBEのメンバーさんなので、次はもっとちゃんと見る。

河上彦斎:阿佐美貴士

何度でも言うけど、流れるような抜刀と納刀がすばらしいひと!そしてこのひとも殺陣振付される方だった…どうりで…

桂小五郎:ヒロヤ

重い主題に程よく息抜きを入れる三枚目の役どころだけど、とても華があって舞台に映えていた。ご本人の性格なのかしら。パッと明るくなる感じがとても良かったです。違う役でも見てみたいと思わされました。

幸:久保田れな

ツンデレの女の子って舞台で観るとちょっと受け付けないことが多いんですけど、幸ちゃんは大丈夫だった。演技が自然だったからかなー。見れば見るほどかわいい。かわいい。

泉:西森妃奈

あんまり出てこないけど、彼女がいることで幸ちゃんの存在意義と魅力がぐっと増すキャラクタ。とにかく若い!

蘭:重清もも子

お酒奪って飲んじゃうところ、とってもプリティだった。罵り合いの喧嘩が似合わないプリティさ。

光:小倉江梨花

沖田の影のときの殺陣が狂気にあふれててステキだった。あれ?この人が影で合ってる?顔の判別が苦手なのと、光役の女性らしさとのギャップで自信がない。でもたぶん声がそうだと思う。

桜:花岡芽佳

舞いの指先が美しくてほわっとなった。アンサンブルのときに揺れるポニーテールが綺麗でした…

河村八十右衛門:小野原幸一

三馬鹿が舞台上にいると安心する。小柄だけどアンサンブルでの殺陣がうまくて、もっとちゃんと見たかったな〜〜

前田岩太郎:入江悠

人情に厚そうで、アンサンブルで出てきたときは敵ながら「いい奴そう!」と思ってしまう。お酒の席で真崎と一緒に正座してるわちゃわちゃは、2人して大きいのにちっちゃくなってて可愛かったです。

真崎宅太郎:内藤恭介

殺陣は初体験で、稽古期間の1ヶ月で叩き込んだらしい。それにしてはずいぶんサマになってたと思いました。線が細いけどタッパもあるし腕も長いし、殺陣もっと勉強して頑張って欲しい〜〜

 

 

新しい沼が待っている

見終わって調べてみたらわりと私でも知ってるタイトルに出演してらっしゃる役者さんも多くて、新しい世界が開けてしまった感があります。ツイッターで「チケット代が高い」って結構見かけたけど、ステアラに通ってた身からすれば、こんな殺陣がこの値段で見れていいの?って感じでした。

何より、近い!会える!話せる!

きっとこれ、もし推しができて、その人を追いかけて劇場通ったら、新しい推しができるんだよ…分かってる…宝塚と同じ、危険な香りがするの…

 

【考察】Disc2千穐楽でメタルマクベスの脚本と喧嘩して仲直りした話【メタルマクベス Disc2】

Disc2千穐楽おつかれさまでしたー!!!みんな生きて城から抜け出せた?わたしはパール王とともに死んでライブ1曲目で生き返りました。

ライビュぶりに観たら、なんか全然別物で、こないだ書き上げた感想が無に帰した(知ってたけど)ので、また書きます!

わたしは「自分が観たいものにお金を払ったのだから基本的には面白い」スタンスだし、Disc2大好きなんですよ。でも、何度も言うけど宮藤脚本は得意じゃないし、Disc2は解釈違いも多かったんだよ…

というネタバレ満載で好き勝手喋る考察なので、許せるひとだけどうぞ!

 

 

とりあえず千穐楽の雰囲気レポ

千穐楽意外とビギナーが多かった印象です!なんていうか、メタルマクベスという概念に初めて出会ったお客さんが多かった気がする。笑うタイミングとか、オペラグラスのタイミングとか見てると。オペラ装備のタイミングで、ジャニオタか新感線クラスタか歌舞伎界のひとか分かるの面白すぎるよね。ちなみに今回は隣がジャニオタで前が新感線クラスタで、後ろが歌舞伎界のひとだったよ…

ていうか!新感線クラスタにとってはカテコライブの徳永くんの「七光三度笠」がご褒美すぎて大変なことになっていませんか?!これも何度でも言うけどなぜ劇中で歌わなかった!!!(尺が長いからですかね。千穐楽、櫻子夫人のメイプル城、ちょっと尺削られてませんでした???あんなに矢継ぎ早に喋ってた???)

みんなお歌の感情が高ぶっていてとても良かったですね!!!特に原くんのジュニア!!!9/26からライビュまでにすでに進化を感じてワクワクしてたけど、予想通り良かった…良かったよ…

ちなみに前回の感想はこちら。

 

dramatic9ri.hatenablog.jp

 

あとNo body kills meの櫻子夫人が好きすぎる。病んだ夫人が好きすぎる。そしてお歌で言えば、千穐楽ライブでサンボさんががっつり歌ったの最高でしたね!!!麗しいパール王のお姿でメタルマクベスバンド楽しそうで嬉しかったよ…あれ円盤にちゃんと入る?入るよね?歌い終わったらあっという間に後ろの方に引っ込んでインディさんと参観のお父さんみたいになってたけど、あの歌は残してね!!!

ご存知の方も多いかと思いますが、わたくし新感線初見からずっと河野さんのファンでして(オタクと呼べないゆるいファンなのでアレですけど)、Disc2でフェルナンデス国の国民が急に増えていてびっくりしている所存です。紫色の装備で戦に臨んだ魔女多すぎじゃない?いままでサンボさん関連の感想はオフのサンボ同盟同志としか喋ってなかったんですけど、ついったにもパール王関連のツイートがやたら増えまして、情報が増えてほんとにありがたいです最高。最高!発信力の高いひとをそっと沼に引きずり込んで良かったなとしみじみ思うわけです。(ありがとうございましたァ!)

うっかりすると結局サンボさんの話で終わってしまいそうなので、さっさと本筋の考察に入る!

 

 

独断と偏見で解釈違いのランディ

夫人が飛び降りた知らせの後であんなに泣いてるランディが解釈違いなのわたしだけですかね?!??いや、もうシェイクスピアの原作読んでない身で解釈違いもクソも無いのは分かってるんですけど…

 

1幕のランディは強く見えて実は臆病なチキン野郎。1幕の夫人は「君ってひとは…」に「なあに?」って答えられちゃう悪魔のような女

それが話が進むにつれて逆転していって、夫人は怯え、後悔してひとり死んでいくけど、マクベスは恐れが振り切れて暴君になり、身勝手な自信で「悪魔の右腕」とまで呼ばれるようになる。んだと思ってたのね。マクベスと夫人はふたりでひとりの悪魔で、夫人が悪魔ならマクベスが人間。マクベスが悪魔になれば夫人は人間に戻る。

マクベスが弱気なら夫人がたしなめるし、夫人が怯えればマクベスが慰めるし、常に感情も背中合わせのはずなの。だから、終盤でランディが泣いてしまうのはなぜ???って。思ってたんですけど。書いてたら勝手に腑に落ちたわ。夫人が笑って死んだからだな?!?!夫人があんなに幸せそうに笑って死んだから、笑顔を殺したから、ランディは失意で悲しみに暮れてる?それならわたしDisc2夫妻と仲直りできそう!!!

 

 

ローラとの友情と夫人の孤独

仲良くないやろ!というレポを書いて、仲良くないからこそ、響くものがある。って書いたのに、千穐楽、ランディとローラ仲良しだった。どうしよう。ローラと、ちゃんと仲良しだった。ちゃんとお互い信頼してるやん…なぜ、なぜこうなった…!!!

これまでは誰も仲良くなかったから、誰とも仲良くなれないひとたちの「欠けた」物語としてワクワク観られたんですけど、なんと、ランダムスターにエクスプローラーとの絆ができてしまったんですよ。取り残された夫人の哀しさったら無い。

特に2幕のランディにはほんとうに夫人のことなんか見えてないように感じて、なのに結婚しようとか言うから…ローズの「嫌よォ」にとっても納得したわたし。

 

マクベスにはもう自信をくれる魔女がいて、目指すべき野望は無くて、ローラやグレコの家族を殺すことを自らの意思で決められる。夫人が耳から注ぎ込む残忍さは、もう必要なくなってしまった。かつては夢中になった女だけど、いまは惰性と共犯意識で一緒にいるだけ。そんな慰めの結婚なんて、夫人のプライドが絶対に許さない。

悪魔に心を売る人間は、何か成し遂げたい目的がある。夫人という悪魔に心を売ったランディには、王になりたいという野望があった。でもランディという悪魔と生きる夫人には、なんの野望もない。ただただひとりぼっち。

 

わたし、Disc2夫人の夢は「夫を支える良き妻」だったと思うんですよね。(Disc1夫人の夢は「ランディを支える良き妻」)根底には、自分を必要としてほしいっていう想いが重く横たわってる感じ。

「ふたりで大きなことを成し遂げたかった。」って言ってるけど、「夫の成功の陰には自分がいる」「夫に"君のおかげだ"と認められる」という満足感が欲しかったのでは?それは、1980年代のマネージャーにも通じますよね。

でも、王になったランディは感謝するどころか、地下にこもってバンド三昧。手に入れた野望にも目もくれない。誰もが羨む王の妻として、王に必要とされながら生きることを目指したのに、そうはなれなかった。しかも、聡明な夫人にはランダムスターが反乱軍に討たれる未来が見えている。グレコ夫人の歌にもあるように、未亡人には救いがない。しかも暴君の未亡人ともなれば、救いのなさはいかほどか。そこまで思い至ってはじめて、レスポールの妻の話に思い至ったんだろうな。王の妻という座を手に入れたにもかかわらず、誰の記憶にも残っていない女性。名前も、姿も、何も知らない女性。多くの人から必要とされたかった夫人にとって、誰の記憶にも残らないのは恐怖でしかなかったでしょう。だから、せめて印象に残る死を選んだ。

そういう意味では、夫人の死を嘆き、夫人の亡霊に心を奪われるラストのランダムスターは、夫人の最後の望みを叶えたことになるのかもしれない。

 

 

殺しが好きか?歌いたいだけか?

続いては、初演(WOWOWで昨冬観劇)からずっと不思議だった、ランディについて。

最後の対決前、レスポールの亡霊に問われて「殺しが好きだからだ!!!」と叫ぶランディ、どうしても殺しが好きだとは思えないんですよね。

他に答えが見つからないから、自分でそう納得させてるような、そんな悲しい叫びな気がしていて。

原作読んでないのでなんとも言えませんが、レスポールの亡霊って、ランディの心の悩みを具現化したのかなあと思います。だから、ランディが望まない答えは言わない。

かつて王のために敵を殺していたランディは、家族=妻のために王を殺し、そのうち疑念から多くの殺しを重ねていく。王の暗殺以降の殺しは、妻のためではない。野望があるわけでもない。ただ保身のために殺しただけ。

英雄だったランディが、保身のために親友や家臣の家族を殺したなんて、根が臆病者で善人なランダムスターには耐えられなかった。でも、悪魔の右腕を持つ者として、半身である夫人まで失ったランディは、ここで殺しをやめるわけにはいかない。だから、いつかレスポールに言われた「殺しが好き」という理由に逃げたんじゃないかと思うんですよね。

 

それは1980年代、バンクォーの死を計画したマクベスがレコーディングで「ただ歌いたいんだ!」と叫んだ哀しさと通ずるものがあると、Disc2千穐楽で初めて思いました。

Disc2のメタルマクベスは、きっと田舎の幼馴染の遊びからスタートして、地元ではちょっとしたスターで、俺たちで天下取ってやろうぜ!って夢を持ってメジャーデビューまで漕ぎつけたのに、悪魔ローズが耳から注ぎ込んだ悪態に魅せられて、バンドの音としては理想に近づきながらも、自分たちのバンド「メタルマクベス」からはかけ離れていく。バンドが楽しかったあの頃と比べて、自分の意のままになるバンドを手に入れて、満足なはずなのに何か違う、違和感と後悔を見ないふりするような、そんな感情が「歌いたいだけ」「殺しが好きだから」なのかなって。自分は悪魔だと、自分に言い聞かせるための言葉。

 

 

狼の一族とギターブランド

さて、続いては夫妻以外の話について考えますよー!

「狼の子孫が〜丘の鯨が目を覚ます」の予言はメタルマクベスオリジナルだったはずなんですけど、子孫=ジュニアで合ってる?狼=レスポール一族で合ってる?グレコの肩に狼の刺青があるのも合ってる?ランディがグレコに向かって「お前の一族の血を吸い過ぎた」って言う台詞も合ってる?

つまり、グレコも狼の一族って解釈で、合ってる???

これも初演からずっと考えてたんですよね。でもちゃんと解釈したことなくて、このタイミングで考えようと思って楽器メーカーの名前調べ始めたら沼にズブズブなので聞いてくれますか…そんな細かい想像めんどくさいよってひとは飛ばしてね。

 

レスポール」はもともとギブソンが作ったギターのモデル名で、いろんなメーカーがコピーモデルを作っているそうな。ESPもそのひとつ。廉価版を「レスポール・ジュニア」と言うそうです。

レス・ポール・モデルはグレコやトーカイ、ESP、ヘリテージギターズ、フェルナンデス(バーニー・ブランド)など、様々な会社によりコピー・モデルが製造されている。

Wikipediaギブソンレスポール」より引用)

うん、いきなりだけどちょっと待とうね???フェルナンデスもここに入ってるんだ?!?!グレコ、トーカイ、フェルナンデスって最終的にジュニア側に付いた=レスポールってことか。パールは打楽器メーカーで陣営表せないから、フェルナンデス地方自体がレスポール側の陣営って形なんだろうか。

ていうか、これ全員血族の可能性ない???

トーカイって、確かグレコがジュニアを探させるときに呼んだし、妻子が殺されたときにはな居城に駆けつけますよね。身分は低いけど遠い親戚みたいな。

グレコとパール王が親戚で、ランディとローラが戦友なら、ローラとグレコが仲良くなって結局4人でティーンエイジャーを過ごすことになったとか。だからランディとグレコナチュラルにいがみ合うし、ローラが死んでもパール王はそれほど悲しんでないし、パール王とランディには何の共通点もない。勝手に浅く深読みするオタク。

 

 

マーシャルと平和

引き続きギター調べてたら、またこんな記載を見つけました。

レスポールとマーシャルアンプの組み合わせによるディストーションサウンドは「極上のサウンド」と絶賛された。

Wikipediaギブソンレスポール」より引用)

なるほどジュニアとマーシャルの息が合ってたわけはこれか!!!他は楽器メーカーなのに、マーシャルはアンプのメーカーなんですよね。しかも、Wikipedia情報だけど、トーカイもアンプを販売しています…。生き残ったのは、トーカイと、マーシャルと、歌い手とその母だけ。(グレコは瓦礫の下って言われてるのに何で最後に生きてるのかちょっとわからない。エンディングのため?)

 

ランダムスター、エクスプローラーは代表的な変形ギターの名前。

広義では(中略)ストラトキャスターレスポールに代表されるスタンダードな機種の対極に位置する存在

Wikipedia「変形ギター」より引用)

ギター対ギターの争いに終止符を打ったアンプ・マーシャル。それって、「自分が音を出す」者たちの時代から「他人の音を届ける」者の時代に変わるって、その世代交代最高!!!これからは他人の音を聞き、サウンドを広く届ける平和な時代なんだね…。

 

 

Disc3とシャルル浦井

わたし、シャルルも推してるんです。(浦井推しではなくシャルル推し)Disc3までの間に「薔薇とサムライ」「ZIPANG PUNK」の五右衛門ロックシリーズIIとⅢもよろしくお願いします!Ⅲのジパパンでは河野まさとさん演じる金次にいちゃんも必見です!よろしくお願いします!

 

珍しく関東ローカルじゃなくてBSで放映されたDisc3の特番を観たら、マクベス浦井がシャルルすぎて腹抱えて笑ったけど、ツイッター開いたらタイムラインがみんな「シャルルだ…」って呟いてて腹筋崩壊した。

浦井ンディについては、「つおぉいの!」のシーンだけはもう上手くいく結果しか見えてないんですけど、ランディがちゃんとつおぉいか心配。でも、特番観てからDisc2の千穐楽観たら、なんとなくオーバーラップしたんですよね。Disc3のイメージが。インタビューによればランディ二刀流だって言うし、これまでになく軽やかなランディになるのかも。汗臭そうなマクベスじゃなくて、ほんとに聖飢魔Ⅱ的な、キャラクタ的なマクベスになるのかも。わくわく。

夫人もJ-POPだっていうし、なんかDisc3大トリだけどイロモノっぽくて大丈夫…?と思いながら、いのうえ大先生がまた期待を大きく飛び越えて行くんだろうなと予想しながら。

 

なんか、ずっと得意じゃなかったメタルマクベスの脚本とようやく仲良くなれてきた気がしたDisc2千穐楽でした。ようやくいろんな読み方ができるようになってきた気がする。Disc3までに松岡先生のマクベス読んで備えようかな!

 

 

そろそろ次のステアラ公演と39公演の告知がほしいぞ!

沼の底よりお送りしました。

 

 

脚本苦手だったはずなのに、いつのまにかベタ褒め【メタルマクベスDisc2】

もともと千穐楽のチケットだけ確保してたんですけど、パール王(河野まさとさん)のビジュアルがいいという評判に、我慢できずに追加でぶち込んだDisc2。9/26マチネと10/4ライビュの後の感想です。登城時はお譲りいただいた上手側前方の良席からオペラで表情拝んでました!アフト付き!最高!

ネタバレと勝手な解釈満載なのでお気をつけてご覧ください。

 

 

画角が広いメタルマクベス 

これDisc1でも言ったんですけど、メタルマクベスはとにかく画角が広すぎる!

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Disc1は31列目だったんで、前方は左右忙しそうだなあ、と予想してましたけど…予想通りでした。前方席、めっちゃ左右に首振った。しかも左右で結構な人数がわちゃわちゃするので目が足りません。本当に足りません。オペラなんて覗こうものなら、話の7割は視野から外れて訳が分からないまま進んで行くレベルで分かりません。分かんなくなって何度かオペラ諦めた。

 

 

河野さん界隈の大勝利

はあ…ほんと大勝利…!!!

一幕は完全に緩衝材として放り込まれているキャラクター(のわりには濃すぎ)でセリフとかまじテキトーなんですけど、二幕…!

サ、サンボさんが…サンボさんなのに…裏切らないし弱くないしヘタレでも下っ端でもないなんて…!!!

そりゃ、キャスト発表のときからパール王だって知ってるわけだから、パール王なのは知ってましたけどもさ!初演もDisc1も粟根さんがクールにキメたから、どうするのかなって!三五に続いてまた粟根さんの役柄をやらなきゃいけないんだな、どう変えてくるかな、どう情けなくなるかなって思ったじゃないですか!!!

Disc2の河野まさと、情けなく、ならない!!!

まさかの、ビジュアル含め、冷静で高貴で美しい粟根パールに寄せていくスタイル!冷静で高貴で美しい河野パール王!もーこれはね!修羅天魔ごほうび三五で大ダメージ喰らったわたしには致命傷すぎた…その、その前髪、垂れてる前髪、すき…

えっと、ほんとはしばらく河野さんの話続けたいけど、別でダイレクトマーケティングなエントリを書くと決めてるのでここらへんで一旦自重しますね。完璧なパール王だけど、バイクが危なっかしいのと、Death for ランダムスターのときの行進がたまにズレてるとこが弱みなのでみんな観てね。

演技の内容ぜんぜん書いてねぇな。

さて、一回落ち着いて残りのレポ行きましょうね。

 

 

史上最強に仲良くない相関図

夫妻も親友も幼馴染も、あんたたち絶対仲良くないよね?!??

Disc1では夫妻の間には確かに育まれてきた愛があったし、親友の間には長年の信頼関係とコンビネーションがあったし、幼馴染の間には袂を分かってしまった歯痒さが、あったよ?!描かれていない過去の何十年を感じさせる何かが、あったのに!Disc2には!何かが!無い!何が無いんですかね?!相互理解?!

なんかこう、Disc2はみんな都会の人間関係みたいな…利害関係みたいな…なんか、殺伐としたものを感じるんですよね。

とりあえずあの夫妻は絶対恋愛せずに結婚した。会って2日でプロポーズして、1週間で結婚した。夫人は王の妻になるためにランディを利用したくて、ランディは押し負けた。

エクスプローラーはなんだろうね!全く悪くはないんだけど、あの違和感!年の差の問題かしら?!親友との決別というよりは、共同経営者との決裂って感じ。それこそ解散よ解散。方向性の違い。だから「あのローラまで殺すの?!」って絶望感はあんまり無い。

パール王は…本当に馴染んでた?松ンディと?どこで何を分かり合えてたの?って感じ。ぜんぜん違うタイプ過ぎて、ぜんぜん分かり合えそうに無い。学友というより、同級生。クラス違うけど委員会が一緒、みたいな距離感。それで今までよく年賀状やりとりできてたな。って距離感。

ナンプラーマクベスが幼馴染なのは超納得なんだけどな!だって、メタルマクベスのメンバーの中で、ナンプラーだけは最後まで残るんですよ。ローズも、ドラムはそのままでいいって。つまり、つまり、どういうこと?無害だから?それとも傍観者だから?このへん解釈不足なので有識者さんたすけて…

何かが欠けているDisc2、何かが無いからこそ、確かに存在する欲と不安と恐怖が確かにそこにあるんですよね…ツライ…

 

 

キャスト別感想

Disc1は関係性が〜〜!全体が〜〜!ああ〜〜!って感じだったので放棄した個別感想、Disc2は書ける…書けるぞ…!って感情のうちに、順番にちょっとずつ書けるとこまで!

 

ランダムスター/マクベス魔II夜:尾上松也

表情の作り方なのか、殺陣の運びなのか、発声の仕方なのか、なんとなく朧やアオの染五郎さんを彷彿とさせる感じ!何なんですかね!あの独特の歌舞伎っぽさ、何なんですかね?!すきです!

ただね、松ンディよ、あんたはゼンゼン強くないぞ!あとモテなさそう!

 

ランダムスター夫人/ローズ:大原櫻子

櫻子夫人はヤバイと聞いてはいましたが、いやもう、櫻子夫人はヤバかった…なにあのロリ夫人…かわいい…かわいいの暴力…あんなにぬいぐるみが似合うなんて…うさぎさんが似合うなんて…聞いてない…あんな、あんな冷たい虚ろな瞳が似合うなんて聞いてない…!!!夢遊病のとき、怯えてる表情の間にランダムで虚ろに冷酷な瞳になるんですよなにあれ…最っ高…

部屋着のワンピースが最強にかわいい。あとヘドバンがめちゃめちゃ激しい。ランディと違ってさぞかしおモテになったでしょう…

 

グレコ/マグダフ浅利:浅利陽介

最初は若いな!って思ったけど、めっちゃ良かったっす。高田さんの夫人と合わせてバランスがよかった。初演でもDisc1でも思わなかったけど、Disc2ではじめて、グレコは「理性」の象徴なのかなあと感じました。正義感というか、常識人というか。

あと、原作読んでないんですけど、忠臣グレコレスポールの遠い血縁?オオカミの子孫ってJr.でしょ?でも肩にオオカミの刺青があるのはグレコでしょ?このへんがいつもわかんないんですよ。ランディも「お前の一族を殺しすぎた」って言うの、妻子のことだけにしてはイマイチ納得が行かなくて。ここらへんも有識者さんお助けいただければ…

 

ヤマハ:インディ高橋

こう並べるとインディさんもバンドメンバーみたいになってる笑

メタルさんの役は、そこ行くよねー!!!粟根さんの役は河野さんだもんねー!予想通りの配役でヤマハは間違いなくヤマハだった。

今回はあんまり小道具の仕掛けはなかったように思いますが、2幕でキツネがぼろぼろになるのは最高でした。バイクとか最後の雷とかは小道具に入るのか?もし入るならほんとお疲れ様です…あと、あらゆる酒瓶にマイク仕込んであるのもちょっと笑った。マホガニー城で櫻子夫人が持ってくるやつとか、ランディのスキットルとか。インディさんの話になると、どうしても小道具としての高橋さんにフォーカスしてしまう胡瓜。

 

三魔女:高田聖子、保坂エマ、村木よし子

劇団員の三魔最高でしかない。わちゃわちゃでガヤガヤしてる。これぞ三魔女。テンポが良い。(でもごめん、どうしてもカナコさんの歌声が聴こえないのが寂しくって…寂しい…)

だめです。ステアラでここ1年新感線浴びすぎて、欲が出ています。だめだめ。

早変わりが多い魔女たち、冒頭以外は口以外お面かぶってるんですよね。かぶってても三魔女どれが誰か分かるからすごいです。きっとあの頬紅なかなか取れないんだろうな…

よしこ姐さんの医者はキャスティング意外すぎてびっくりして二度見したけど、そうか、医者か〜〜!いつもあの魔女が医者だもんね。そこには何の意味があるのかな…って考えてしまうのはWOWOWの朧を観たからです。

高田さんのグレコ夫人/シマコも最高だった…和装と洋装両方観られるなんて贅沢…そして美しい御御足と谷間…美しいよ…

 

ローマン/ユウキ:常川藍里

出るって知ってたけど配役表ノーチェックで臨んだメタマクDisc2、アンサンブルの中になかなか見つけられなくてソワソワしてたら、まさかユウキとして登場するとは思ってなかったんですよ〜〜!最高!かわいい!身体能力が高い!

荒武者隊の中での推し、上弦の青吉くんです。ちなみに、鳥の黄平次です。セリフ増えてる…嬉しい…

あと、これまでのローマンよりちょっと知性がある!気がする!さとみさんのローマン大好きなんだけど、あの子アホやからな笑

 

レスポールJr./元きよし:原嘉孝

はじめて知った宇宙Sixダンスと歌が上手い!ジャニ方面は強くないのであんまり分かんないですけど、それでも原担はもれなく観劇するべきでは???

とにかく1幕と2幕の落差がすごいよ〜〜〜!あと、成長も著しいよね???26マチネのときは、歌を上手に歌ってたんだけど、ライビュでは上手さよりも感情を優先してる感じ。ミュージカルはそれがいいよ…元の音感があるひとは多少音が外れても泳いでもいいんだよ…千穐楽むっちゃ楽しみ!!!

 

レスポール王/元社長:木場勝己

ギ、ギター弾き語るの…!!!の衝撃が全てを占めている。思わずオペラのぞいたら本当に弾いてて上手すぎてびっくりして、調べたら「特技…乗馬、ギター」だって。乗馬!ギター!王様すごいな!

こういう配役キャスティングする人は誰なのか本当に知りたい。同じ王様でも、北大路欣也ではないんですよ。麿赤兒でもないの。ここで木場勝己。Disc3のラサール石井もすごいよね!こう、ガハハハってただ笑ってるだけみたいな王様の笑顔が2幕になるとじわじわ効いてくる脚本もすごいよね…

 

ちょっと書くの疲れてきたな!あと少し!

 

エクスプローラー/バンクォー岡本

ギターが弾けるエクスプローラー!!!ローマンと同じく知性の上がったローラ、魔II夜とぜんぜん友達になりそうにない…むしろレスポールとサシで晩酌とかしてそうな勢いを感じる。

ローラはどうしてもじゅんさんの印象が強すぎて…でも、年齢差の話をしたけど、そりゃそうなのかもしれない。だってローラにはマーシャルがいる。中免取れる年齢だもんね。ランディは若い設定にできても、ローラはどうがんばっても若くなれないじゃないか。年の差前提。という目で千穐楽は観ようと思います。忙しいな大楽。

Disc3もこの年齢差の世界観なんだなー。原作ではマクベス夫妻にも子供がいた描写があるらしいから、若いマクベスは全体的に新しい試みなのかも。

バンクォーの話から逸れました。Disc2のローラは、マーシャルと居るときの顔がいちばんすきです。リアルお父さんの表情。

 

脚本:宮藤官九郎

筋は変えないと言っていた通り、変わってない。変わってなさすぎるくらい最小限しか変わってない。変わってないから、相変わらず得意ではない部分も多いものの、なんかもう「そういうもの」として受け入れたとこある。何度も観ていくうちに、ちょっとずつ脚本の妙を感じてきたとこも…あるかもしれない…

 

演出:いのうえひでのり

神。

我々の予想をどこまでも、いろんな角度から裏切ってくる!!!「その人にそれやらせる?!」と「その人のそれ見せてくれるのかー!」が交互に押し寄せて情緒が大混乱。

初見も馴染みも抱きにくるいのうえさんほんと最高…

 

パール王/ナンプラー河野まさと

あれだけ書いたけど、ここにもちゃんと並べておきたかった。ひとつだけ書きます。あのポスタービジュアルは一体何だったのか???どこにもひとかけらも残ってないよね???ただのごほうび??

 

 

メタマク浴びながら次が気になる

だってもう10月終わるよ?メタマクDisc3は12月末(歳末)で終わりだよ???取り壊しは2020年ですよね?次どうするの!!!発表がなさすぎて、もう新感線以外で使ってくれる劇団見つからなかったのかな?最初は4年お願いされたっていのうえさん言ってたよね?構想時点ですでに専属劇場じゃないですか…あと2年どうすんの…

私の予想では2.5次元系の舞台だったんですけど、いま時点で発表無いのはさすがに無いかなって…誰かライブでもする?曲ごとに違うステージで。EXILE TRIBEなら財力もユニットのバリエーションも行ける気がする…歌舞伎はどうかな?本水が回ってくる舞台。怖すぎるな。

 

とにもかくにもメタマクを浴びている。そしてDisc3の千穐楽のチケットを探しています。我らはシャルル浦井を観ねばならぬ。特番見たら完全にシャルルで笑った。

 

今年も月イチ新感線、まだまだ続きそうです!

 

ついに幕見で夜の部を通した歌舞伎ビギナー【芸術祭十月大歌舞伎】

まだあんまり役者さんとか演目とかよくわからないけど、芸術祭ってなんだか豪華っぽいし、十八世中村勘三郎の追善公演ってことは中村屋兄弟も観られるのでは?と安易な考えの歌舞伎ビギナー。ついに歌舞伎座でちゃんと古典歌舞伎を観ました。

 

 

千穐楽近辺の幕見チャレンジ

とはいえnot関東勢の歌舞伎ビギナー。10月25日にメタルマクベスDisc2の千穐楽観劇を控えていたので、その近くで観たい。月の後半だから筋書きに写真も付いてるし。しかし歌舞伎も同じ日に千穐楽なんですよねー!つまりビギナーが思い立った頃にはすでにチケットがほとんど残っていない。たまに見かけるお譲りは一等席18,000円か桟敷席20,000円。ビギナーなのでもうちょっとお手軽な浅瀬でちゃぷちゃぷしてたいのが正直なところ。と、いうことで、どうせ一日使って東京行くんだからと、幕見に並ぶことにしました。

芸術祭十月大歌舞伎幕見

ギリギリ座って待てました

千穐楽近辺の幕見チャレンジ、しかも通し。Twitterの#歌舞伎座幕見に助けてもらいながら、12時20分に並んで20番台。あと15分遅かったら椅子に座れないところでした。やっぱりほとんどの人が助六までの通しだったから、販売開始の1時30分にはもう立ち見だったよ…そうだよね…

ビギナーのお財布にも優しい幕見席、通しで4000円。3階B席と同じお値段。しかも500円でイヤホンガイドを借りられる。なんて優しい…

幕見席で唯一ツライのは、売店に入れないところ。でも私は新しい情報を仕入れているのです。昼の部と夜の部の間の時間帯、お土産処 木挽町が開放されているとな!

お知らせ最新情報 | 歌舞伎座

やったね!舞台写真が買える〜〜〜!ビギナーがまだ観てない演目の写真買うの、めちゃめちゃ難しかったんですけど、ビギナーだし、推しそうになってる巳之助さんと、ニザ様の助六を購入。中村屋兄弟はほら、もうちょっと詳しくなってからね…

あとはお弁当をゲットして、近くの電源カフェで時間つぶして開場だよ!

 

 

さすがテーマパーク最大手

幕見って、整理券の番号がかなり厳密なんですよね…ライブとかだと、20番台以降は大雑把に呼ばれていくじゃないですか。違うの。歌舞伎座はね、全員が番号順に並ばされるし、一列になって順番に入場するの。最高に平等でテーマパークとしての歴史を感じる。これ絶対過去に揉めた経験則だと思う。

入場したら座席争奪戦。できれば花道も見たいから、今回は上手側の2列目を無事確保。せっせとイヤホンガイドを借りて、筋書を購入。ん?筋書?番付じゃなくて筋書き?調べたら、関東では筋書、関西では番付と呼ぶらしい。じゃあ今回は筋書。昼の部の写真も付いてて幸せな気分になるし、あらすじと配役が書いてあってビギナーの強い味方!

 

 

宮島のだんまり

セリフはほとんど無くって、舞台上は真っ暗。という設定。ガンガンに明るいしよく見えるけど、見えてない設定。手探りで宝物を奪い合う登場人物。正直コレはイヤホンガイドがないとよくわからない!けどとにかく美しい。いろんな身分、いろんな役職の登場人物が揃い踏みして、対峙して、これで争っていることを表しているんだという、なんだかゾクゾクする伝統芸能。「様式美を御覧ください」という説明書きがよく分かる。最後の見せ場「傾城六方」はギリギリ見えた…ということにしておく。

 

 

義経千本桜 吉野山

玉三郎さん美人!!!!!いや知ってたけど、知ってたけど、美人!!!!!田舎踊りを教わるところなんか、勘九郎さんの美しい舞踊に、ちょっとたどたどしく舞う静御前のかわいさったら!ずっと見ていたいうつくしいふたり。忠信の狐が出ちゃってすぐ忠信に戻るあの切り替えがとっても自然でたまらん。勘九郎さんで他の場面が観たい。

後半に登場する三枚目・早見藤太。推しです!巳之助さんにこういう役が多いのは、やっぱりひょうきんな役が上手ってことなのかしら。新春浅草歌舞伎でどっち観るか悩むな〜〜〜やっぱり昼夜通しかな〜〜〜〜!最後、花道を引っ込む忠信が舞台上の藤太に笠を投げて見事キャッチするところはNGないのかな。こういう演出がちゃんと入るところが、歌舞伎が一大エンターテイメントだなと思うところです。

 

 

助六曲輪初花桜

「ニザ様」と「助六」はビギナーでも知ってる!けど実際に観るのは初めてです。絶対観てみたかった。イヤホンガイドによれば、演じるお家によってタイトルが変わるらしい。どう変わるのか詳細は覚えてません。でもニザ様は"曲輪""初花桜"なんだって。そしていよいよ中村屋兄弟の共演です。わくわく。

凛々しくて美しくてとっても清らかな新兵衛・勘九郎さん。とにかく美しくて気が強そうな揚巻・七之助さん。とにかくイケメン助六・ニザ様。最高だなあ。あの感動を残すだけの語彙力がなくて悲しい。助六と新兵衛の股くぐりは完全に閑話休題で、ああいう客席と最近の話題を巻き込んだアドリブが入るから、やっぱり歌舞伎は一大エンターテイメントだなって。

そこへ登場する玉様が今度は完全に母上様で、静御前との演じ分けが最高だった…!これまで揚巻を演じていた玉様が、揚巻ではなく満江を演じて、七之助に揚巻を教える側に回ったとのこと。そういう説明も入るから、ほんとイヤホンガイド最高…!

 

 

次は新春浅草歌舞伎

着々と次の計画を立ててしまっている歌舞伎ビギナー。南座の吉例顔見世興行は行けなかったので、とりあえず次は新春浅草歌舞伎です。これまた遠征日が決まらないから座席がなくなるやつです…がんばる…

芋掘長者が観たいけど、番町皿屋敷も気になる。いつ行けるかな〜〜と着実に歌舞伎の沼に足を踏み入れてしまったビギナーなのでした。

 

歌舞伎ビギナー、少しずつ古典に歩みよる【新作歌舞伎 NARUTO(新橋演舞場)】

去年の末、ついに足を踏み入れてしまった歌舞伎の世界。観劇はまだ4回目、されど4回目。少しずつ会場の様子や幕間の過ごし方を学び、ようやくくつろげる余裕が出てきました。

そんな歌舞伎ビギナー、今回はどうしても巳之助さんが観たくて、新作歌舞伎NARUTOへ遠征です。以下ネタバレありのレポですよ!

 

 

観劇前はまだそわそわする

ちょっと学んだビギナー、事前に調べておいたお弁当を買うぞ、と意気込んで、劇場へは開演1時間前に到着。(普段は10分前到着もザラ。だって座席決まってるんだもの…)会場の外で販売していたサスケ弁当はまだ売り切れておらず、無事購入!会場時間は予習によれば開演の40分前なので、ちょっとコンビニに寄り道して飲み物買ってたら無事開場。よしよし、予習通りだぞ。

新橋演舞場は以前、「江戸は燃えているか」の当日チャレンジに失敗して以来なので、中に入るのは初めてです。まずはロビーのみの開場とのこと。さすが短時間でお客さんを入れ替える劇場なだけある…

1階は通常のショップ。NARUTOグッズは2階。まだはじめのほうだからお写真もイヤホンガイドも出ていません。

 

 

着席。

気合いで手に入れた10列目!!!花道は遠いけど花道も舞台も見渡せるいいお席。ほくほく。ほくほく。まわりは外国の方とか、NARUTOを知らない方とか、色々。

前にも思ったけど、歌舞伎の劇場って座席が狭いよね。荷物は狭い座席の下に押し込む。前に置けないから、お弁当の置き場所にちょっと困るよね…荷物減らしてこいってことかな…

 

 

感想

オープニングで最高にゾクゾクした。いい舞台を観に来たときの高揚感。歌舞伎なのに、現代劇みたいな凝ったオープニング!

ただまあ、ストーリーは凝縮しすぎて、もうなんか、どう消化すればいいやら!なんとか大筋はさらってるけど、なんとか大筋をさらってるって状態。NARUTOの72巻を全部やるっていうよりは、ナルトとサスケにフォーカスしたNARUTOのあらすじ、って感じかな。登場人物も絞られてるし、描けるエピソードも多くないのに、よくそんだけ大筋さらったね!って印象です。ちゃんと名シーンは再現されてるし。

個人的には巳之助さんがずっと出てるのでそれだけでもう最高でした!あと梅丸くんが可愛くてオペラでめっちゃ観た…ただただ可愛い…

 

スーパー歌舞伎のワンピースでも感じたけど、1幕は世界観と人物の説明に専念してるよね。それにしても第7班の3人がちゃんと幼いのなんのって!すごいよね役者って。

2幕は過去と向き合って泣かせてくるターンです!よ!イタチとミナトがちゃんとしっかり描かれてるあたり、脚本の試行錯誤の跡が見えますよね。ただ説明パートが長い長い!説明役に当たってるのは鬼鮫役の桃さんなんですけど、超喋る。全部説明してくれる鬼鮫すごい親切。桃さんこんなに喋るなんて聞いてない。

3幕はクライマックスに向けて大立ち回りの連続と、お約束の本水!歌舞伎の本水って、客席に掛けてナンボなのかな…?バシャバシャいくよね…お化粧とお衣装がいつも不思議でならない。最後も名台詞名シーンの再現で、忘れかけている72巻がなんとなく頭をよぎる感じ。

ストーリー忘れてても大丈夫!ややこしいところは全部省いてあるから、ただ楽しめばいいよ!という脚本でした。

 

2幕だったか3幕だったかで、第7班の3人がそれぞれ師匠と特訓する様子が描かれてるんですけど、そこがちゃんと歌舞伎なところに感動しました。踊るの。踊るんです。三者三様で。歌舞伎のおどりを詳しく知らないのがとっても残念。

巳之助さんはナルトとミナトの二役なんですけど、同じじゃん…?って思ってたら、ちゃんとミナトがミナトなんですよ…感動した…衣装もメイクもそんなに違わないのに、ミナトなの…すごいよね…そういうとこ好き…

 

 

閉幕

初見のひとは「難しかったね」って言ってました。そうだと思うよ…72巻だからね…

どこか1エピソードを切り取るには前後の確執がややこしすぎるし、全部をさらうしかなかったんだろうなあ。と思う一方、ちょっとストーリーが慌ただしかったなあという印象もあります。仕方ないよね。

ということで、総じて満足です!

 

 

次はどの公演に行こうかしら。と思ってる時点でもう、はまってしまっているよね…でも三等席ならお手頃価格で観れるじゃない?三等席もそんなに遠くないじゃない?1列目も32列目も同じ値段のステアラと違って良心的だよねって思ってしまったから、仕方がない!